HMVインタビュー:Radiots3
Friday, August 28th 2009
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The Cherry Coke$と、Radiotsは動きが対照的で面白い。Radiotsは衝動みたいな。パンクの面白いところってそういうところでもあるんじゃないかな。
- ---今回は、曲がたくさん入ってますよね。21曲。びっくりしました。
YOSHIYA:びっくりさせました(笑)。最初19曲だったんだけど、レコーディング中にライブでやってる1stの曲をライブアレンジで入れよう!ってなって。それで20曲になったんだけど、20曲より21曲の方がいいよ!その場でなってさ。完全に20曲超えた感がいいじゃん。誰か曲ある?って聞いたら、ANTONがあるっていうから。それがまた異色な曲でね、SKAの曲「RAINY GENERATION」。そのままRECスタジオで曲を作って、ちょっと練って、確認し合って、速攻録ってったんだよね。そういう瞬発力や勢いがありつつ、こだわってるところは極度にこだわってるから。当然なんだけどさ、納得いくまで詰めていくんで。今回、ギターREC超面白そうだったよね?
HIROMITSU:もう、やりたい放題ですよ(笑)。時間もいっぱいもらえたし、やりたい放題で。
YOSHIYA:見てて楽しそうだったもんな〜
HIROMITSU:あれもこれも全部録っておいて、いらないのは後でミックスで消せばいいやっていうのがあって。やらなくて後悔するよりは、全部やりたい事やっておいての消去法がいいと。
YOSHIYA:それがいいよね。歌もそうなんだけど、このアレンジ入れたら多いかなとか思うけど、録らないよりは録っておくのが正解。あとで使いたいって時になかったらダメなわけじゃん。ないものは生めないけど、あるものは消せるでしょ。だから、ユニゾンしなくてもいいかなってところをユニゾンしておいたり。結局、やっぱユニゾンしておいて良かったってあるし。
- ---アルバムを制作しようとという気持ちは、メンバーチェンジしたくらいの時期にはあったんですか?
YOSHIYA:メンバーチェンジをしたのが昨年の11月で、レコーディングしたのは今年の6月だから半年くらいあったんだ。温める期間が必要だから、曲作りしながら、ライブしながらね。同時にやるのはハードだったけど、それで2月〜3月をメインに曲作りをやって、そこから6月のRECギリギリまで作り続けた。こういうアルバムを作ろうとかいう構想はなかったよ。
- ---出来たものを詰め込んだ感じですか?
YOSHIYA:もちろん、どんな曲を作りたいっていうのはそれぞれあると思う。それを並べてみて違うなと思ったらその曲は消えていくんだろうけど、いいんじゃね!?ありだろ!って素直にできたのが今回のアルバム。
HIROMITSU: ANTONが入って、彼もFULLSCRATCHっていうキャリアを持っているんだけど、キャリアがあるメンバー同士でバンドをやっても、バイブスの問題だったりで、皆がそれぞれ実力持っていてもうまく噛み合わない事があるのがバンドだと思う。でも、ANTONが入ってLAUGHIN’ NOSEとのツアーに出て、俺はその時すぐに、あぁ、アルバム録りたいって思ったかな。そういうものを感じた。自分的には、SOBUTもFULLSCRATCHも見てきている立場の世代だったし、一緒にツアーを回って、くるものがあって、すぐに曲作ってアルバム録りたい!っていうのが俺の中ではあった。そこから数ヵ月後には録ろうかってなったんだけど、普通のバンドよりも準備期間がかなり短かったろうなとは思う。皆同じように準備期間は必要なんだけど、他のバンドみたいに準備周到でやるっていうよりは、いい意味で見切り発車でやった。勢いもあったし。自分の中では、The Cherry Coke$っていう今もやっているバンドと、Radiotsは動きが対照的で面白い。Radiotsは衝動みたいな。やりましょうよって言ったら、それがやれちゃう。そういうところが凄く好き。パンクの面白いところってそういうところでもあるんじゃないかな。もちろんやりたい事にはこだわってるし、タイミングもやっぱり考えると思うけど、衝動的にすぐに動きに出せるのは凄く面白い。
- ---今回のPVですがどんな作品になってるんですか?
YOSHIYA:2曲録ったんだ。1曲は「DREAM OF WORLD」、もう1曲が「LIFE FOR ME」。「LIFE FOR ME」はライブの映像を自分達の仲間に撮ってもらっていて、それを切り張りして、ライブ映像としてのPV。昔のオールドシネマ感っていうか、ドキュメントタッチの雰囲気でちょっと汚れた画質感のライブ映像で、インパクトあって面白いと思う。
もう1つの「DERAM OF WORLD」は教会で撮りました。教会でパンクロックをどうしても録ってみたくて、そんな事してるヤツいないな、日本では見た事ないなって思ったから。ディレクターと話をして、世の中での逆説的なもの、対照的な映像を絶対入れたいと。社会はそういうもので成り立っているから。善があれば悪があるし、ピースがあればカオスがある。その両方があってこそ、この社会が成り立っているってのが俺の考え方なんだ。全部ピースになったら気持ち悪いと思う。補完や補填されているような社会になるから気持ち悪い。でもピースは大事。だって、カオスがあるから。カオスがカッコいいって言うのは、安定したものや予定調和が嫌だから言うだろ。もっとめちゃくちゃやろうぜ!刺激が欲しいぜ!って。でも、それぞれがあるから、お互いの意義が成り立ってるじゃん。だから戦争ってホントばかばかしくねえか!?って結局はそっちに繋がる。そこで起こってるマイナスなもんじゃなくて、世界中で想像し得る夢を形にする事の方が、どんだけカッコよくて大事かって俺は思う。それをパンクロックで歌ったっていいだろ!って思う。全ての存在意義を込めてね。なぜ教会で撮りたかったってのは、まず人間がいる以上、神様ってのが対峙してて、人と神が対称なわけじゃん。神と悪魔ってのとはまた別で。教会で俺等みたいなヤツが演ってる映像は、めちゃめちゃインパクトがあるし、絶対面白いぜって。その中に政治的な画を入れたり、子供を入れたり。大人だったら子供がいるでしょ。それに子供が夢を見られない世の中なんて、本当クソだと思うし。教会でパンクロッカーが演ってて、そんなアンチテーゼの中に牧師さんがいて、子供がいる。その子供に「ほら、イカしたパンクバンドが演ってるよ」って見せてる牧師さんの姿がちょっと入ったりね。そういう可笑しな画があのPVには入ってて面白い。そういうもんなんだよ、この社会って。そのイメージをディレクターに話したら、絶対実現させたい!成功させたい!って言ってくれて、駆けずり回って教会探してくれてさ。俺等こんなんだから当たり前に断られる(笑)。だって、教会で生音出すんだよ!?そんなの当たり前にNGだろ(笑)。それでもずっと探し続けてくれて・・・そうしてやっと大丈夫なとこ見つかってさ。実際に行ったら、牧師さんも凄く気さくで寛大な人でね、過去アメリカを回ってその中で開眼して牧師になろうって決めたらしくて。ギターが好きで、ロックやブルースやカントリーが大好きで、さらに俺等みたいなパンクロッカーを見てもカッコいいですね〜!って言ってくれる。本当に凄い人。その牧師さんのおかげで教会も使えて、そういう意味でも皆で一つのものを作る流れが出来てる、いい流れがRadiotsに回っている気がしてるよ。HIROMITSU:靴で上がっちゃいけないところで演奏するんですけど、画的に靴を履いていたいわけじゃないですか。だから靴の裏に全部ガムテープを貼って。そんなのまで許してくれて。床もこだわったいい板を使っているから、こっちは色々ジャラジャラ付けてたりするから、座る時には傷つけないように気をつけたり。俺たちみたいなスタイルのバンドじゃ断られるのが普通なんだけど、そこの牧師さんは凄く心地よくやらせてくれた。
YOSHIYA:やっぱ、マナーは大事にしてますよ。純粋に大事なところ。俺等のために協力してくれているんだから、俺等も失礼がないようにするのがカッコいい事だと思うし。とにかく2つとも想像以上のPV作品が撮れたんで大満足です。
- ---楽しみにしています。
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- Radiots
FOREVER RULES - 2009年9月9日発売
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- Radiots
Radiots - 2007年12月発売
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- Out Of This World: 4
- 2009年4月発売
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- THE CHERRY COKE$
Keep The Fire - 2009年4月発売
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- THE CHERRY COKE$
Sail The Pint - 2008年7月発売
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- THE CHERRY COKE$
Rouse Up - 2005年10月発売

Vocals:YOSHIYA
Guitar,Vocals and Mandolin:HIROMITSU
Bass and Vocals:ANTON
Drums:YUKI
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