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0 people agree with this review 2013/01/23
バブル時代の頃だったか、FMの吉田秀和翁の番組で、モーツアルトを連続特集していたことがあったが、番組の終わりにかかっていたのが、確かカラヤン指揮のK.287のアダージョだったと記憶している。なんともいえぬかぐわしい音楽とおもったものだ。60年代のかこの87年録音かは定かでないが。前置きが長くなったが、耽美的でモーツァルトとはいえないような演奏で、昨今の古楽的な解釈の視点からだととんでもない解釈だろうが、ここまで聴かせ上手ならば許せてしまう魔力をもっている。80年代後半になって、オケの統率力に衰えが出たとか、ベルリンフィルの入団人事の争いがあったなど、翳りも出始めたカラヤンの芸術だが、何事もないかのように美しいビロードの弦が微笑むかのように心地よい響きを聞かせている。
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2 people agree with this review 2013/01/22
地味なレーベルから出ているので、今ひとつ知名度は高くないかも知れないが、LP末期からCD初期を彩ったマーラー4番の名盤。テンポを遅めにとった適度にロマン的な口当たりの良い表現。しかもべとつかずひんやりと美しい響きを保ち流れてゆく。オケもSKDと違う現代的な響きで非常に巧い。響きのバランスに独自のセンスがあったり、醒めたような感覚があったりで、いわゆる熱いマーラーや巨匠のマーラーとは異なり、響きを大切にした現代音楽的な視点が感じられ、20世紀の現代音楽から作品を怜悧なまなざしで見ているようだ。独唱はケーゲル夫人。旧東独ではオペラでも活躍していた。
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1 people agree with this review 2013/01/22
輸入版でもベルリンクラシックスという地味なレーベルから出ているので、今ひとつ知名度は高くないかも知れないが、LP末期からCD初期を彩ったマーラー4番の名盤。テンポを遅めにとった適度にロマン的な口当たりの良い表現。しかもべとつかず美しい響きを保ち流れてゆく。オケもSKDと違う現代的な響きで非常に巧い。一見、カラヤン盤から強い癖を抜いたような印象にさえ思えるが、実はよく聴くと、何度も聴くと、旋律と対旋律、内声部の響きのバランスに独自のセンスがあったり、醒めたような感覚があったりで、いわゆる熱いマーラーや巨匠のマーラーとは異なる現代音楽的な視点が感じられる演奏だ。この人の非業の死と絡めて、心の病の表出を彼の演奏に感じ取るマニアもいるほどだが、それは考えすぎで、まだこの時点では、むしろケーゲルが20世紀の現代音楽から作品を怜悧なまなざしで見ているからなのではないかと思われるが、どうだろうか。独唱はケーゲル夫人。旧東独ではオペラでも活躍していた。
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マーラー6番の音源は朝比奈翁の生前は市場になかったはずのもので、発売時は、よくぞCDにしてくれましたと、喜んだものだ。現時点でも廃盤になっていないのはありがたい。79年のライヴよりもオケの技量や演奏解釈の成熟という点では高く評価でき、安心して聴ける。艶を消したグレーのようなサウンドに禁欲的な表現、急ぎすぎぬテンポ、いかにも朝比奈節だ。2番や6番、9番はベートーヴェンやブルックナーにも似た構成力が必要なだけに、比較的朝比奈翁に適しているのだろうか、数少ない彼のマーラー演奏や録音としては比較的取り上げているのが多めなのが興味深い。
以前は、1番もCD化されていたが、再録音のあおりか、映像以外は現時点では手に入にくいようだ。映像でみると感銘度が一層高いが、持ち運び(ダウンロードは別として)などを考えると、1番もCDがあっても良いのではと思った。遅いテンポ、濃厚なロマン、一般的なこの曲のイメージよりもこってりした個性的な演奏だ。晩年のバーンスタインの美学がツイメルマンという理解者を得て、自由自在に演奏したものだ。交響曲や弦の協奏曲よりも豊満な演奏ぶりなのは、やはりツイメルマン(後年の彼の弾き振りのショパンを聴くと理解できる)が触媒になったのが大きいと感じられる。1番は60年代初めのグールドとのライヴ音源があるが、そこでも50分を超す演奏をしていたが、当時のアメリカ流でもっと早く演奏したいのに不満を持ち、前置きで自分のテンポではないと違和感を漏らしていた。それが、四半世紀を経て、自らがそれを上回る遅さで、同じ曲を演奏するとは本人も思いもよらなかったに違いない。2番も昔のワッツとの分かりやすい演奏に比べて、威容が大きくなり、ファーストチョイスには適さないが、今でもこの曲の演奏を語る上では欠かせない。
若いパールマンのエネルギーが聴ける。まだ後年のようなスケールや表現の豊かさは得られていないが。ラインスドルフも緊張感あるバックをつとめる。
0 people agree with this review 2013/01/22
この演奏は戦前、日本ではメンゲルベルクと並び称された名演であることはいうまでもない。フルヴェンらしく構成を意識しつつも流れに従いテンポは大きく揺れ動き、ベルリンフィルのサウンドは漆黒の暗さだ。まるでドイツの作曲家の作品のようだ。ライヴではないためややクールな感じだが、録音場所の長い残響が幻想的な雰囲気をかもし出す。戦時中、戦死した詩人や、運良く生還した某マスコミ企業兼球団グループの総帥ら知識層の青年たちが出征するとき、これが最期と涙して聴き入った音楽がおそらくこの演奏だったのだろう。戦場でこの音楽が彼らの頭をよぎったと思うと、気楽に聴けなくなってしまう。年代の近いジークフリートの葬送行進曲も同じような暗澹たる雰囲気で、間近に迫った大戦を暗示するかのようだ。年代の古いティルはフルヴェンも若々しく、聴くほうも肩を凝らせずに耳にできる。いずれも針音はあるが生々しい音質だ。
0 people agree with this review 2013/01/21
演奏は戦前、メンゲルベルクと並び称された名演であることはいうまでもない。フルヴェンらしく構成を意識しつつも流れに従いテンポは大きく揺れ動き、ベルリンフィルのサウンドは漆黒の暗さだ。まるでドイツの作曲家の作品のようだ。録音場所の長い残響が幻想的な雰囲気をかもし出す。戦時中、戦死した詩人や、運良く生還した某マスコミ企業グループの会長ら知識層の青年たちが出征するとき、これが最期と涙して聴き入った音楽がおそらくこの演奏だったのだろう。復刻は確かに針音をカットしたもので異論もあろうが、本家のEMI盤よりはまだましではないかと思われる。SPのテイストを生かした生々しさを追求するならやはりGlandslamが良く、そちらを聴くべきだと思う。
LP後期時代からの名盤。小澤はフランス音楽との相性が良く、緻密さが生きた演奏。初期の覇気や勢いもあって魅力的だ。情熱と理性の調和。これ以降、音楽的な質が高く磨かれるとともに、80年代からそうした熱さは徐々に薄れていくのだが…。
1 people agree with this review 2013/01/21
LP後期時代からの名盤。小澤はフランス音楽との相性が良く、緻密さが生きた演奏。初期の覇気や勢いもあって魅力的だ。これ以降、音楽的な質が磨かれるとともに、80年代からそうした熱さは徐々に薄れていくのだが…。それにしてもこのシリーズは安い。牛丼セットと似たような値段で名盤が楽しめる時代を素直に喜んでいいのかどうか。
カラヤンとの凄みのある横綱相撲ではなくロストロポーヴィチの巨大な古木のようなスケールの大きい表現を受け止め質の良いサポート役に徹している。録音でジュリーニ盤よりメリットがある。面白さではやはりカラヤンや昔のターリヒ、さらにはスヴェトラーノフとのライヴが良いが、長く聴かれるべきバランスのよさではこの小澤盤やジュリーニ盤が良い。すべてが其々様々な共演者による化学反応の魅力が満開で、同じ演奏家でも年齢や共演相手で変化が出るのを聞き比べることがクラシック音楽道の一つの楽しみである。
モルダウやハンガリー舞曲など東欧に関係したテーマのオーケストラピースを取り上げており楽しい1枚だ。こういう曲の聴かせ上手な有名指揮者は本命カラヤン、対抗オーマンディといったところだろうか。
3 people agree with this review 2013/01/21
我々が知るカラヤンのイメージが最も具現化された演奏だ。演奏については2CDシリーズに書き込んだので詳しい話は省くが、80年代のデジタル録音と同様、いかにもカラヤン的演奏だ。覇気やエネルギー、若々しさは60年代以前に求めるべきだが、後年の録音はカラヤンの様式美に酔えるかが、好悪を分かつではあろう。音質もアナログ時代末期のDGサウンドで全体の響きと個々の楽器の定位感のバランスがよく、フィルハーモニーの長いホールトーンも適度に入り心地よい。ハイドンの主題の変奏曲が60年代のものを使っているので、2枚組と違うメリットは悲劇的序曲が入っていることぐらいだろうから、BOXの美麗さを好まなければ、2枚組の方が良いかも知れない。
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2 people agree with this review 2013/01/21
華麗、流麗、迫力と格好よさ、オケの巧さ…我々が知るカラヤンのイメージが最も具現化された演奏だ。この録音の直後に来日公演したのがTBSかテレ朝かどこかの民放で放映され、カラヤンが目を閉じて指揮する様を見たのを覚えている。40〜50年代のフィルハーモニア時代やウィーンフィル時代、60年代前半のベルリンフィルとの初全集に比べて、カラヤンらしさが強く前面に出ている。昔は2500円×3枚も払わないと買えかなった代物も今じゃ2000円前後、安くて1500円というのだから、つくづく有難い時代になったものだ。
LP時代末期の廉価盤時代から親しまれた名盤。CD時代になっても廉価盤の定番だったのに、数年間廃盤になった時期があり、少し前に輸入販売大手のT社が独自盤で出していたが、今回、本家がオリジナルジャケットで販売することになり歓迎だ。高名な某評論家のU先生が例の「光彩陸離としてチャーミングの限り」などと独特の文章で激賞しているが、これは異論なく素晴らしい。20番より23番の方がハイドシェックには合っている。ピアニストの若くしなやかな感性とキラキラした響きが光り、伴奏のオケも特に奇をてらったものはみられないのだが、響きの柔らかさと粋な表現が素晴らしく、かつてのパリ音楽院のオケの、特に管楽器の明るい響きと薫り高さは特筆すべきだ。
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