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ほんず内閣総理大臣 さんのレビュー一覧 

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     2013/06/29

    これは1995年9月16日、ウィーン楽友協会大ホールにおけるライヴ録音です。まさに音楽の「聖地」における演奏ということで、関係者のみなさまの晴れがましさと喜び、大変なものであったかと拝察いたします。なにしろプロでも大変な場所に、それも究極の大曲を引っ提げて、アマチュアが出陣したわけであります。さてその成果と言えば。冒頭は緊張感をはらんでとても快調。実に立派な出来栄えです。第2楽章はややトーンダウンしてきまして、音程の甘さが目立つようになります。そして以降は疲労があらわになり、第3楽章はけっこうツライ感じです。第4楽章はもう露骨に疲労困憊。やっとコーダ到達、といふところです。ディスク帯には「日本ブルックナー愛好会会員」の方二名の賛辞が書いてありますが、このディスクだけで聴いた当方には同じ感慨は抱くことはできず、まことに遺憾であります。やはりこの演奏会に関わった方の特別なモニュメントとしてのディスクでありましょう。恐縮ですが、演奏そのもので他の名だたるディスクに伍するものではありません、と言わざるを得ないでしょう。でも最後に一言。俊友会管弦楽団は、私は一度だけ演奏会に参りました。プロのオケに全く引けを取らない素晴らしい演奏会で、感動し満足して帰ったのを憶えております。大変立派な音楽活動にて、関係者の方々のご努力に大いに敬意をもつものであります。仄聞するところでは、最近はなかなかに苦しい状況にあるようです。できれば皆さまで支えて、今後もしっかりと維持できるように願ってやみません。

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     2013/06/29

    まずは交響曲第3番。正直言いまして、全く「腑抜け」のダメ演奏。フリードマンについては交響曲第4番のディスクに関し、私は「交響曲はなんだか変。指揮者のせいなのか、録音の問題なのか、管弦打のバランスが崩れる個所があって、聴いていて何とも不自然。たとえば普通金管が鳴り響く個所なのにその金管が聞こえなくなったり、弦楽器だけが妙に前面に出てきたり、打楽器が締まりのない音で適当に響いていたり、違和感バリバリの個所の多い妙な演奏です。」と評しました。この第3番はいっそうよろしくなく、とにかく指揮者の音楽に対する想念の貧困さが全体のダメっぷリの原因です。なにしろ迫力が全然ない!オケの音が大きくなると「こわいよう〜」とビビり出すような腰の引け方であります。ティンパニはほとんど鳴らず、さっぱりアクセントがきくことなく、肝心のクライマックスは締まりがない。金管もパワー不足。スヴェトラーノフやカラヤンがこの曲を壮大に盛りたてて大交響曲に仕立て上げたようなアグレッシブさも覇気も何もなし。オケも人数が少ないのかな。それを録音の細工で膨らませている感もあり(例のパイタのディスクそっくりの響き)、万事がいかんですぜ。「ロココ」は抒情味を活かした好演で、こちらはいいと思います。敢えて言うなら、フリードマン、頗る器量の小さい演奏家にて、まるで期待の持てない人であります。録音時56歳。これから化けることもありますまい。

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     2013/06/28

    まず録音のすばらしさについて特筆、絶賛いたしましょう。SHM−CDならではの威力は不明ながら(-_-;)、音色と色彩の美しさを完璧にとらえたまさに最高の録音。それは特に「火の鳥」で存分に活きていて、演奏の良さも相俟って最高の出来です。それに比して、「シェエラザード」は物足りないなあ。やや早めのテンポですいすい進む感じで、仕上がりは丁寧ですけど、意外にあっさり系。迫力は後退し、歌も淡白。この曲の定番イメージの「華麗なる音響絵巻」には程遠い出来。といふことで、メインの「シェエラザード」が今一つなのは甚だ惜しいというべきでしょう。

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     2013/06/24

    まず録音について。HMVさんの言われるように、まともなステレオではないようです。左右への広がりはなく、但し真正モノラルのように真ん中にかたまった音像でもありません。「自然なモノラルとステレオの中間」といった感じです。乾いた音で、旧ソ連の録音に近い音です。鑑賞には問題はないと思いますが、「良い」とは言えませんね。とてもドレスデンのオケとは思えない、かさついた音色です。演奏は、いかにも気合の入った、しかし情感をたっぷりと盛り込んだ立派なもの。個人的にはこの「悲愴」という曲は好きではなく、特に構成が散漫なように思います。ところがこの演奏で聴いてみると、第3楽章を頂点に据えてそれに向けて盛り上げていき、一種の虚脱の気分の中で第4楽章が奏でられ、ああなるほど、といふ印象でした。気分的な流れが感じられたのですね。ヤンソンスさんの偉さなのかなあ。フリードリヒの作品はなかなかの佳曲。よいアルバムかと存じます。

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     2013/06/24

    予想(期待)どおりの演奏。一言でいうと「大爆演」。当方は「爆演」という語(及びそういう演奏)が大好きなので、臆面もなく使います。(^_^)交響曲では冒頭からエンディングまで、金管と打楽器が大炸裂!BBCのオケは極限にまで開放され、フルパワーで鳴りっぱなしです。但し、弱音部もそれなりにありますので、振幅の大きな表現です。もともと曲がずいぶんと振幅の大きな造りですから、それはそれで間違ってはおりませぬ。エンディングは最高の高揚とカタルシスにて大いに満足。お客さんも大喝采。いいんぢゃないでしょうか。前のレニングラードフィルとのディスクが音にやや問題があることを想えば、ロジェストヴェンスキー先生の爆演を聴くなら、こちらのディスクでお楽しみになるのがよろしいでしょう。「禿山の一夜」は声楽入りの面白いエディション。オケのみの演奏がいかにも不気味であるのに比して、何やら祝祭的雰囲気があるのはやや不思議。プロコフィエフは倉敷でのライヴ。キビキビした、そしてややパサパサした演奏。録音は全般的に良好という程度。全般に潤い・つやのない乾いた音でして、ただレンジと量感は充分であります。個人的には大いに満足。こういうのもまた「楽しみ」ではありますよ。

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     2013/06/23

    正直、いかにも怪しげな雰囲気がぷんぷんする、怪奇ディスク。ライナーノートのどこにも録音に関するデータなし。年も不明なら場所も不明。表には「ライヴ」との表記はありますが、それを感じさせるノイズは一切なし。拍手もなし。オケは常設オケではなくて、レコーディングに当たっての臨時編成と記す情報もネットにはありますが、確証はないようですな(近頃ナクソスに登場するロシアフィルとは別物でしょうが)。そして、まさしく音を記録する技術としての「録音」が何とも不審きわまりない。弦楽器群は実はさして多くない人数を何らかの手法で増幅しているような不自然な響き。音量はあるが厚みがないのですね。楽器の位置もどこかおかしくて、音像がきちんと定まらず、鳴る時は鳴るが他の時は奥に引っ込んでいるような(昔のラッパ吹き込み的)調子。そして、一番おかしいのは、第4楽章になると音が全体に膨張するような響きになること。これは同じチャイコフスキーの交響曲第4番もそうでして、妙な例えながら、第4楽章だけは風呂場で録音したような感じなのです。なお、全般に残響は著しく、これは不自然で、収録後に加工した音ではないかと思われます。ま、要はですねぇ、演奏をどうこう言う前に、不審点が多いと思うのですよ。はっきり言えば、「音響」を目的にした演奏であり、音楽的感動とは全く無縁のものであります。さてしかも、上記のような不審な録音(飽和音響)のせいもあり、大オーケストラのフルパワーの迫力は意外に無いのです。それであれば、カラヤン&ベルリンフィル(EMI)の方が段違いに上であります。まとめると、このディスク(演奏)、単なるキワモノ、「飛び道具」といふところでしょう。

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     2013/06/19

    スヴェトラーノフ大先生とベルリンフィルとの邂逅という、いやがうえにも期待の高まるアルバム。わくわくしつつ聴きました。1枚目のベートーヴェンとハイドンは、一切奇をてらわず、いかにもベルリンフィル的な端正な演奏。その代わり、スヴェトラ先生色は希薄で、オケの指慣らし的な印象ですな。そしてメインの「マンフレッド」。こちらで思う存分のめりこんだアグレッシブな姿勢が現われます。スヴェトラ先生いつものヴァージョンで、第1楽章と第4楽章(つまり全曲)のフィナーレが同じになるものです。オルガンはなく、つまりマンフレッドの「救済」はないといふことですな。演奏は、かなりあざとく緩急をつけたもので、一種無理やりな「煽り」が特徴であります。ま、はっきり言えば、ここでのスヴェトラ先生は、かなり競い立って「チャイコフスキーはこうやるんぢゃ!!」と言わんばかりの没入ぶりであります。しかし、ベルリンフィルはそこまで入れ込んでもいないし、付き合ってもいないのですな。技術的には見事な腕を披露していますけど、それを超えた音楽の「魂」が聴こえないなあ。これはひとり突っ走ってゆくスヴェトラ先生の責任でもありますね。その意味で、全体の完成度は特に高くないなあ。ちょいと、がっかり。録音は優秀。スヴェトラ先生の「マンフレッド」を聴くなら、やはり東京ライヴです。ありゃ、すごいです。

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     2013/06/18

    曲目は大変魅力的で、大いに魅かれるラインナップであります。ですが、トータルの印象はそこそこ。(-_-;)まず、がっかりの筆頭は「レニングラード」。1968年のライヴで、惜し過ぎることにモノラルです。中央にものすごく偏った音像で、レンジは意外に広いのですが、この大曲をきちんと味わうにはハンデが大きいですな。演奏そのものは結構感興あふれるいい感じなのですがね。次に第9番はオケがすこぶる頼りない。特に木管が悲鳴のようなミスを連発し、何とも落ち着かない。「ミケランジェロ組曲」は初めて聴く曲でして、何とも言えませぬ。そして第10番はまあまあ。相当にダイナミックな演奏で、オケ爆裂。でも新しい割に音が悪く、鑑賞には充分ですが、完成度は下がりますな。最後の「ボルト」組曲が、このアルバムの中で一番おもしろかったかな。これまた強烈無比な大爆演。といふことで、マニア向けのセットでしょうな。

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     2013/06/16

    このコンビ、もう1枚の第1番・第3番のディスクが第1番の楽譜の問題があって残念な出来であったのに比し、こちらはまことにすばらしいパーフェクトな出来栄えです。指揮者もオケも気力充実し、豊かな音楽がまさに溢れてくる感じ。テンポの緩急のつけ方など予想以上にコントラストがはっきりしていて、「おっ!」と思わせます。スイトナーさんの持っていた「すごみ」がわかりますよ。感動しました。傑作!録音はやや飽和した混濁があるようにも思いますが、基本、優秀。

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     2013/06/16

    とっても期待させる演奏者によるシューマン。ただねぇ、問題があるんです。それは交響曲第1番が「1841年の自筆稿」による演奏だということです。実際ずいぶんと違いはあり、それはもう冒頭のファンファーレからして歴然。慣れ親しんだ音よりも低い音で始まって驚きます。そしてそこに集約されているように、「1841稿」は「にぶい、地味」という印象が強い出来であります。それがこの「春」の交響曲のイメージを低下させていて、晴朗さが欠如し、どうにも面白くない。残念ですね。なにもここでこういう文献学的な試みをしなくっても…と思えてなりません。演奏は力強くていいものですから、なおさらです。「ライン」は文句なしのよい出来栄え。なので、「春」の問題、返す返すも惜しまれます。

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     2013/06/15

    実にいいカップリングのアルバム。個人的な関係も深いシューマンとブラームスの傑作が並び、充実感満点であります。さて、演奏。シューマンは全楽章がだいたい似たようなテンポで進み、変化・コントラストということではいささか単調な印象はあります。気分の変化や屈折は感じられないな。また、シューマンの例のオーケストレーションのせいもあるのか、音色的にもモノトナスではあります。とはいえ、毎度の通り、管弦楽の磨きあげ方が超絶的に凄い。楽器間のバランス、ダイナミクスの取り方、やはり大変なものだなあ。もちろんブラームスも同様。こちらは一層オケが澄み切った音色で(管弦楽法のせいかな)惚れ惚れしますぜ。ほかの演奏と比べるのは、チェリビダッケ先生については無意味かつ不本意でしょうからしませんが、職人技の光る彼らしい個性的演奏です。普遍的名演奏は他にありますので、それがお望みならそちらをどうぞ。

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     2013/06/12

    1972年の録音で、コロ様のレコーディングキャリアが急速に進みつつある時期のものです。声質はまだ軽い、ユーゲントリッヒャー・テノールの声でありまして、中音域からその下までの響きが薄く、どんどん高域に伸びてゆくところがまことに魅力的であります。まず素晴らしいのが「オランダ人」。「オランダ人」の中にこんなすばらしいテノールのナンバーがあったっけかなと思い直すほどの朗々たる最高の歌!「ローエングリン」もぴったりで、魅力たっぷり。「マイスタージンガー」もよし。特に「冬の日の静かな〜」が清新で張りのある、実に気持ちのいい歌。一方、もの足りないのは「タンホイザー」の「ローマ語り」で、これにはもっと重さと強さが欲しいですね。「リエンツィ」は初めて聴いたのでよくわかりません。総じて、若いコロ様の朗々たる美声が存分に発揮された、実に気持ちのいいワーグナー・アルバム。また、スイトナー指揮のオケも、いかにも柔軟な反応を示して見事なバックアップです。このコンビの共演、実際の劇場でのライヴがたくさん残っているんじゃないかなあ。ぜひともリリースしてほしいものです。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/06/10

    演奏の特徴はみなさまご指摘の通り。いかにも尾高さんらしい清潔な抒情が好ましい出来栄えです。そして札幌交響楽団が大変しっかりと演奏していることに、驚かされます。仕上がりは大変に上等で、ドヴォルザークの書法それ自体がまたよくわかる結果となっております。但し、ここまでできるのならば、曲に対してプラス・アルファの生気を、力と歌の魅力を吹き込んでほしかったなあ。それはこのコンビなら絶対出来るはず。録音は優秀。なお、アンサンブルの妙味は見事ながら、個々の奏者の腕前にはまだ磨く余地があります。がんばって!!

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     2013/06/10

    ヒストリカルですから、まずは音質について。ノイズがないという意味ではよい音でしょう。残響の少ない(ほとんどない)乾いた音で、潤いには不足します。レンジはやや狭く、またバランス(声とオケも含め)にも若干問題はあります。期待してはいけません。とはいえ、鑑賞には全く問題ありません。さて、シューリヒトさんのワーグナー、なかなかに風格のある、そして劇場的な高揚のある、立派な演奏であります。正直歌は感心しませんが(悪くはないですけど)、オペラ的な雰囲気が伝わってきますよ。敢えて言えば、例のベーム&バイロイトの演奏によく似ています。凝縮した響き、速めのテンポ、まさにあの演奏を彷彿とさせます。二人ともドイツのカペルマイスターですやね。ドイツのワーグナー演奏にはこういうスタイルがあったのかもしれません(ブルックナーでも似てるかな)。といふことで、ご興味のある方は是非どうぞ。これらの曲のすごい名演というわけではないと思いますけれど、大指揮者シューリヒトを語る際には重要であるかもしれません。シューリヒトさん、この時は、ずいぶん、のっていますな。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/06/10

    この曲、大変な難物ですが、CDには名盤が続々と出つつあります。で、このディスクも結構な出来栄えであります。敢えて言えば「剛」の魅力ですが、実に精緻なオーケストラ表現が何とも鮮やかであります。このコンビ、「レニングラード」では曲想の率直な表出がうまくいかずに中途半端でしたが、こういう晦渋な曲想の場合にはむしろその能力全開で、ややクールな質感も実にぴったりかと思いました。録音も優秀。いいんぢゃないでしょうか。

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