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『たみおのしあわせ』 岩松了監督インタビュー3

Thursday, June 26th 2008

無題ドキュメント 『たみおのしあわせ』 岩松了監督インタビュー
 

『たみおのしあわせ』 岩松了監督インタビュー

7・19(土) しあわせってなんだっけ?シネスイッチ銀座、新宿バルト9ほか、全国順次ロードショー!




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第3回 「忌野清志郎とケイタイ」


---"視野の狭さ"と言ったら全部になってしまうかもしれませんが、作品の中で、お店の中にいるお客さんが、異常にケイタイを触っているシーンがありますよね?あれは普段監督が思う、過剰なものですか?

岩松 そうですね。遊びの要素ということもありますが、喫茶店でも電車でもみんな、触ってますよね。それをちょっと、極端な形にしてみました(笑)。

---忌野清志郎さんもケイタイにまつわることで、出演されてましたけれども・・・(笑)。

岩松 あれは、年中僕も経験することですけど、一緒に飲んでたりすると、相手のケイタイに電話がかかってきて、「ちょっとごめん!」って席外されて、ずっと待たされる時ありますよね。

「もう帰ろうかな」って思うこともあるんだけど、そういうことを平気でやる人いますよね。常識として、電話かかってきたら、「ごめん!」って言って、なるべく早く戻るようにすると思うんです。

それをひっくり返して、「お前といても楽しくないから」っていう理屈を清志郎さんに与えたっていうことなんですけどね(笑)。

---清志郎さんの出演もそうですが、監督ご自身も、俳優として出演されています。あれはどういう流れで・・・?

岩松 初めは、僕が出るシーンはなかったんですよ。清志郎さんがちょうど、病み上がりだったんで、入院中に色紙に寄せ書きをみんなでしたんです。「治ったら、映画に出て下さいね」って。

そしたら実際に、「いいよ、いいよ」って言って、出て下さったんですが、小さな役だったんです。そしたら、しばらくして電話がかかってきて、「もうちょっと出番ないのか?」って言われたんです(笑)。「じゃあ、わかりました。もうワンシーン増やします」って言って、2シーンにしたんですけど。

その時に、相手役がどうしても必要になったので、僕が出ることになったという経緯です。


第4回へ続く・・・

 

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 岩松了 プロフィール
1952年長崎県生まれ。劇作家、演出家、俳優と、多岐に渡る才能で活躍。

89年『蒲団と達磨』で第33回岸田國士演劇賞、94年『こわれゆく男』、『鳩を飼う姉妹』で、第28回紀伊國屋演劇賞個人賞受賞。98年『テレビ・デイズ』で、第49回読売文学賞、映画『東京日和』(竹中直人監督)では、第21回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。

近作に『船上のピクニック』(作)、『シェイクスピア・ソナタ』(作・演出・出演)、『死ぬまでの短い時間』(作・演出)、『恋する妊婦』(作・演出)と立て続けに公演をこなす。

TVでは、人気ドラマ『時効警察』『帰ってきた時効警察』に監督及び出演。映画監督作に、89年『バカヤロー!2 幸せになりたい』、93年『お墓と離婚』がある。

映画出演作に、05年『亀は意外と速く泳ぐ』(三木聡監督)、07年『となり町戦争』(渡辺謙作監督)、『図鑑に載ってない虫』(三木聡監督)、『転々』(三木聡監督)など。

2008年7月5日(土)〜27日(日) 東京下北沢・本多劇場にて、『羊と兵隊』の作・演出・出演が控える。

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