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STRAD さんのレビュー一覧 

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     2011/01/09

    個性的な演奏といえるでしょうが恣意的というほどでもありません。フルニエや昨今の演奏と比べればいろいろ注文がつけられるでしょうが、これはこれで雄渾でおおらかな味のある演奏だと思います。このCDで特筆すべきは復刻の素晴らしさだと思います。LPからのCD化なので当然サーフェスノイズやスクラッチノイズがありますが、気になるほどではありません。弦のうなりや低音もちゃんと復刻できています。バッハの無伴奏チェロのファンは聴きのがすべきではないと思います。

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     2011/01/08

    かなり以前からのP.アンカのファンですが、このCDはいいですね。彼の特徴を保ちつつ、しかも進化している歌唱を堪能できる。声質や歌い方は当然全く違いますが、シナトラに通じる心が飛翔するような歌心の世界を体験できる。バックのバンドもうまい!。まさに大人の貫禄を感じさせるいいアルバムです。

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     2011/01/04

    ミンツ、マイスキーの演奏における美音と豊麗な表現にはとにかく圧倒されます。バッハの音楽を堪能できたという思いで一杯になります。こういう演奏の前では、例えばシゲテイの“精神性”などといものは弁解がましく聞こえます。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/01

    スメタナSQのベートーヴェンは日本では大変評価が高いですが、どうも小生とは相性が良くないらしく、今までいいと思ったことはあまりありません。いわば標準的な演奏とでも言うのかベートーヴェンの音楽の本質を十分に伝えられていないという感じ。同じチェコならヤナーチェクSQの方がはるかに緊張感があり中身が濃いと感じるし、他にもいい演奏が沢山ある現在、小生はその評判の高さと比べてスメタナSQの実力には若干懐疑的になっています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/25

    全体的にゆったりとしたテンポによる丁寧な演奏です。ピアノの音もきれいだし聴いていて穏やかな気分になれる。でも、一方そこから先のより深いものを、となると若干物足りない。時にはこういう演奏を聴きたくなることもあるが、やはりもっと密度の濃い演奏を聴きたいと思う。

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     2010/12/25

    小生の平均律のCDに新たにグルダの演奏が加わった。100%自分の好みに合った演奏ではないが、引き締まった、意思が明確な良い演奏だと思う。ピアノの音は、ピアノの豊かなソノリテイを意識的に抑え、かちっとした音での録音を目指したものと思われ、録音自体が悪いということではないと思う。グルダというと、個性的で奇を衒った演奏が多いと言われることがあるが、じっくり聴いてみると必ずしもそうではないな、と感じます。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/18

    昔、モーツァルトの20番のコンチェルトを聴いたときにも感じたが、このベートーヴェンでもフィッシャーは激しい演奏をしている。乱暴な演奏では勿論なく、また男勝りという単純なことでもない。女性の芯の強さ、内に秘める炎というようなものか。本人は生前なぜかこの演奏のリリースに賛成していなかったと何かで読んだことがあるが、今こうして我々が聴けるのは幸運であると思う。とにかく中身の濃い演奏である。

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     2010/11/23

    人間の声というのは芸術的とか音楽的とか言うこと以前に、生理的に自分に合うかどうか(要すれば好き好き)が重要で、小生は何度聴いてもこの曲ではシュワルツコップの演奏に満足したことはありません。とにかく語りすぎ…。他にいい歌手がいる中であえてシュワルツコップでもないと思います。でも美人は得だなー・・・

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/11/23

    モツレクというと昔から、ワルター、ベーム、カラヤンと決まっていて、私もこれらの演奏を聴いてモツレクのイメージを持っていました。でもこのリヒターの演奏を初めて聴いたときの衝撃ははっきり覚えています。これがモーツアルト?モツレク?と感じました。でも聞き及ぶにつれては一体これはなんだろう、という思いでまだ自分の中では未消化の部分がありますが、少なくとも世間一般のモツレクではないことは確かです。でも聴いているとこんなに透明で透徹した悲しみを表現しているのはリヒターしかいないということははっきり理解できました。こんな演奏は頻繁には聴けません。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/11/23

    特にイタリアオペラのテノールでは、小生はベルゴンツィとステファノを最高と思っています。単に高音が出ればよいということでは勿論なく、いかに我々聴く者を興奮させるかという点では、ベルゴンツィはパバロッティより上回っていると感じるし、カレーラスは当然足元にも及ばない。

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     2010/11/20

    多分録音のせいもあると思うが、音楽が重たいと感じる。音楽の中身の濃さと音としての軽重さはあまり関係ないと思っているが、このバックハウスの演奏は鈍重であると感じるところもある(不用意なペダル操作により音が濁ることが多い)。それをベートーヴェンらしく重厚であると感じるか、単なる演奏の鈍さと感じるかは聴き手の感性というか好みであろうと思う。しかし、他にいい演奏がいろいろ出てきている現在、小生にとってはバックハウスでなければ・・・、という思いは随分と変わってきている。つまり敬意は十分に表するが、実際には他の演奏を聴くことが多くなってきている。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/11/20

    ギレリスというと、やれ「鋼鉄の・・・」「ロシアの馬力あふれる・・・」といった評判を聞いていてこれまで敬遠してたが、今回初めて聴いてみました。その結果いかに世評と実態が違うかを実感しました。まだ全部聴いていなが、ギレリスは基本的にリリック、しかも不器用な叙情家なのだろうと思う(この場合の不器用というのはネガテイブな意味ではない)。ときに鍵盤を強打するのも叙情家の裏返しで、あまり要領よく自己表現ができないタイプなのかもしれない。しかし、そんなことは瑣末なことであると感じさせるような素晴らしい演奏だと思う。朴訥さという点では、バックハウスに似たところもあが、本質的にはバックハウスよりセンシティブだと思う。小生にとってはベスト1ではないが、時に応じて聴きたくなる演奏である。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/11/03

    いろいろバッハのマタイを聴いてきましたが、所謂、古楽による演奏の中では私にはガーディナーのこの演奏が一番満足できる。かなり劇的な表現も多く、リヒターとも相通じるような緊迫感が表現されている。合唱は現代楽器、古楽を問わず、モンテヴェルディ合唱団は最右翼に位置するほどレベルが高いと思う。ソリストは好みには合わない人もいますが、レベルは文句なく高い。合唱やソロに少年合唱を使わないのはガーディナーの見識だと思う。ボーイソプラノの天国にも通じる響きの魅力には抗し難いが、登場人物が全員おとなで、しかも命をかけた緊迫する場面が続く内容を、心理的にも技術的にもしっかり表現するのには、やはりボーイソプラノでは限界があると思う。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/11/03

    一般的なモーツァルトのイメージからすると若干地味な印象もありますが、かえってモーツァルトらしくしようなどど余計なことをしていないところが気にっています。ズズケはもちろん素晴らしいですが、何といってもメインはオルベルツです。本当にいいピアニストだと思います。落ち着いた格調のある演奏です。

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     2010/10/31

    まだ全曲聴いていませんが、いい演奏だと思います。ピアノ曲も親しみやすいし、室内楽曲もいい。フルートソナタは初めて聴きましたがいい曲ですね。心の中の余分なものが洗い流されるようです。

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