54-71 × sgt.
2008年9月9日 (火)
text : HORITA & HOSAKA(HMV)
人から金とってノイズ聴かせてるなんて
川口賢太郎(以下、川口)&明石 興司(以下、明石) よろしくお願いします。 川口:最近どう?(笑) 明石:別れたんですよ(笑) 川口:そうか。じゃあ合コンだね。 明石:(すかさず)なんで別れたんですか? 川口:えっ? 明石:なんで別れたんですか(笑)? 川口:俺は話さないよ。 明石:え〜っ(笑)じゃぁ、どうなんですか、女性関係は? 川口:(レーベルの方のほうを見ながら)どうなんですか?いろいろありますよね。 小林(伝説のレコードショップSOME OF USの店長。現在54-71のレーベルcontraredeの小林さん):お祭りはいっぱい(笑)。プッシー祭り(笑) 明石:参加してる?祭りに。 川口:うん。 明石:それは最後まで? 川口;いや、その手前でやめる。寸止めプッシー祭り。。。ってこんな感じで対談いいんですか(笑)? --- いいんです!(笑)じゃぁちょこっとまじめな感じで行きますか。ではまず54-71とsgt.の出会いはどんな感じだったんですか? 明石:出会いは… 川口:突然だったよね(笑) 明石:突然でしたね(笑)。突然、僕らが企画やりたいんで、出てくださいって。 --- それまでは全然面識なかったんですか? 明石:面識は無かったです。 川口:企画だったっけ? 明石:八王子です。 川口:あれが最初だったっけ? 明石:その前に、僕は話しかけたりしてましたよ。 川口:あっそう。。。なんか小林さんがDJやってるときについてって観たよね。 明石;そうそう、それで企画に出てもらって。 川口;で、ヴァイオリンの人が仁王立ちしてたからビックリした(笑)。 明石:確かに(笑)。それが始めての出会いでしたかね。 --- もともと54-71を企画に誘おうと思ったのは? 明石:もう好きだったから。 川口:僕は知らなかったです。 --- じゃあ川口さんは対バンしてはじめて聴いた感じなんですね。 川口:そう、ヴァイオリンの人が仁王立ちしてた(笑)。 明石:それどんどん使ってください。 川口:いまだに良くわかんないですよsgt.って。謎です。だって変な音楽じゃん(笑)。 明石:それはいい風に…。 川口:まあ勝手にどうとでもとってよ(笑)。いい意味でも、悪い意味でも言ってないよ。変じゃん。だってわかんないもん。いわゆるポストロックでもないし。なんか意味ありそうで、無さそうだし。 明石:で、ありそうだと?それはもう傲慢になってきますよ。 川口:いいじゃん、いいじゃんそれで。だって人から金とってノイズ聴かせてるなんて傲慢以外のなにものでもないじゃん。 明石:例えばそれで一日楽しく生きれた。ああ、それで結果オーライじゃんって僕は思うんです。それがまた波動して何かに広がっていけばいいじゃないですか、音楽から始まって、一日仕事がうまくいけば…ふふっ(笑) 川口:なんで笑ったんだよ(笑)。笑うとこかよ(笑)! 明石:俺だけ一人しゃべってんな〜と(笑)。まあそれでお客さんが喜んで、さらに他のお客さんも喜んでって繋がっていけばすごいいいなと思うんですよね。はじまりは音楽だったっていうね。 川口:うーん、わらしべ長者みたいな感じだね(笑)。 明石:そこまでいけばいいと思いますけど、それはまあ完全には望めないことだろうと。 川口:なんで? 明石:最後聞く人によって変わってしまうから。消化の仕方が。 川口:前向きじゃなくなる? 明石:そういう人もいるかもしれない。 川口:そうか。全然傲慢じゃないじゃん、つまんないくらいまっとうじゃん。傲慢さを出してよ。 明石:いや僕はこれで終わりです!逆にです。54-71ですよ、聞かせてください! 川口:だって別に無いもん(笑)。 明石:絶対言うと思った! 川口:っていうか完璧にオナニー。だからどれだけ人に見られて恥ずかしくないオナニーをするかだからね、テーマは。たまたま人の部屋を開けて、そしたら友達がコイてる、そいつがブリッジしながらしてたらさ、おもしろいじゃん。…そういう感じ(笑)。 明石:曲の歌詞とかは?あれなんて書いてあるんですか?歌詞を読んだことが無いんですけど。。。 川口:まあ変態の愚痴だよ。変人の愚痴みたいなもんだよ。まあはじめは日本語で作るけど、訳す時点でどんどん変わっていくじゃん。 --- オナニーって言い切っちゃうのはすごいですよね。みんなあまり言わないじゃないですか、意味性を持たせるっていうか。 川口:そうすか?違いますか(笑)? 一同:いや〜間違ってない! 川口:見世物になるオナニーをしよう。 --- だからこそ、そのために突き詰めていく? 川口:そう、そのために突き詰めていく。例えば、このオナニー、パンチあるだろうって思いつくとするじゃないですか。それが逆立ちだったとするじゃん?やっぱ鍛えなきゃできないじゃん(笑)。 明石:ってことは今回のアルバムはそれがかなり凝縮されていると(笑)? 川口:かなり凝縮されてる(笑)。 明石:結構聴いたんですよ、もらってすぐに。やばかったです。特に3曲目が。 川口:…スイマセン(sgt.は)聴いてないです。。。そうそう俺聞きたかったんだけど、CDは聴いてないんだけど、タイトルは読んだの。すごいじゃん、これ全部意味あるの? 明石:ありますよ!ネーミングはヴァイオリンの成井がほとんど考えたんですけどね。 最終的に自分も納得して。 川口:じゃあちょっと一曲目から。 明石:全曲行くんですか? 川口:いこうよ!俺もしゃべるから(笑)。これについてしゃべるから。 明石:「すばらしき光」から。 川口:これどういう感じ? 明石:これはそのまんまんまですね。 川口:ちょっと待てよ(笑)!終わりじゃねーか(笑)。 明石:(笑) 川口:どういうインスピレーション? 明石:太陽の光みたいな… 川口:自然賛歌? 明石:そうですね…、強い光を見てて、素晴らしい光だなと思って創ったんで、それで「すばらしき光」にしたんですよ。で、正直言うとあとの曲名は、あと一曲だけを除いてはあとづけです。 川口:でも、あとづけって言ってもさ、なんかヒントがなきゃつけられないわけでしょ。 明石:まあそうですね。じゃあ次の「囚人のジレンマゲーム」は…。これはループ感がすごいんで、繋がれてる、外に出れない、何か狭い空間にいるっている感じを考えてると“囚人”っていうのが出てきたんですね。 川口:せっかくだからジレンマもつけとこうかなと?(笑)「白夜」は? 明石:「白夜」。…僕がつけたんじゃないですけど。夏のすごい暑い日に、ふっと記憶が消えかける感じってわかりますかね?のぼせて朦朧とするというか。そういう瞬間ににたような曲なんで、それで白くなっていく、消えていく、自分の記憶が消えていきそうだっていうのを考えてたときに「白夜」ってタイトルが、“白い夜”っていうのが、白くなっていって眠ってしまうっていう意味が僕の中にはあったんで、それでつけました。 川口:へえ〜。「声を出して考える方法」は? 明石:曲を聴いたらわかるんですけど、途中で一旦ブチって切れるんですよ。 川口:あっそこで声をだして考えようってこと? 明石:そうです!だいたいみんなそこで声を出すんです、“あっ”とか“えっ”とか。その声を出したっていうのが大事だぞっていうことで。 川口:傲慢だね〜。 明石:そう、声を出して考えてみなさいってところがあるんです。 川口:なるほどね、「再生と密室」は? 明石:これも、僕がつけたわけじゃないんですけど…、まあオッケーは出したんですけど。 川口:(タイトルを)つけたときにどういうことって聞かないの?ウチの場合は俺が勝手につけて、コレで行くからって言ったら、「ハイ」で終わるから(笑)。 明石:まず僕が“再生”っていうのをまず思ったんです。これもループしていくんですけど、どんどんループの展開が変わっていって、その感じが一回消えて、また作り直してという再生していく感じが僕の中では強かったんですよね。まあリサイクルですけどね。 川口:ん?エコ? 明石:エコです。ザ・エコです。そしたらメンバーが密室だって言い出したんですよ。なんで?ってなったんですけど、曲の続いていく感じが、狭い密室の中にいる感じがするっていってたんです。う〜ん。。。 川口:不思議だよねそれ。“続く”と“密室”なんだ。 明石:エコなんですけどね〜。 川口:エコなの(笑)? 明石:エコの密室です。 川口:何?エコの密室って(笑)?それすごいおもしろいじゃん、エコの密室って。どういうこと? 明石:(笑)密室がどういう意味合いで言ったのかは問題ですけど、密室っていう単語に僕も納得しちゃったんですよね。最初に言ったとおり再生という、リサイクルというか、消えては生まれていくというイメージのほうが強かったんですけど、…二つ足しちゃったんです。 川口:でもまあそうだよね、密室じゃなかったら別に再生する必要ないもんね。地球がエコをやってんのも、地球っていう限られた範囲内で考えてるからエコをやるわけでしょ。なるほどね。わかったわかった(笑) 続く…
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