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ベルリン・フィルと名指揮者たち

Friday, November 5th 2004

ベルリン・フィルと名指揮者たち

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、1882年に創立された、既に百有余年の歴史を誇る、当代屈指のオーケストラです。最初の定期演奏会を1882年10月23日に、フランツ・ヴェルナーの指揮でおこない、2年後の1884年にはブラームスやドヴォルザークが登壇して自作を指揮する栄誉に浴しています。1887年にはハンス・フォン・ビューローが初代常任指揮者として招かれてから飛躍的に成長し、以降の数年間にはハンス・リヒター、フェリックス・ワインガルトナー、リヒャルト・シュトラウス、グスタフ・マーラー、エドヴァルド・グリーグといった伝説的な大指揮者や大作曲家が客演、このうちマーラーは自作の交響曲第2番『復活』の初演(1895年12月13日)を自ら指揮し、オーケストラの歴史に華を添えています。
 1895年には、アルトゥール・ニキシュが第2代常任指揮者に就任してオーケストラの声望をますます高め、その栄光はヴィルヘルム・フルトヴェングラーに引き継がれます。1922年に第3代常任の任に就いたフルトヴェングラーは、第二次世界大戦下の困難な時期を切り抜けながら数々の伝説的名演奏を披露し、1954年に死去するまでその重責をまっとうしました。
 フルトヴェングラーの死後まもない1955年、ベルリンフィル初のアメリカ公演に同行したヘルベルト・フォン・カラヤンが第4代常任指揮者に就任、その精力的なレコーディング活動によってベルリン・フィルの名を世界的なものとしました。第2次対戦中に焼失した旧フィルハーモニーに代わって、BPOの新たな本拠となるフィルハーモニーが新造されたのは、この時期の1963年のことです。
 カラヤン没後の1990年からは、クラウディオ・アバドが第5代常任としてその地位を引き継ぎ、21世紀を迎えた現在は、サイモン・ラトルが第6代常任としてその任にあたっています。ラトルは得意のマーラーを指揮して就任早々のコンサートを圧倒的な大成功に導く一方、就任に先立つ客演指揮時代から、それまでベルリン・フィルが手がけていなかった現代音楽を積極的に取り上げ、オーケストラの歴史に新たなページを加え続けています。



【歴代の常任指揮者たち】


ニキシュ[1885-1922]
第2代常任指揮者(1895〜1922年)。20世紀前半を代表する巨匠指揮者で、魔術的とも評される個性的演奏をおこなったという伝説の巨匠です。残念ながら録音はほとんど残されていません。

フルトヴェングラー[1886-1954]
第3代常任指揮者(1922〜1954年)。ドイツ・ロマン派のレパートリーに対する迫真的な演奏は、現在でもなお新たな信奉者を増やし続ける強烈なもの。ライヴにこそ本領を発揮した巨匠と評されますが、セッション録音にも名盤があります。

カラヤン[1908-1989]
第4代常任指揮者(1955〜1989年)。レガート奏法を基調とした流麗な造型と豪奢なサウンド造りでBPOに新たな黄金時代をもたらしました。BPOにオペラ上演と録音に起用して目覚しい成果をあげたのもカラヤン。膨大なセッション録音はどれも素晴らしいものですが、近年CDされたライヴ演奏の凄さがまた話題を呼んでいます。

アバド[1933- ]
第5代常任指揮者(1990〜2002年)。就任以降、楽員を入れ替えるなどしてBPOサウンドを現代的に刷新、その機能的かつ俊敏な音響に加え、古楽器的な奏法や新校訂楽譜の採用など時代考証の成果も積極的に導入して新機軸を打ち出しましたが、病気もあって惜しまれつつ辞任しました。

ラトル[1955- ]
第6代常任指揮者(2002年〜)。この英国きっての俊才指揮者を招いたことは、BPOにとってはまさに新世紀の大冒険。得意のマーラーでベルリンっ子をうならせる一方、シェーンベルクやメシアンなどにも積極的な、アグレッシヴな“ラトル流”は健在です。



【客演指揮者たち】


ベーム
BPOと客演指揮者のレコーディングを考えるとき、質・量とも他を圧しているのはやはりベーム。晩年はウィーン・フィルとの関係を深めたため1970年前半で録音は途絶えますが、1950年代のブラームス2番や運命、R.シュトラウスの交響詩集、モーツァルトの交響曲全集と『魔笛』、シューベルトの交響曲全集等々、この指揮者の代表盤を数多く生み出しました。

バルビローリ
この指揮者とBPOといえば、なんといってもマーラー第9番の録音が有名。実演での共演に感激したBPOからの希望で録音が実現したという逸話を残す、不滅の名盤です。さらに、この9番の成功を受けておこなわれたマーラー第3番、第6番のライヴがCD化されて大反響を呼んだことは記憶に新しいところです。

クレンペラー
この指揮者とBPOの組み合わせといえば、『田園』の壮大演奏がCD化されて空前の反響を呼んだことは記憶に新しいところ。新設なったBPOの本拠フィルハーモニー落成記念公演の一環として大成功を収めた演奏会の実況ですが、クレンペラーを崇敬していた時の常任カラヤンにとって(その辛らつな性格には辟易していたようですが)、このコンサートの成功はひときわ感慨深かったことでしょう。

バーンスタイン
カラヤンにとって“永遠のライバル”というべきバーンスタインが、BPOの指揮台に上がったのはたった一回きり。その一期一会の顔合わせは、マーラー第9番の前代未聞の壮烈な名演を生み落としました。

クリュイタンス
カラヤンの指揮で2回(映像を含めると4回)もベートーヴェンの交響曲全集をレコーディングしているBPOですが、そのBPOと最初にベートーヴェン全集を録音したのは、意外にもフランス系指揮者のクリュイタンスでした。この指揮者ならではの旋律表現の美しさと重厚なBPOサウンドの幸福な出会いは、いまなおこの全集を隠れたベストセラーとしている魅力的なものです。

カイルベルト
叩き上げといいたい根っからのゴツイ職人気質と評されるカイルベルトですが、キャラクターが正反対のカラヤンとはなぜか仲が良かったとか。カラヤンの権勢著しかった時代にBPOと多くの録音を残せたのはそうした事情なのかも知れませんが、それらの名演ぶりを思えば、いずれにせよ慶事といえるでしょう。

ケンペ
晩年のドレスデンやミュンヘンでの名盤で知られるケンペは、1950年代後半から60年頃にかけてBPOとの録音を多数残しています。『英雄』、幻想交響曲、『新世界』などは今も忘れ難い“隠れ名盤”です。

マゼール
BPOと初のステレオ録音(ベートーヴェン第5番)をおこなったのはこのマゼール。この前後にマゼールはかなりの数にのぼる録音をBPOと残していますが、キャリア最初期の少壮が名門オケを思うさま引きずりまわすかのような痛快演奏揃いです。その後、20年近いブランクを経たデジタル時代になってふたたびBPOと録音を再開、EMIとBMGを中心に注目盤をいくつか残しています。

クーベリック
このチェコ出身の巨匠とBPOは、1960年代に多くのレコーディングをおこないました。その後は手兵バイエルンとの録音が主体となっていきますが、それでも、ドヴォルザークの交響曲全集や『英雄』など、この指揮者の代表的名盤が残されています。

フリッチャイ
癌に散ったこの指揮者も、晩年にBPOとの忘れ難いレコーディングを残しています。それらの名演を聴けば、もしこの指揮者がもう少し長生きしていたら、あるいはカラヤンをおびやかす存在となっていたかも知れない、という説にもおおいにうなずけるところです。

ヤンソンス
いまやコンセルトヘボウとバイエルンの主として多忙をきわめるヤンソンスも、数年前からBPOへの客演が常連化している指揮者のひとり。コンサートのライヴを主体にいくつかのCDがリリースされています。

メータ
このインド出身の名指揮者は、一時期ムーティや小澤とならんで「カラヤンの後継者」と目されていた人物。80年代末から90年代初頭にかけてSONYを中心に多数のレコーディングをおこない、重量級の『サロメ』などの名盤を残しています。最近では久々の顔合わせとなった『ドン・キホーテ』がリリースされ、変わらぬ相性の良さを見せ付けました。

小澤征爾
「カラヤンの愛弟子」小澤もまた、BPOとは縁の深い指揮者。BPO創立100周年の記念コンサート・シリーズでは、カラヤンの招きで6時間のマラソン・コンサートを振ったり、サントリーホール落成記念コンサートでは急病のカラヤンの代役を務めたり。この時期にはレコーディングも多数おこなわれています。現在はウィーンとの関係から足が遠のいた格好ですが、いずれまた再会を期待したいところです。

ジュリーニ
晩年になってアメリカから欧州へもどったジュリーニは、BPOやVPO、バイエルン放響やコンセルトへボウなどトップ・クラスのオーケストラだけを相手に客演活動を続け、ヨーロッパの音楽ファンから多大な尊敬を集めました。BPOとのレコーディングはSONYを中心に残されています。

ショルティ
一方の雄VPOとあれほどレコーディングをこなしながら、レコード会社の契約関係でBPOとはほとんど縁のなかったショルティ。晩年になってようやく、得意のR.シュトラウスその他のCDをリリースし、ファンの期待に応えました。

ハイティンク
長年コンセルトヘボウの首席指揮者を務め上げた1988年以降にBPOの常連客演指揮者となり、その内容重視の音楽は聴衆はもちろん楽員にも好評で、カラヤン没後の次期常任選出にあたっては楽員からの支持が最後まで篤かったといわれています。この時期に両者はマーラーの交響曲シリーズのレコーディングをおこない、そのうち『復活』がさいきんバジェット・プライスで文字通り復活しました。

ブーレーズ
IRCAM(フランス国立現代音楽研究所)所長の任を離れ、メジャー・オケとの大規模な録音計画をDGでスタートしたブーレーズ。BPOとはラヴェルという、ブーレーズのメイン・レパートリーというべき重要なレコーディングをおこないました。

アーノンクール
古楽器奏法の研究と活用がモダン・オケにも波及していった20世紀後半、時代考証派の代表格であり、かねてモダン・オケとの共演に積極的だったアーノンクールのBPOへの登場は、いわば時代の必然だったのでしょう。ブラームスの交響曲全集、『魔段の射手』など大物を録音しています。

チェリビダッケ
第2次大戦後の混乱のなかでBPOを担っていたボルヒャルトが1945年に急逝、急遽抜擢されたのが若き日のチェリビダッケでした。その奮闘ぶり今も語り草となっているほどで、1947年に復帰したフルトヴェングラーからの覚えも良かったようですが、一方でその完璧主義から楽員との対立もあったといわれています。1955年にカラヤンがフルヴェンの跡目を継ぐと、チェリビダッケは追われるようにベルリンを去り、最晩年になるまで二度とBPOの指揮台に立ちませんでした。

ボルヒャルト
第2次大戦直後、フルトヴェングラーが戦犯容疑で活動を禁止され、疲弊するBPOを救ったのがこのボルヒャルト。その指導下でBPOは戦後の困窮にもよく耐え、1945年5月26日には戦後最初の演奏会を開いたのですが、立役者であるボルヒャルトは同年の8月23日に不慮の死を遂げてしまいます。わずか3ヶ月あまりの短い活動でした。
...続く

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