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イック さんのレビュー一覧 

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     2021/04/10

    「月の扉」に続く、座間味くんの推理第2弾です。シリーズものの多くは1番最初の作品が結局一番面白かったというケースが多いのですが、このシリーズは私は「心臓と左手」が一番好きです。といっても月の扉の11年後を描いた作品なので、必ず前作を読んだ上で読むことをお勧めします。このシリーズは安楽椅子探偵モノで、お酒を交わしながら以前の事件について話をすると別の一面が見えてくるといった展開です。こういう後からジワジワとくる作品って好きですし、石持さんはこういう話が上手いなって思います。あと月の扉と違って、こちらは6つのストーリーからなる短編集なのでいい意味での軽さがあります。真相もあくまでその可能性があるといった感じに語られているので、余韻を残す感じですね。でも決して蛇足ではなく、この本を読むとシリーズ1弾はこの話ありきのストーリーだと思えるほどストンとくる。

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     2021/04/10

    「扉は閉ざされたまま」を読んだ人は是非読んで欲しい1冊です。この「彼女が追ってくる」は優佳シリーズ第3弾で、中条夏子が愛した男の命を奪った元親友を完全犯罪で抹殺しようとする話です。証拠隠滅は完璧と思いきや死体がカフスボタンを握っていて、そのメッセージを碓氷優佳が読み解くといった展開です。このシリーズは優佳目線ではないのが特徴で、彼女の淡々とした感情の読めない言動はミステリアスさが際立ちより魅力的にみせてくれます。特にラストが秀逸で、閉ざされた山荘での犯人との対決シーンは見事です。そして読み終わった後にシリーズを再読したくなります。

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     2021/04/10

    戯言シリーズ第3弾は人類最強の請負人哀川潤により強引に連れていかれた澄百合学園で事件に遭遇します。ミッションは少女の救出なのですが、今回はミステリーというより完全なアクションものでしたね。それにしても天才、人間失格の連続殺人者に続き人類最強って、キャラ設定が凄すぎます。平凡な登場人物なんていないのでは?と思ってしまうし、一見普通に見える語り手のいーちゃんは思考回路が全然普通ではありません。ちなみにアクションは赤とジグザグであり、いーちゃんはいつもの戯言担当でした。西尾維新さんの作品は実写ドラマ化、アニメ化されているモノもありますが、最大の魅力は言葉なので原作が一番面白いし、言葉遊びの真骨頂とも言えるのが戯言シリーズです。ただ今回は過激なアクションシーンが多く、言葉遊びは控えめだったのが少し残念です。またキャラのインパクトも徐々に薄れてきた感があります。

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     2021/04/09

    戯言シリーズ第2弾はクビシメロマンチストと何とも過激なタイトルですね。西尾維新さんの「首絞め」に「ロマンチスト」を繋げる斬新な言葉選びと感性が好きで、あとイラストはすっごく可愛いのに登場人物は奇人、変人揃いなのがいい。この作品には連続殺人鬼であり、人間失格零崎人識が登場します。個人的には戯言使いいーちゃんの次に好きなキャラで、彼をメインとした物語が後程出版されているくらい人気が高い登場人物でもあります。正直ミステリー作品と思って読むと期待外れという人が多いと思いますが、純粋に読み物、ぶっちゃけSFくらいの認識で読むと嵌る人は嵌ります。ハチャメチャな論理とぶっとんだ展開、全く予測が付かないラストと難解ないーちゃんの思考回路が面白い。常識が壊される感覚があり、読んだ後に妙にすっきりするんです。

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     2021/04/09

    戯言シリーズ第1弾で、メフィスト賞受賞のデビュー作の新書版の文庫化です。西尾維新さんの本の中でも一番好きなシリーズの文庫化は嬉しい限りですし、表紙イラストが書き下ろしなのもありがたいですね。戯言使いの僕こと「いーちゃん」と工学の天才美少女玖渚友の物語で、クビキリサイクルは孤島の密室で起こる殺人事件と首なし死体をテーマとしたミステリー作品。滅茶苦茶好きで面白いのですが、私的にはミステリーではないですね。何でもアリな設定で、実現不可能、現実味は全くありません。ですがこの本の見どころは個性的なキャラクターと戯言つかいいーちゃんの言葉遊びと言えるでしょう。私は結構戯言とか捻くれた主人公とか好きなので、同志にお勧めです。

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     2021/04/09

    綾辻行人は「館シリーズ」のイメージが強いので、新本格ミステリ作家だと認識していましたがこの作品はホラー+ミステリーが上手く融合されています。転校生の榊原はクラスメイトの異様な雰囲気に疑問を持ちつつも美少女ミサキメイに興味を惹かれて彼女に近づこうとします。そしてそんな中委員長が壮絶な死を遂げ、謎を解いていくといったストーリーです。上巻は物語の設定、枠組みの説明と問題提起なので淡々と進んでいく感じですね。ですがそこで面白くないと読むのを止めないで下さい。後半は一気に物語は進み、上巻との落差がスゴイ。怖いんですが、ページを捲る手は止まらないし謎が謎を呼んでどんどん深まっていく感じです。ラストを読んだ後で、再度最初から読み返したい作品というのは十角館の殺人に通じる部分があります。

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     2021/04/09

    学生アリスシリーズの第3弾で、マリアを探して木更村に訪れた英都大学推理研の江神、望月、織田、アリスが活躍する作品です。こちらもクローズドサークルとなっていて、村に入ると橋が濁流に呑まれてしまい閉ざされた空間となってしまうんです。そして村で起きる殺人事件を推理して犯人を突き止めるといった定番の流れです。作中には3度の「読者への挑戦」があり、かなりフェアなミステリと言えるのではないでしょうか?個人的にはかなり好きな設定なので、犯人当てに没頭しました。多重密室とかワクワクしますし、ラストの犯人との対決がいいですね。ただマリアの出番の多さにちょっと疑問、それならもっとアリスが江神先輩を!!と思ってしまいました。

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     2021/04/09

    「孤島パズル」はタイトルから分かるように、孤島を舞台にした殺人事件モノです。学生アリスシリーズなので、火村英生シリーズと比較して青春、ミステリーとはといった描写が多いのが特徴ですね。あと有栖川有栖作品は初期のモノ程本格ミステリを意識した凝ったトリックが多くて、個人的にはこの本とデビュー作の月光ゲーム、双頭の悪魔あたりがお気に入りと言えます。犯人を知る為の条件が文章の中に伏線として散りばめられているのでラストの謎時でいろいろスッキリします。これぞミステリの醍醐味と言えますし、今主流のライトな日常の不思議をテーマにしたミステリーにはない読み応えがあります。

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     2021/04/09

    臨床犯罪学者火村英生とミステリ作家有栖川有栖のコンビが活躍する短編集です。6つの短編から構成されていて代表作はタイトルの絶叫城殺人事件なんですが、タイトルから怖いのをイメージしてたらそうでもなくてちょっと拍子抜けてしまいました。2人のやり取りが好きなので、面白くないことはないのですが長編と比較すると短編集は読みごたえがなくて残念。それに一応「館モノ」を集めた作品集なのに、建設中の建物やダンボールハウスも混じっていてかなりゆるーい括りでしたね。火村英生シリーズの中では個人的評価は低く、1度読めば十分といった感じです。

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     2021/04/09

    火村英生シリーズで、一番印象的な作品が朱色の研究と言えます。物語は大学の講師で臨床犯罪学者の火村英生が生徒から未解決事件の調査を依頼されるところから始まります。2年前の事件を解決するだけではなく、新たな殺人が起こり、推理作家の有栖川有栖と共に犯人を追い詰めていきます。シリーズ中で最も火村の内面が描かれている一冊なのが魅力ですし、奇抜なトリックと推理を楽しめます。本格ミステリというと小難しいと思う人は多いかもしれませんが、火村と有栖のテンポがいい掛け合いが面白く読みやすいシリーズです。物語の要所要所で、朱色が散りばめられていて鮮やかな情景が脳裏に浮かびます。

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     2021/04/09

    この作品は有栖川有栖のデビュー作であり、アリスの学生時代を描いています。だから相棒は火村さんではなく、英都大学推理小説研究会の部長江神さんで、陸の孤島となったキャンプ場での殺人事件を取り扱ったミステリーです。発売当時は新本格ミステリーが人気があり、私も謎解きに励みました。クローズドサークル物は基本的に好きなのでドキドキしながら読みましたし、どんどん人数が減ってくるのに犯人が分からない所が作者の力量と言えるでしょう。それにアリスシリーズはキャラクターもいいんですよね。アリスは探偵助手役で、本人は意識せずにアレコレ迷推理をしながらちょいちょいヒントを提示してくれます。実は有栖川有栖さんの作品はコレが一番好きかもってくらい私好みのミステリーです。

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     2021/04/09

    私が学生時代「19」というアーティストが人気で、その音楽グループのメンバーでイラストと歌詞を手掛けていたのが326でした、この本はそんな326がイラストを手掛けていたので、懐かしくなって思わず手にとった絵本です。いじめられっこのエンゾーがダンボールでロボットを作ったら動きだしたといった設定で、ダンボールマンとの交流を描いた作品と言えます。まあ対象は5歳からだから読みやすいし、分かりやすいストーリー展開です。それでもラストはホロリとくるのとイラストが可愛いのでお勧めですよ。

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     2021/04/09

    銀色夏生さんの考え方が凝縮された1冊です。人間関係や仕事に対する考え方など99つのテーマに対する答えが綴られていて、「すべての恋愛は片思い」とか「未完成を受け入れる」とかしっかりとした核があり、周囲に左右されない生き方がいいなと素直に思いました。普段のエッセイよりちょっと文章がカタメかなといった印象を持ちましたが、コレはこれで私はアリです。ちょっと人生に躓いた時や幸せについて考えたくなった時にお勧めできます。

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     2021/04/09

    銀色夏生さんのエッセイ、つれづれノートシリーズ39弾というからそれだけ続いていることがスゴイですよね。当然ファンが多いシリーズで、どの1冊から読んでも問題ないので、特にイチオシなのがこの「みんなが、ひとりでいても寂しそうに見えなければいいのに」です。タイトルで心惹かれて、お一人様な私にとってはまさに「それ」って感じの納得の内容となっています。また夏生さんは今のことだけ対処する、人生のピークは晩年と設定いて淡々と生きているって書かれています。現代社会は女性は若さに価値を置いている人が少なくなくて、ちょっと息苦しい世の中だったりします。個人的には、まだまだそこまで悟りは開けないけどそんな生き方も素敵だなと思わせてくれる1冊です。

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     2021/04/09

    銀色夏生さんは私にとってはキレイなモノを綺麗な言葉で教えてくれる人ですね。同じモノを見ていても独特の視点というか自分とは全く違うなと特に感じたのが「スーパーマーケットでは人生を考えさせられる」だったりします。エッスーパーがよく行くけど人生なんてスーパーで考えたことないよ?って正直思ったりしましたが、読んでみるとスーパーで作者が人間観察をしています。スーパーを利用する人や店員1人1人に人生があり、ごく普通日常を描いているのに銀色夏生らしさ前回で非常に興味深い本だと思いました。特に夏生さんのつれづれファンの方にお勧めの1冊です。

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