HMVインタビュー: Yoji
Monday, October 6th 2008
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Yoji インタビュー |
07年に発表したMix CD「GIGA tech-dance extreme」は、YOJIが新たに提唱したダンスミュージックのカテゴライズ「テックダンス」を初めて公の形にした、シンボル的な作品であったと言える。それから1年が経った08年秋、日々成熟するその潮流作品を更にアップデートし、まとめあげた会心の作品「Tech Dance Euphoria」が英国を代表するダンスレーベル
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「Essential Selectionの言葉の通り、絶対持ってないとあかんディスクのセレクションやね。」
Yoji JOHN’00’FLEMINGが出した「Psy-Trance Euphoria」に引き続き、いわゆるジャンルとアーティストの個性に特化した「Euphoria」シリーズの第二弾やね。
--- 3枚組、全47曲の収録となっていますが、このボリュームで出されるのは初めてになりますよね?それぞれに違うテイストとなっていますが、各ディスクのコンセプトを教えてもらえますか。
Yoji CD1は今現在でDJを中心にプレイしてるもの。僕が言ってるテックダンスのグルーヴを全面に出した、まぁEssential Selectionの言葉の通り、絶対持ってないとあかんディスクのセレクションやね。
--- REMO-CONさんはもちろん、VANDALLにDr.WILLIS、ALI WILSON,FABIO
STEIN、VINYLGROOVER、と比較的若い、というかフレッシュな面々がテックダンスを作っている様に思います。彼らの様な新しい風が次のシーンを作っていくのかなと思ったんですがいかがですか。
Yoji 新しい風って彼らは風ちゃうよ。人間(笑)!作ってる人たちが若いって事はそれだけ可能性があるって事やからね。で、テックダンスっていうキーワードそのものも、大分使われる様になったし、その子たちがクリエイトしてる音を、ベテランのプロデューサーたちも非常におもしろいがって吸収していってるから良い展開やね。新しい人材がノビノビと仕事できるというか、そういうカテゴライズを得る事によって、より正直に音楽が作れるようになっていけば、それはシーンの活性化にもなるから。
--- 以前のハードダンスがシーンに出てきた時もまたしかりですね。
Yoji そうやな。ハードハウスって言われてる時は才能を伸ばせなかった人達が、その言葉によって層が広がって、それで新しい才能がいっぱい出てきたやん。同じ様に、他のジャンルと比べてもよりパーティーミュージックなだけに、今後もまた違ったプロデューサーが出てくると思うな。
--- CD3のTrancy Selectionを聴くと、ハードダンスが全盛だった時にもテックダンスな楽曲はリリースされていたんだな、と思ったんですが、中でもOLIVER KLITZINGの楽曲は今聴いてもハイクオリティですね。
Yoji OLIVERは「自分はこのジャンルだ」というカテゴリーは何も持ってなかったし。あいつは純粋に好きな音楽を作ってて、当時ハードダンスをプッシュしてた僕の中に引っかかっただけやから。僕もREMO-CONも、みんな彼の音が大好きやったやん。「Dance」なんて大ヒットした曲があって、何の抵抗もなく楽しんでたけれども、あの曲が例えばテクノのコンピレーションに入ってたとしたら、誰も知らんかったやろな。このCDの中には僕の中で重要なコンセプトがあって、彼の作品をもう一度改めてテックダンスの重要な潮流として紹介するべきや、と。そう思ったのでOLIVERの楽曲は2曲入ってます。残念ながら彼は引退してしまったけれど、こっちに引き戻させるための、まぁラブコールでもある。っていっても僕ホモちゃうよ!(笑)
--- 前作「GIGA tech-dance extreme」からこの「Tech Dance Euphoria」までの1年でテックダンスの進化した点はなんですか?
Yoji 「GIGA tech-dance extreme」の時は、僕が作っている様な音を確実な形で音にしてる人があまりいなかったから、テクノのフィールドの中でもエッジーなもの、テックトランスの中でもアッパーなものとをフュージョンさせて、テックダンスはこういうものだよみたいな感じで、実験的な部分が大きかったんやけど。「Tech Dance Euphoria」を出す現在では、そういう音を作る人がかなり増えてきたからそれが進化した点かな。なのでミックスも展開もナチュラルにする事が出来たと思うよ。
--- CD2-Trancy Selectionに"Laid Bare"が収録されているJUDGE JULESとの共演(11/08 @ Liquid Room)も控えていますね。
Yoji JULESはみんなもご存知の通り、UKを代表するDJで、あえて彼がなんのジャンルか、とかそういうレッテルを貼るのは好ましくないんでそれはしませんが、いつの時代も彼はトレンドリーダーであると思う。で、彼がホストを務めるBBC Radio 1のプログラムでは、毎回ジャンルの幅も広いけれども、中でもエッジーなものをかけるし、僕の過去の作品「Seduction」とか、「Techy Techy」とかいつも喜んでくれて、プッシュしてくれてるんで。UKでは何度となく一緒に共演してたり、ラジオの方にもたまに出させてもらったりして。非常に信頼してるDJの一人やね。
--- トレンドリーダー対決ですね。
Yoji ある種僕もトレンドリーダーみたいなとこがあると思うから、そういう者同士が共演するってのは何かおもしろいな。言うたら「うどんvsスパゲティ」、違うな、そうやね、「たこ焼vsフィッシュ&チップス」みたいな(笑)。そんな感じかな。2大味のカリスマが混ざったらどんな味だよ?って(笑)
--- 最後にファンに一言お願いします。
Yoji えーと、CDの裏面はあまり触らないでね。汚れて音トビの原因になるから。あと、返品はお断りしております。あとは、、3枚セットなんでバラ売りは出来ません(笑)
Date: 2008.11.08 (Sat)
【Line Up】JUDGE JULES (BBC Radio 1, UK)、YOJI (Hellhouse Recordings)、REMO-CON (Hellhouse Recordings)、Front Act:TOSHIO UEKI
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イギリス国営放送BBC Radio 1の人気プログラム"Global Warm Up"で長年に渡ってDJを務めると共に、世界を代表するトップアーティストの一人Judge Jules。そして日本が生んだ史上最高のテックダンス・ウィザード、Yojiが恵比寿Liquid Roomで夢のコラボレーションを果たす。