【発売】K・ペトレンコ&ベルリン・フィル/ラフマニノフ:交響曲第2番、他(2CD+1BD)

2024年02月02日 (金) 19:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


ラフマニノフ生誕150周年を記念した第2弾アルバム!
ベルリン・フィル&キリル・ペトレンコによる交響曲第2番を中心とした注目盤!


2023年11月、ベルリン・フィルを率いて来日を果たしたキリル・ペトレンコ。2019年8月にベルリン・フィルの首席指揮者に就任以来、同コンビの演奏を日本で待ち望んできたファンには待望の来日公演となりました。11月14日に高松市で日本公演がスタートし、6都市10公演のツアーは万雷の拍手と歓声により大成功をおさめました。その熱狂と余韻も冷めやらぬ中、ベルリン・フィル・レコーディングスより新譜がリリースされます。
 ラフマニノフ生誕150周年を記念した第2弾アルバムで、交響曲第2番、『死の島』、交響的舞曲、そして第1弾としてリリースされたキリル・ゲルシュタインとのピアノ協奏曲第2番という内容。ペトレンコはインタビューで「ラフマニノフの音楽を聴くといつも自分の故郷の一部を聴いているような気持になります。」と語っているほど、ラフマニノフの音楽は重要な意味を持っています。
 ペトレンコは、2006年にベルリン・フィルに初登場し、その後わずか3回の共演で首席指揮者に選ばれました。その最初に指揮をしたのが、ここにも収録されている楽曲『ラフマニノフ:交響曲第2番』でした。その記念すべき作品を首席指揮者として15年ぶりに指揮をした演奏がここに収められているのです。
 1906年、ラフマニノフは交響曲第2番を作曲。交響曲第1番が大失敗に終わった後、交響曲第2番の初演の成功はラフマニノフの復活を意味する出来事となりました。ラフマニノフが20世紀初頭の新古典主義の潮流に逆らい、調性に忠実であり続け、物憂げな音楽言語でハリウッドの映画音楽のスタイルを先取りした、自信に満ちた作品です。ペトレンコは、当エディションの核となる作品における膨大な感情的表現だけでなく、その見事なテクスチュアも強調しています。
 そしてラフマニノフが1917年に亡命するまで定期的に指揮していた交響詩『死の島』。アルノルト・ベックリンが描いた同名の絵画の白黒コピーから着想を得た、5拍子で高波に浮かぶ船のように揺れ動く曲想。レクィエムに用いられる荘重な「ディエス・イレ(怒りの日)」のモチーフは、この曲だけでなくラフマニノフの他の作品にも繰り返し登場しています。
 2022年のヴァルトビューネで演奏されたキリル・ゲルシュタインとのピアノ協奏曲第2番。1901年の初演ではラフマニノフ自身がピアノを演奏、ベルリン・フィルにおける同曲の初演は1903年、そして1908年にはラフマニノフ自身がベルリン・フィルでソロ・デビューを果たし、ピアニスト、作曲家としてのラフマニノフの輝かしい国際的キャリアの礎を築いた最初の作品。
 ラフマニノフ最後の作品『交響的舞曲』。ここでも「ディエス・イレ」のモチーフが何度も繰り返し鳴り響きます。晩年のラフマニノフはこの作品を自分の最高傑作と語っていたとも言われています。当エディションを締めくくるにふさわしい一作と言えるでしょう。(輸入元情報)


【収録情報】
Disc1
ラフマニノフ:
1. 交響曲第2番ホ短調 Op.27
(58:50)
 録音時期:2021年3月20日

2. 交響詩『死の島』 Op.29(19:32)
 録音時期:2021年1月16日

Disc2
3. ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18
(31:07)
 録音時期:2022年6月25日

4. 交響的舞曲 Op.45(35:54)
 録音時期:2020年2月15日

 キリル・ゲルシュタイン(ピアノ:3)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 キリル・ペトレンコ
(指揮)

 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー(1,2,4)、ヴァルトビューネ(3)
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

 輸入盤・日本語帯・解説付き
【Blu-ray Disc】
● Concert videos:1-4全曲のコンサート映像(すべてHD映像)
 収録時間:161分
 画面:カラー、16:9、Full HD 1080/60i
 音声:2.0 PCM、7.1.4 Dolby Atmos
 字幕:英、独、日
 Region All

● Audio:1-4全曲のロスレス・スタジオ・マスター音源の音声トラック
 2.0 PCM Stereo 24-bit/48-96kHz
 7.1.4 Dolby Atmos 24-bit/48kHz
★ ダウンロード・コード
 この商品には、上記全曲のハイレゾ音源(24-bit/192kHz迄)をダウンロードするためのURLとそのパスワードが封入されています。(輸入元情報)

★ デジタル・コンサートホール
 ベルリン・フィルの映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」を7日間無料視聴できるチケット・コードが封入されています。(輸入元情報)

 キリル・ペトレンコ


オペラ指揮者
飛躍のきっかけはマイニンゲン時代の2001年、29歳で取り組んだ「ニーベルングの指環」の成功で、以後、各国に客演することとなり、ドイツのオペラ誌「Opernwelt」では、2007、2009、2014、2015、2020年に年間最優秀指揮者に選ばれてもいました。
 オペラの客演は、2000年のフィレンツェ5月音楽祭を皮切りに、ウィーン国立歌劇場、ザクセン州立歌劇場、リセウ大劇場、パリ・オペラ座、コヴェントガーデン王立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、フランクフルト歌劇場、リヨン国立歌劇場、バイロイト音楽祭と続いています。

コンサート指揮者
オーケストラ・コンサートへの客演も盛んで、シカゴ響、クリーヴランド管、ロサンジェルス・フィル、コンセルトヘボウ管、バイエルン放送響、シュターツカペレ・ドレスデン、ハンブルク・フィル、NDR響(ハンブルク)、WDR響(ケルン)、MDR響(ライプツィヒ)、デュースブルク・フィル、ケルン・フィル、ウィーン放送響、ウィーン響、オスロ・フィル、ローマ聖チェチーリア管、RAI国立響(トリノ)、ロンドン・フィル、イスラエル・フィルなどを指揮。ベルリン・フィルへの初登場は2006年2月。

楽譜の研究と自分の音
ペトレンコはどんな作品でも必ず、頭の中で「自分の音」を響かせるまで楽譜を繰り返し研究するそうです。そしてリハーサルではその「自分の音」の実現に向けて、自分の考えとそのための要求を楽員に伝え、目標実現に向けて共に努力するというのが基本スタイルになっているのだとか。そのため、楽員や歌手の能力や集中力が常に維持されるような友好的な雰囲気の中で仕事をするのがペトレンコ流儀で、それが作品情報の伝達力や演奏の完成度の高さの秘訣にもなっています。

 キリル・ゲルシュタイン


1979年ロシアのヴォロネジ生まれ。両親が聴いていたレコードの影響でジャズを独学で学ぶ。ディジー・ガレスピーやオスカー・ピーターソンに大きな影響を受ける。選ばれし子供(「ギフト」)が入学できる音楽学校で教育を受け、14歳で渡米し、史上最年少でバークリー音楽大学の学生となる。はじめはジャズ、その後16歳からクラシックに集中するようになる。ニューヨークのマンハッタン音楽院でソロモン・ミコフスキーに師事、その後ドミトリー・バシキーロフ(マドリード)とフェレンツ・ラードシュ(ブダペスト)らに師事。
 2001年、エイヴリー・フィッシャー・キャリア・グラントを受賞。同年第10回アルトゥール・ルービンシュタイン・コンクール優勝。2002年、第6回ギルモア・ヤング・アーティスト・アワードを受賞。その賞金をもとに、ティモ・アンドレス、チック・コリア、アレクサンダー・ゲール、オリヴァー・ナッセン、ブラッド・メルドーらに新曲の委嘱もしている。
 また、音楽家にとって教育に携わることは不可欠と考え、2007年から2017年の間、シュトゥットガルト音楽大学でピアノ・クラスを指導した。2018年10月には、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でピアノの教授に就任。さらに、クロンベルク・アカデミーの新設の「サー・アンドラーシュ・シフ・パフォーマンス・プログラム・フォー・ヤング・アーティスツ」でも後進の指導にあたっている。(輸入元情報)

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