Melissa Nadel インタビューA
Friday, February 22nd 2008
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Melissa Nadel インタビュー
Melissa レコーディング・セッションは、私にとってまさに忘れ難く、夢のようだった。彼らと共にスタジオ入りできた私は本当に幸運だと思う。かつては、自分の頭の中で鳴り響いていたに過ぎない私の自作曲を彼らが実演し、見事なソロをプレイする瞬間は、目の前で奇跡が起こったようだったわ! --- ピアノを弾き語るシンガー・ソングライターという表現スタイルを選んだ理由は何だったのでしょうか?同じスタイルで、影響を受けたアーティストなどはいますか? Melissa 私は、幼い頃から弾き語りで歌う数多くのシンガー/ソングライターから影響を受けてきたので、彼らと同じような表現力を身につけることが、アーティストとしての強みだと感じていたの。特に憧れていたのが、サラ・マクラクラン、ビリー・ジョエル、そして、トリ・エイモスね。 --- デビュー前に、他のアーティストへの楽曲提供などはなさっていたのですか? Melissa いいえ。デビュー・アルバムをリリースする以前の私の活動は、主に自作曲を自ら演奏することだったわ。 --- では、アルバム『What Matters』についてお聞かせください。オープニングの「You Can Run、You Can't Hide」は、かなりキャッチーなメロディですね。やはりポップ・ミュージック的な作品は、今もあなたのインスピレーションの源になっているのでしょうか? Melissa そうね。私は、身の回りのあらゆる要素からインスパイアを受けるの。私が書く曲の中には、確実にポップスを型作るためのコンポーネントから影響されたものもあれば、より自由なアプローチで、フォーク感覚やジャズ感覚を喚起するものもあるはずよ。
Melissa お誉めいただいて光栄よ(笑)。「A Change Is Gonna Come」は、私のフェイバリット・ソングの1つだから、アルバムに収録できたのはとても嬉しいわ。ハートとソウルと希望と信仰に満ちて、私の胸を突くあの名曲を、私は愛してやまないの。私の現行のショーのレパートリーは、私のオリジナル曲と、ジャズ・スタンダードがほとんどなんだけど、いずれはもっとこの種のソウル/R&B系のナンバーも増やしていきたいわ! --- タイトル曲の「What Matters」を聴いたときに、先ほどお話に出たエヴァ・キャシディのような、フォークやカントリーに根差しているフィーリングを思わず感じました。こういったトラッド・ソングのような要素もルーツにお持ちなのですか? Melissa エヴァ・キャシディのアーティスト性や、歌唱スタイルを愛し、彼女のアルバムを愛聴盤としている私としては、あなたが、私のオリジナル曲である「What Matters」からエヴァ・キャシディを連想してくれたことをとても喜ばしく思うわ。私は、特にトラディショナルな音楽を志してきたわけではないけれど、私の音楽的バックグラウンドの中に、幾分かでもその要素が根付いていたなら、それを大切にしていきたいわ。 --- ラストの「It’s A Beautiful Thing」は、R&Bテイストとも言える現代的なアプローチのインストですよね。あえて歌入れは行わなかったのですか? Melissa あの曲は、チャールズ・ファンブロウのオリジナル曲なの。私があの曲にかなり感情移入していたのを知ったチャールズは、まだ自身のレコードに未収録だったことを理由に、私のアルバムへの収録を申し出てくれて。もちろん、ヴォーカルを加えることも考えたけど、あの曲のメロディを損ないたくなかったので、インストゥルメンタルのまま仕上げることに決めたわ。インストでアルバムを締めくくったのは成功だったと思う。そのほうが、リスナーに投げかける暗示を、自由にイメージしてもらえるでしょ?
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メリサ・ネイデル プロフィール
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子供の頃からピアノのレッスンを受け、ジャズやポップスを聞いて育ったメリサ・ネイデル。ペンシルバニア州アレンタウンのミューレンバーグ・カレッジ在籍時に、音楽の学位を取得。本作のプロデューサーでもあるチャールズ・ファンブロウとは、在学中に知り合い、彼の下、ジャズの手ほどきを受けた。以来活動を共にし、彼の人脈の腕利きジャズ・ミュージシャンが集まり、デビュー作『What Matters』のレコーディングが実現。先行リリースとなった本国アメリカでは、すでにヒットを記録し、今回待望の日本盤登場となる。ジャズ・ファン以外にも、ポップス・ファン等幅広いリスナー層にアピールできる作品に仕上がっている。
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