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林檎太郎 さんのレビュー一覧 

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  • 9人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/05/22

    まだすべてを聴いたわけではないが、大きなインパクトを受けた。かつてネヴィル・マリナーの登場時に受けたインパクトのような、と言ってみる。英国人らしいという形容はあまりに陳腐かもしれないけれど、あえて言ってみたいと思わせる。慎ましく、紳士的なブルックナーである。これほどスコアの隅々までクリアに聴こえるブルックナーの演奏に、これまで出会ったことは無かった。クリアで美しい響きが一貫して奏でられる、耳の大掃除が出来るブルックナーで、存在価値は大きいと思われる。ただ、その反面、やはりネヴィル・マリナーにも感じた壁のようなものを、この演奏から感じてしまうことも事実。あまりに慎重で、緻密な音量バランスの設計は、時に脆弱さや物足りなさを覚えてしまうことは仕方あるまい。多様な芸術を味わいたい。

    9人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/02/09

    美しい!の一言。力みも山っ気も、混じりっ気もない、純粋、素朴なブルックナーの素の姿を、マズアの指揮で聴くことができるなどと、想像もしていなかった。録音も特にルカ教会での3曲は理想的と言ってよく、それ以外もこのオケの渋い響きをよく捉えている。ブルックナー交響曲全集も手当たり次第、手を出したが、ひょっとすると最後に残るのはマズア盤ではないかとさえ思う。マズアか?などと思わずに、先入観を捨てて、虚心にこの響きに耳を傾けることをお勧めする。、

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/02/03

    まだすべてを聴いたわけではないが、これこそ未来に遺し、録音で聴き継ぐべき演奏と思われる。並み居る巨匠が活躍した20世紀にミュンヘンで、またバイロイトで絶大に支持されたという事実だけでも、この指揮者の演奏は傾聴に値する。指揮という再現芸術とは何かという観点でも、この演奏を聴かずに通り過ぎることはできないだろう。素性のわからぬレーベルということもあり、まじめなファンには受け入れられないかもしれないが、この指揮者を知るために、こんな重宝なボックスはない。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/06/17

    30曲に果敢に取り組んでおり、若々しく気負いのあるアグレッシブな演奏で、すばらしい。この曲の録音にしたって、すでに多くの蓄積があるのだし、しかも演奏者はまだ若いのだから、オーソドックスにまとめる必要など全くないだろう。自分の刻印を演奏の中に残そうという並々ならぬ意志は、気持ちが良い。老成などせず、走り続けてほしい。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/05/10

    箱の大きさ(特に高さ)のことを別にすると、数あるボックスものの中でも、屈指の丁寧さ。EMI(ワーナー?)の、パールマンへのリスペクトの高さが想像される。ブレンデル、カラヤン等、アーチストボックスの中でも商品力という点では、ベストと言えよう。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/11/01

    終始、主旋律優位のバランスで聞きやすくわかりやすい表現のシベリウスです。同レーベル、同オケの既出全集と比較しても、穏やかで牧歌的と言っても良い雰囲気に包まれ、安心して曲に浸れます。ただ、その一方でこの作曲家特有の峻烈さはやや後退した印象があり、物足りない思いになったことも事実です。解釈いろいろで、よろしいんじゃないでしょうか。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/05/06

    60年前後のレッグプロデュースのフィルハーモニアのディスクは、誠に豊穣なすばらしい音楽に満ちている。同時期にクレンペラーの名盤も作られていたわけだが、ジュリーニ指揮のディスクは、サウンドとしての美しさ、くっきりと歌いきる旋律線の魅力等、独自の魅力があることを改めて認識させられた。これまでは、国内盤の廉価盤シリーズで聞いてきた音源だったが、正直今まで聴いてきたものは何だったのか、と思うほど印象が異なる。これまでジュリーニのEMI時代は、DG時代のディスクには数段劣っていると考えてきたが、認識を改めたい。この期が、ピークとまでは言わないが、年齢を重ねるごとに失われたものも少なくないのではと思うほど、このボックスの演奏はすばらしい。

    10人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/03/16

    ユニヴァーサル音源だったら、クレーメル、アーノンクールよりも、グリュミオー、デイヴィスか、パールマン、レヴァインの方が、はるかに血圧が下がりそうだ。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/01/23

    長らく、ヘルシンキ盤、ヨーロッパCO盤に馴染んできて、今回ようやくボーンマス盤に触れることが出来た。一聴しての感想は、これは三種持つべき!!!。次第に解釈が成熟していくというより、それぞれが違った角度から、他の追随を許さない、それぞれ究極の姿を実現していると思う。それは、まるでシベリウスが第1交響曲から第7交響曲へ音楽作りを熟成していく道のりのようだ。第1交響曲と第7交響曲を比べて、どっち優れている?と単純には答えられないのと同じ魅力が、ここにはある。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/23

    ザルツブルク音楽祭のライブをFMで聴いたときは、ものすごく感銘を受けた。たしか映像も放映されて、フェルゼンライトシューレを面白く使った舞台と、レヴァインが喜々として振っていたこと等が印象に残っている。セッション録音され、今回、廉価で手に入ったこのディスクは、30年前(!)の感動を思い起こすものではあるけど、やや拡散的で求心力に欠ける印象も残った。でもコトルバスは素敵。

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  • 9人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/23

    フィルハーモニア時代の交響曲全集は、クレンペラーとウォルター・レッグの共同作業によりもたらされた貴重な遺産であることを改めて痛感した。ブルックナーやマーラーも、レッグ時代にすべてが録音されていれば、おかしなカットのあるブル8や理解不能のテンポ(あれはあれで味わい深いことも確かだが)のマーラー7は、生まれなかったのかもしれない。レッグが去った、ニューフィル時代のクレンペラーは、良くも悪くも指揮者自身に対する批判性に欠ける演奏、という印象が強い。やはり名盤の数々は、クレンペラーとレッグの緊張関係があって生まれ得たのだろう。また、録音のクオリティーもレッグ時代を超えるものがないというのも動かしがたい事実に思える。と言うか、EMIは、未だレッグ時代を超えるクオリティーの音盤を送り出すことが出来ていないのではないか。今後もあり得ないだろうし。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/23

    オケの響きが厚めにたっぷり録られているせいか、やや音楽が重く感じられるかもしれないが、オーケストレーションの妙を含めてロッシーニの音楽を十分楽しませてもらった。やや慎重であるが、決して運動神経の鈍い演奏ではない。ホーンはすばらしい歌声を聞かせてくれるが、かなり貫禄十分なロジーナで、きっとアルマヴィーヴァは尻に敷かれるに違いないと思わせる。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/23

    コジが、ザルツのライブで、あとはセッション。音の作りが全く異なる。EMIの録音を感じさせないコジの方が自然に聴けるのが困ったものだが、どれも快速調の中に、カンタービレを聴かせてくれる快演。ウィーンらしさというより、やや筋肉質なムーティの前進する音楽性が印象に残る。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/23

    特にシューマン4番!!、意志的表現がすばらしく、個人的にこの曲のベストはクレンペラーだとかねてから思ってきた。レッグがプロデュースした、フィルハーモニア時代と、離れてからのニューフィル時代の録音が、混在しているが、音作りが全く違うことに痛感させられる。毀誉褒貶のあるレッグだが、やはり音盤のクオリティーは、その後の追随を許さない。クレンペラーの演奏自体も、年代が早いこともあるが締まっている。レッグ後のプロデューサーは、おそらくクレンペラーにものを言えなかったのだろう。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/22

    『ランスへの旅』がリリースされたときには、アバードがロッシーニルネサンスを強力に牽引していくものと思われたが、結局ディスクに残されたのは、4作品(とソニーから「ランス」の再録)だけだったのは、残念だった。オペラセリアは、アバードの審美眼にかなわなかったのか?この録音を聴くと、アバードの音楽性と親和性の最も高い作曲家は、ロッシーニだったのではないかと思われるから、よけいその感を強くする。ともかく、このCDが回っている間は、文句なく幸せになれる。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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