TOP > Music CD・DVD > News > Jazz > Jazz Vocal > Harcsa Veronika インタビューA

Harcsa Veronika インタビューA

Monday, March 31st 2008

無題ドキュメント
Harcsa Veronika interview

Harcsa Veronika インタビュー


個人的な体験からインスピレーションを得ているので、
いつも歌詞が先に浮かぶの


--- ファースト・アルバムを制作した時期に結成したご自身のカルテットは、今回の新作『You Don't Know It's You』でもバックを務めているのでしょうか?

Harcsa  その時期のカルテットでレコーディングした「スピーク・ロウ」でピアノを弾いているAttila Blahoと、ベースのZoltan Olahは、今回の作品にも参加しているわ。あと、ドラマーには新しくBalint Majtenyiを迎えていて、日本公演には、私を含めたこのカルテットみんなで行くことになるわね。「You Don't Know It's You」では、Balint Gyemant (g)、Janos Aved (ts)、Attila Korb (tb)、Daniel Redo (per)という4人の若いハンガリーのジャズ・ミュージシャンがゲストとして参加してくれているの。

--- Erik Sumo Bandというグループでも歌ってるそうですが、こちらの活動も現在、並行して行なっているのでしょうか?

Harcsa  もちろん活動しているわ。音楽の面でいえば、やっぱり自分のジャズ・カルテットが一番大切なんだけれど、Erik Sumo Bandで、エレクトロ・ポップソングを歌うのも本当に楽しいの。あと、ハンガリーのジャズやニュージャズを演奏している、エレクトロ・バンドのクルーがあって、そこでもゲスト・パフォーマーとして参加しているの。想像力を持ち続ける事ができるし、私の活動も常に新鮮なものになると思って。

--- 現在のあなたのヴォーカル・スタイルに最も大きな影響を与えたシンガーと、その作品を教えてください。

Harcsa     アビー・リンカーン「A Turtle's Dream」、ジョニ・ミッチェル「Mingus, Taming The Tiger」、ニーナ・シモン「The Essential Nina Simone」、カサンドラ・ウィルソン「Blue Light ‘til Dawn」、リズ・ライト「Salt, Dreaming Wide Awake」、レジーナ・スペクター「Begin To Hope」、ビョーク「Homogenic」、セルジュ・ゲンズブール「Du Jazz Dans le Ravin」、カミーユ「Le Fil」、トレイシー・チャップマン「Collection」。

--- 新作『You Don't Know It's You』についてお伺いします。全曲、ご自身の作詞・作曲ということですが、今回収録された楽曲は、前作『Speak Low』リリース後に、新たに書き下ろされた曲がほとんどなのでしょうか?

Harcsa     今回のアルバムには、2006年8月から、2007年6月の期間に完成した曲を収録しているの。だから、「スピーク・ロウ」の制作が終わった1年後から曲を書き始めた事になるわね。この新しいアルバムは、私のその期間の日記のようなものよ。


Harcsa Veronika


--- 「Too Early」は、ドラムレスですが、パーカッションがグルーヴィーで、ついJoni Mitchellの「Coyote」を思い出してしまいました。素晴らしい曲ですね。リリックは、どういうことについて歌っているのでしょうか?

Harcsa  ありがとう、嬉しいわ。これは、恋愛の事情について書いたものよ。その相手がなかなか夢中になってくれずに、実りをみせる事ができない。そして、お互いの事をよく知り合う前に、いつもすぐにいなくなってしまう、っていう。

--- 「If You」は、印象深く、そして、少し切ないメロディですね。作曲法に関しては、先にメロディが思い浮かぶことが多いのでしょうか?

Harcsa  個人的な体験からインスピレーションを得ているので、いつも歌詞が先に浮かぶの。次にメロディー、そして、リズムとコードが歌詞のイメージとともに順に生まれる感じね。

--- 「Nothing’s Left」では、途中、軽いレゲエ調のリズムが挿入されるのですが、レゲエのヴァイヴから、クリエイティヴなインスピレーションを得ることも多々あるのでしょうか?

Harcsa  ええ、レゲエは大好きだから、自分の音楽にも時々取り入れているの。ハンガリーで一番人気のある、Pannonia Allstars Ska Orchestraというスカ・バンドでもレギュラー・ゲストとして歌っているほどよ。


次のページへ続く

<  前のページ     2 of 3     次のページ >
ハルチャ・ヴェロニカ
1982年ハンガリーのブダペスト生まれ。7才でピアノを始める。中等学校に通う間に楽器をサックスに持ち替え、クラシックの声楽のレッスンも開始する。2000年には、ジャズを歌うことに目覚める。04年には、リスト音楽院のジャズ学科に入学。その後、ブダペストにあるジャズ・クラブ「コットン・クラブ」に隔週末ごとに出演することになり、そのとき出会ったメンバーと05年にハルチャ・ヴェロニカ・クァルテットを結成。同年10月に、デビュー・アルバム『Speak Low』をリリース。キュートな容姿と、爽やかでハートウォーミングな歌声は、ここ日本のヴォーカル・ファンのハートをも射止めた。全曲彼女自身の作詞・作曲によるオリジナルで纏められた最新作『You Don't Know It's You』では、彼女のソングライティングの資質の高さも伺うことができる。

最新作『You Don't Know It's You』詳細はこちら!

来日公演決定!
【Harcsa Veronika ニューアルバム発売記念来日コンサート】

Harcsa Veronika Quartet

2008年5月09日(金)
Club IKSPIARI/舞浜
18:30 - open / 20:00 - start / 22:00 - close
* 2ステージ制 / 入れ替えなし(90分)
¥ 4200(税込)

2008年5月10日(土)
JZ Brat/渋谷
18:00 - open / 19:30 - start / 21:30 - close
* 2ステージ制 / 入れ替えなし(90分)
¥ 4725(税込



ページTopへ戻る

最新インタビュー

ジャパニーズポップス
 Goma
 キリンジ
ロック&ポップス
 Queenadreena
 Simple Plan × 森貴美子対談
ダンス&ソウル
 Rasmus Faber × Richard Earnshaw対談
 Dj Alex From Tokyo
ジャズ/ワールド/イージーリスニング
 イルミナ
 Joe Sample
TV & 映画
 『犬と私の10の約束』本木克英監督
 『死化粧師オロスコ(完全版)』 釣崎清隆


Moanin'

Jazz VocalLatest Items / Tickets Information