『たみおのしあわせ』 岩松了監督インタビュー6
Monday, July 7th 2008
『たみおのしあわせ』 岩松了監督インタビュー
7・19(土) しあわせってなんだっけ?シネスイッチ銀座、新宿バルト9ほか、全国順次ロードショー!
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第1回 「舞台は谷底、映画は山の頂」 第2回 「誰かを好きになるのは、"視野が狭い"から」 第3回 「忌野清志郎とケイタイ」 第4回 「オダギリ ジョー×麻生久美子=?」 第5回 「あの頃はあたしも、意固地だったわ」 第6回 「"熊本"が監督してます」 |
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第6回 「"熊本"が監督してます」
岩松 そうですね、確かに過剰なものが多いですね。うるさすぎるというか(笑)。 ---そういうものに対しての、アンチテーゼみたいなことはありますか? 岩松 それはすごくありますね。わかり切ったことをわざわざ言うものに対しては、腹立たしくなりますね。人間の世界にはもっと、謎は多いし、わからないことも多いし、だから、わかろうとするし・・・みたいなそういうせめぎ合いの・・・"作家としての苦しみ"がないものは嫌ですね。 ---どういう時に、何かを表現したいと思われますか? 岩松 仕事だから考えるっていうこともありますが、1つ何かをやると・・・例えばこの『たみおのしあわせ』を1本撮ると、「次はこういうことをやりたいな」って思うわけですよね。 何か1つやることによって、また別のテーマというか、考え方が浮かんでくるから、そういう繰り返しのような気がするんですけどね。 ネタみたいなものに関しては、道を歩きながらふっと思いつくこともあれば、喫茶店で考えながら思いつくこともあるし・・・それは様々ですけど、その作る動機の割と一時的なものは・・・最初はやっぱり、何かを発表したいと思うこととか、あとはさっきおっしゃったみたいに、うるさい映画が多くてシャクにさわるから、もっとちゃんと想像できる作品を撮りたいっていう・・・何か攻撃的な気持ちがあった時に、何か作ったりはするんでしょうね。 そういう意味ではすごく、若い気持ちで作りました(笑)。 ---今年の夏は特に、日本映画で、良質な大人の台詞が応酬するような作品・・・人に想像させたり、余韻を残したり、人間洞察に優れたというか・・・そういう作品が多いですよね。
監督の『たみおのしあわせ』を始め、是枝裕和監督の『歩いても 歩いても』や橋口亮輔監督の『ぐるりのこと。』など、世の中に呈する・・・じゃないですけれども、そういう気持ちがあった上で、こういう流れになっているのかなあとも思うのですが。 岩松 そうですね。当然、そういうことも考えるでしょうね。やっぱりね、ハリウッド映画ばっかり観てるわけにもいかないしね。 それが、社会的な意味があるかどうかっていうのはわからないですけど、そういうものが求められる可能性・・・下地は十分ありますよね・・・さっきおっしゃったみたいに。やっぱりね、押し付けがましいものが多いんでね。 ---それでは最後に、HMVユーザーの方に、一言お願いします。 岩松 ぜひ、劇場でご覧頂きたいですね。「時効警察」とはまた違う、オダギリ×麻生が観れます・・・(笑)っていうことですかね。熊本(「時効警察」時の監督の役名)が監督してます(笑)・・・ってことで、どうぞよろしくお願いします!(笑)。 ---(笑)。本日は、ありがとうございました! 岩松 こちらこそ、どうもありがとうございました。
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岩松了 プロフィール |
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1952年長崎県生まれ。劇作家、演出家、俳優と、多岐に渡る才能で活躍。
89年『蒲団と達磨』で第33回岸田國士演劇賞、94年『こわれゆく男』、『鳩を飼う姉妹』で、第28回紀伊國屋演劇賞個人賞受賞。98年『テレビ・デイズ』で、第49回読売文学賞、映画『東京日和』(竹中直人監督)では、第21回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。 近作に『船上のピクニック』(作)、『シェイクスピア・ソナタ』(作・演出・出演)、『死ぬまでの短い時間』(作・演出)、『恋する妊婦』(作・演出)と立て続けに公演をこなす。 TVでは、人気ドラマ『時効警察』『帰ってきた時効警察』に監督及び出演。映画監督作に、89年『バカヤロー!2 幸せになりたい』、93年『お墓と離婚』がある。 映画出演作に、05年『亀は意外と速く泳ぐ』(三木聡監督)、07年『となり町戦争』(渡辺謙作監督)、『図鑑に載ってない虫』(三木聡監督)、『転々』(三木聡監督)など。 2008年7月5日(土)〜27日(日) 東京下北沢・本多劇場にて、『羊と兵隊』の作・演出・出演が控える。 | |
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