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　2012/10/10

　私はグリークの lyric pieces が好きで，他のピアニストの全曲演奏のＣＤがあるのですが，ギレリスの演奏が特に好きです。前の方と同じようにＬＰで聞いた組ですが，このＣＤも同じように落ち着いた奥行き感のある演奏が聞けます。

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　2012/09/22

　ネボルシンの演奏，素晴らしいです。打鍵が正確な上に音の立ち上がりがよくとても美しい音色です。演奏としてもフレーズの処理がリリカルでショパンの作品の曲想をよくとらえたロマンティックな演奏です。協奏曲はもちろんですが，幻想曲，クラコーヴィアク，どれも素晴らしいです。
　オーケストラの力量はよくわかりませんが，ピアノの演奏を良く支えていると思います。ヴィットは好きな指揮者ですが，ピアノと息がよく合っている感じです。

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　2012/07/21

　ラフマニノフのピアノ小品を聞きたいということで，アレクセーエフという名前と，廉価にひかれて買いました。とても素晴らしい演奏です。親しみやすい曲を中心に小曲が集められていますが，メランコリックになることなく叙情性に浸れる感じ，アレクセーエフのピアノでなければ味わえないものだと思います。録音は価格相応で少し古いようですが，内容は価格の10倍程度の逸品です。

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　2010/11/07

　レビューを見て，アルプス交響曲入門によいというコメントに惹かれて買いました。ＦＭ放送で聞いたことがありますが，その演奏よりはるかに素晴らしいと思いました。１度聞いて気に入ってしまいました。ゆったりとしたテンポが実に落ち着いた感じですが散漫な感じは少しもありません。しっとりしたメロディーラインがしっかりと最後までつながっています。音の立体感や奥行き感も素晴らしいと思います。心が和む演奏です。

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　2010/10/03

　このＣＤが，マーラー〜シノーポリの発端です。それまでは，ショルティの演奏を聞いていました。理屈っぽくなくこんなに美しいマーラーに出会い，マーラー観が変わりました。歌うような旋律はオペラの指揮と共通するものなのでしょうか。最近全集などが出ていますが，なぜ今まで脚光を浴びなかったのかと思います。とてもいい演奏です。心が開放されます。

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　2010/10/03

　OLD FANさんと同じです。ＬＰを何度も何度も聞きました。カップリングは，さすらい人ではなく，シューベルトのソナタだったような気がしますが，私の好きなのは，シューマンの幻想曲のほうです。若くてそのテクニックが名声を博していた頃のポリーニですが，このシューマンはなんとはつらつとしている事か。快活なパッセージ，叙情的なパッセージ，感情があふれるままにといった感じがします。

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　2010/10/03

　この曲集の２番が好きです。私も”黒い森”さんと同様ＬＰで楽しんでいました。きっかけはＮＨＫＦＭの番組で確か藁科さんが紹介していたのを聞いたときでした。途中から聞いたので，曲名がわからず，曲後に藁科さんがイーゴリ・ジューコフ？といったのを手がかりに，銀座の山野楽器へいって買い求めたものです。鍵盤の底が抜けそうなジューコフの強靭・豪胆なピアノだからこそ曲に命が吹き込まれるのではと感じます。チェルカスキーやギレリスのピアノでは少し軽すぎて，チャイコフスキーが”俗っぽい”と批判された一面が現れてしまうような感じでした。やはりジューコフでなければ・・・。

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　2010/10/03

　私は，２番のこの演奏が好きです。指揮者が曲の流れを作ってしまうので，「交響曲の演奏にピアノのパートもある」という感じのパッセージが多く，ピアノがオーケストラに埋もれてしまう事もしばしばです。しかしそれだけにピアノがあらわれた時の輝きは格別。他の演奏にはないピアノらしさだと思います。

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　2010/08/22

　とても美しい音楽だと思います。ヴァイスの曲は短調の独奏曲がすきなのですが，これらの合奏曲ではリズミカルで明るい感じが印象的です。Tempesta Di Mare のアンサンブルも素晴らしいと思います。楽器の位置の関係か,リュートの中･高音が奥まって聞こえますが，音色の関係でこんなものなのでしょうね。それを差し引いても，非常に心地よいお気に入りのＣＤとなりました。

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　2010/06/15

　元々はピアノ曲。ギター編曲だと数多く演奏されている曲集ですが，オーケストラとギターの協奏曲になっているのは初めてです。それも極上です。Peter Breisnerさんの編曲のようですが，とても素晴らしいと思います。クラフトさんのギターも十分に生かされています。哀愁を帯びたスペインのメロディーがピアノやギターよりさらに美しく演奏されています。

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　2010/02/21

　この演奏のＬＰ版を持っていましたが，とても気に入っていました。１楽章から３楽章の野の情景までの流麗で温かい演奏，そして遠雷から４楽章，５楽章のまさに悪夢にうなされているような劇的な推進力のある演奏。バーンスタインとベルリオーズに思い入れのあるフランスのオーケストラならではの素晴らしい演奏だと思います。その後ＥＭＩからＣＤ版が発売され買いましたが，音が一変，ＬＰの臨場感が失われこの演奏らしさがなくなったと落胆していました。このＤＶＤでまたその臨場感がよみがえりました。

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　2009/05/10

ダイナミックレンジが100dbもありそうなフルトヴェングラーの５番をよくとらえた録音かと思います。それがわかるということは，この復刻もまたすばらしいということです。強音部は少しつぶれ気味ですが，弦楽器の響きが素晴らしいと思います。演奏自体は，ともすればブルックナーファンが嫌うルバート，インテンポに加えて，１，３，４楽章は最速級のテンポです。しかし，私は曲全体を一本の糸につむぐ，あるいは一つの物語のように表現していくフルトヴェングラーの演奏が好きです。1951年のウィーンフィルとの演奏より流れがいいように思います。