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ドノホーのスクリャービン:ピアノ・ソナタ全集、焔に向かって

2016年12月12日 (月)


スクリャービン:ピアノ・ソナタ全集、焔に向かって(2CD)
ピーター・ドノホー


イギリスのピアニスト、ピーター・ドノホーは、サイモン・ラトルのバーミンガム時代には50を超えるピアノ協奏曲を共に演奏、2002年には彼のベルリン・フィル音楽監督就任記念コンサートにも出演するなどラトルの信頼篤い存在としても知られています。

ドノホーは1953年マンチェスターの生まれ。少年時代、チータム・ミュージック・スクールで、ピアノのほか、ヴァイオリン、ヴィオラ、クラリネット、チューバを勉強、14歳でマンチェスター王立音楽院に進み、リーズ大学でアレクサンダー・ゲールに作曲を師事、王立ノーザン音楽大学ではピアノとパーカッションを本格的に修めて1976年に卒業しています。

その間、1974年には、ジョン・プレイヤー国際指揮者コンクールで優勝したサイモン・ラトルの最初の『春の祭典』の演奏会でティンパニを担当、現在まで続く親しい交流が始まります。1974年と1975年にはブダペストのバルトーク・セミナーに参加、ゾルタン・コチシュ[1952-2016]と親交を深め、1975年には、BBCフィルのティンパニ奏者をトライアルで務めたほか、パーカッション・アンサンブルでも活躍、当時珍しかったフリーランスのパーカッショニストとして、BBCフィル、バーミンガム市交響楽団、ロイヤル・リバプール・フィル、ハレ管弦楽団などで演奏し、シンバルやジャズ・インプロヴィゼーション、ヴィブラフォン、ロック・ドラミングなども習得していきます。

しかし、ドノホーは大学での最後の1年間はピアノにエネルギーを集中、ヴラド・ペルルミュテール、ロジャー・ウッドワード、チャールズ・ローゼン、ウィリアム・グロック、セケイラ・コスタらから学び、卒業後はパリでイヴォンヌ・ロリオとオリヴィエ・メシアンに1年間師事して腕を磨きました。

1976年、ドノホーは、ブダペストで開催されたバルトーク・リスト・コンクールでバルトークの演奏により特別賞を受賞し、1979年にはロンドン・デビュー、1981年にはリーズ国際ピアノコンクールで入賞、1982年、チャイコフスキー国際ピアノコンクールで1位なしの2位を獲得し、その後、ソ連国内のほかのコンクールでも優勝して、ソ連/ロシアとの関係を深め、たびたび演奏会を開く一方、同国の音楽を積極的にとりあげて高い評価を得るようになります。

今回登場するスクリャービンのピアノ・ソナタ全集は、そうしたドノホーと作品の親和性を感じさせるもので、幻想的な美しさから土俗的な力強さまで縦横に表現した仕上がりとなっています。(HMV)

【収録情報】
スクリャービン:
● ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 op.6
● ピアノ・ソナタ第2番嬰ト短調 op.19『幻想ソナタ』
● ピアノ・ソナタ第3番嬰ヘ短調 op.23
● ピアノ・ソナタ第4番嬰ヘ長調 op.30
● ピアノ・ソナタ第5番 op.53
● ピアノ・ソナタ第6番 op.62
● ピアノ・ソナタ第7番 op.64『白ミサ』
● ピアノ・ソナタ第8番 op.66
● ピアノ・ソナタ第9番 op.68『黒ミサ』
● ピアノ・ソナタ第10番 op.70
● 詩曲『焔に向かって』 Op.72

 ピーター・ドノホー(ピアノ)

 録音時期:ステレオ(デジタル)
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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ピアノ・ソナタ全集、焔に向かって ピーター・ドノホー(2CD)

CD 輸入盤

ピアノ・ソナタ全集、焔に向かって ピーター・ドノホー(2CD)

スクリャービン(1872-1915)

価格(税込) : ¥4,290
会員価格(税込) : ¥3,732
まとめ買い価格(税込) : ¥3,217

発売日:2016年12月02日
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