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HMVインタビュー:Foreign Exchange

Wednesday, October 29th 2008

無題ドキュメント
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「If She Breaks Your Heart」は亡くなった義父がいつもプレイしていた曲だよ。今回彼のためにカバーしたんだ。〜 PHONTE

Q. ニューアルバム完成、おめでとうございます。 アルバムをリリースして、改めてお二人の今の率直な気持ちをお聞かせください。

NICOLAY(以下、N) ありがとう!このアルバムは今まで自分達が作ろうと思い描いていた通りのものが出来たから、今までに無い程の興奮と素晴らしい達成感を味わっているよ。

PHONTE(以下、P) 新しいアルバムをリリースするということはまるで自分の子供が生まれてくるのを見ているようで、とても興奮するけど、同時にとても不安で怖いんだ。それは非常に貴重で美しい経験だと思うけどね。

Q. 『Connected』を作った時点で次のアルバムの構想はあったのでしょうか? 4年というブランクがありましたが、その間、お二人の間で交流は?

N もちろん次の構想はあったよ。この4年間僕らは出来る限りの時間をこのアルバム『Leave It All Behind』のために費やしてきたよ。

P 『Connected』をリリースした後、僕達はお互い個々のプロジェクトをしながら、互いの才能を互いの曲に加え合い可能な限りの時間を使ってこのアルバムを完成させたんだ。

Q. 『Connected』はそれぞれオランダとアメリカに分かれて住むお二人がデータをやりとりしてアルバムを作り上げたというのは有名な話ですが、その後Nicolayはアメリカに移住しましたよね。『Leave It All Behind』の録音の進め方は前作と変わりましたか?お二人一緒に録音作業を進めたのでしょうか?

N 今回も前回の『Connected』と同様にまったく同じ工程でレコーディングしたんだけど、今回のほうがよりやりやすい環境だったよ。何故なら僕等には今時差がないからね(笑)。

P 今でも同じスタイルでレコーディングしているよ。そのスタイルを変える必要もないしね。

Q お二人はニュー・アルバムに対してどんな印象を持っていますか?また、コンセプトとタイトルに込めた意味があったら教えてください。

N このアルバムは『Connected』のようなラジオで聞いたことのあるような音よりもより音楽的な作品にしたかった。このアルバムを聴けば僕等が様々なジャンルを聞いてこのアルバムを制作したということが分かると思うよ。様々な音楽的要素やスタイルを広い範囲で融合出来たと思っているよ。

P 色んな多くの意味がこめられているよ。でも、リスナーそれぞれの解釈で独自の意味を見つけて欲しいと思ってる。そのほうが面白いしね。

Q. 殆どを歌モノという構成にしようと思ったのはどうしてですか?最初から?
P ただ、自分がしたいことを自然にしただけなんだ。歌が多くなったのも本当に自然なことだよ。

Q. Phonteは、こういう作品を作ったということで、「歌手」として新たに目覚めたことがあったのでしょうか。また、自分の中でラップをするのと歌を歌う作業に違いはありますか?

P このアルバムでは自分の歌の才能を嘘偽りもなく自分自身で認めることが出来たんだ。自分にとってラップすることも歌うことも同じくらい難しく、自分が求めているようにラップすること、歌うことにはとても長い時間がかかったよ。

Q. ハウスやダウンテンポっぽいアレンジもありますよね。もともとそういう要素はあったと思いますが、より強まったように思います。これはNicolayの最近の趣向ですか?

N Phonteと僕は様々な音楽を聴いてこのアルバムを作ったんだ。『Connected』のエンド・テーマのようなハウスもその要素の一つだよ。今回のアルバムは『Connected』にさらに自分達のミックスしたい音楽的要素を織り込んだ作品に仕上がっているよ。

P 僕もNicolayもヒップホップだけじゃなくてハウスやダウンビートも好きなんだ。このアルバムで初めてそれを知ることが出来たよ。

Q. Stevie Wonderの「If She Breaks Your Heart」をカバーしようと言い出したのはどちら? また、どうしてこの曲を選んだのですか?

P 僕がこのカバーを選んだんだ。この曲は小さな頃から大好きな曲の一つで、亡くなった義父がいつもプレイしていた曲だよ。今回彼のためにカバーしたんだ。

Q. ニューアルバムに参加したゲスト陣について簡単に教えてください。

P Darien Brockington、Muhsinah、YahZarahは僕の古くからの友人で彼らはいつも素晴らしい仕事をしている。彼らの助けがなかったら今回のアルバムの完成は無かったね。 Matt Douglas、Chris Boerner、Stan Grahamはすべて僕等のローカルミュージシャンで昔から一緒にやっているんだ。

Q. シンガーやラッパー以外に、Zo!や4 HeroのMarc Mac、Justus Leagueの仲間であるKhrysisのようにプロデューサーやアレンジャー/リミキサーとして活躍しているアーティストも迎えていますよね。彼らとはどのように制作を進めていきましたか?

P Zo!は「If She Breaks Your Heart」をプロデュースしてくれたんだ。4 HeroのMarc Macは同じ「If She〜」でストリングスのアレンジをしてくれた。彼らは曲をよりスウィートでより美しいものにするために彼ら独自のテイストを加えてくれたんだ。素晴らしいよ。Khrysisは僕の右手のような存在で今回僕のすべてのボーカルレコーディングをしてくれた。納得いくヴォーカルテイクのために彼の意見を多く取り入れたよ。

Q. ニューアルバムの中で一番、お気に入りの曲を挙げてください。

N 一番好きな我が子を選ぶように一番好きな曲を選ぶのは不可能に近いよ。毎日気分も変わるしね。でも、今一番気に入っている曲は「House of Cards」かな。一番斬新的な曲の一つで、ジェットコースターみたいな力強さもあるし、リリックも素晴らしいんだよ。

P 一番好きな曲を選ぶのは不可能だよ。でも、「House of Cards」は今まで作った曲の中で一番やりがいのある曲だったかな。ポピュラーミュージックとはカテゴライズされないだろうしね。

Q. 一番苦労した曲は?

N 個人的に一番大変だったのはとにかくアルバムのミックス作業だね。幸いKhrysisとPhonteがボーカルミキシングをしてくれたんだけど、それでもすごい量のミックス作業があった。64トラックを同時に編集しないといけなかったし、トラックに乱れがあってはダメだし。このアルバムは今までに無いぐらいの編集作業量だったよ。

P 「Valediction」も大変だった曲の一つだった。この曲にあったヴォーカルテイクを何回もやり直したよ。ダークで深い、それでいて美しい感じの曲にしたかったんだ。





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