【プリミ恥部の宇宙おしゃべり】 Vol.15 吉本ばなな篇 【公開篇】
Friday, May 27th 2016
吉本 私はたぶん、「愛」と「許し」をすごく混同していたと思います。許しじゃないですよね?愛は。もっと力強いというか、どちらかと言うと攻めて行くというか(笑)。
プリミ恥部 愛は万能って言えるし、いろんなものを力強くあらゆる方向、角度から凌駕していくようなエネルギーだと思いますね。
プリミ恥部 今日のイベントはこのすぐ近くのタイ料理屋さん「ティッチャイ」のオーナー、みゆきさんが新しいこのスペース、「ディージャン」の資金を集めたいということでトークショー企画をするってことが最初に決まって、ばななさんにお声をかけたみたいですが、ばななさんは「ティッチャイ」の常連さんなんですよね。
吉本ばなな(以下、吉本) はい。この「ディージャン」をみゆきちゃんがオープンして、がんばりたいってことだったので、何とか寄付を集めたいってことになったんですけど、ただ漠然と集めるのではなくて、何かをやって、みなさんに少しずつ協力してもらって、またこの「ディージャン」や「ティッチャイ」に来てもらえたらという気持ちがあります。
あと、私は「宇宙おしゃべり」がすごく好きで。「自分も出たいな、呼んでくれないかな」ってずっと思っていたので(笑)、今日は「宇宙おしゃべり」の公開篇として、おしゃべりさせて頂くことになりました。
プリミ恥部 半年前くらいからみゆきさんとの宇宙の流れがシンクロして、「ティッチャイ」で宇宙マッサージを予約制でやるようになったんですけど、去年の年末あたりにばななさんをご紹介頂きましたね。
吉本 私の夫が「気流舎」の方に聞いてきて、「宇宙マッサージって、どういうことなんだろう?」って話を家でしたのが最初でしたね。
プリミ恥部 ばななさんも「気流舎」に行かれるんですね。
吉本 はい、私はあそこの会員でもあります。寄付をすると、バッジをもらったりして。この街は寄付で成り立っている面もあって、下北沢のクラウドファンディングの世界ですね。
プリミ恥部 「気流舎」は、「ティッチャイ」のすぐ近くにあるブックカフェで、会員じゃなくても誰でも入れるお店なので、気になった方はぜひ遊びに行ってみて下さい。そこでの宇宙マッサージは宇宙タイミング制で、告知するのも宇宙タイミングなんですが、東京とか大阪で宇宙タイミング制をするといっぱい人が来てしまって、北陸とか九州とか北海道とか遠方から来てしまう場合もあるので、わざわざいらして受けられないのも宇宙タイミングとはいえ悪いので、なるべく前日とか当日とかに告知して、タイミングが合う人をマッサージしていて。「ティッチャイ」は最初はお店の意向もあって予約制で、みゆきさんの友達やお店の常連さん達が受ける感じで始まりました。そんな流れの中、ばななさんとのタイミングが合う日があった感じですよね。
吉本 はい。私はプリミさんがどんな人かも全然分からなくて、すごいドキドキして行きました。キワモノか本物かのどっちかしかない、途中はないっていうことだけは最初から分かっていたので(笑)。「ティッチャイ」に行ったら、みゆきちゃんが「このぬいぐるみ、フリマで買ったんだけど、ちょっとしょんぼりしてるから、宇宙マッサージやってくれないかなあ?」って言っていて、目の前でプリミさんにそのぬいぐるみを宇宙マッサージしてもらったら、ぬいぐるみがピカピカ〜ってなったんですよ!それで、「ああ、これは本当に何かだ!」って思って(笑)、その瞬間から信頼してますね。キワモノだったら、「ちょっとお腹が痛い」とか言って帰ろうかなって思っていたんですけど(笑)。
-- ぬいぐるみ判断だったんですね…(笑)。
プリミ恥部 初めて「ティッチャイ」に行った時、いっぱいいろんなぬいぐるみや得体の知れない置物があって、「お店全体を宇宙マッサージして欲しい」って、みゆきさんに言われてやり出したら、ぬいぐるみ達の口角がどんどん上がって行くのが分かったらしくて。驚いてましたね、みゆきさん(笑)。
吉本 私の場合、勝負は一瞬だから、「大丈夫」って思ったら、それ以外はないって判断してこれまで生きて来たので(笑)。
プリミ恥部 それは触るとすごく分かります(笑)。
吉本 じゃあ、疑ってる人だと、じわじわ伝わって来るんですか?
プリミ恥部 やる前から分かりますが、通り方が違いますね。頭とか理屈で考えちゃってると通らない、エネルギーが感応しない感じがありますね。
吉本 ぬいぐるみもそうなんですか?
プリミ恥部 ぬいぐるみもやってみたら一緒でしたね。ぬいぐるみって、ベッドルームにあったりして、抱きしめられながら持ち主の悩みや恨み辛みを一身に背負ってたりするじゃないですか?(笑)。だから、その持ち主とヴァイブレーションが一緒の詰まり方をしてたりしますね。
吉本 へえええええ〜。一緒に背負ってくれてるって考えた方がいいのか、それとも単に移しちゃったっていうことなのか。
プリミ恥部 犬とか猫もそうで、動物はヴァイブスに敏感なので、飼い主に病があれば身代わりになったり、共感して病気になったりしますよね。もちろん愛のヴァイブスにも敏感ですが。お菊人形の髪が伸びちゃうってこととかも、やっぱり、生霊だったり、先祖代々の魂が宿ってしまったりして起きるんでしょうね。
吉本 私、たまにどうやってもダメな古着があるんですよ。洗ってもダメで、自分に馴染ませるために着て寝てみてもやっぱりダメで。そういう時は捨てちゃえばいいんですかね?
プリミ恥部 それか、僕に持って来てもらうか(笑)。
吉本 確かに(笑)。捨てたら悪いから雑巾にしようって思って、切って使っても何か具合が悪くて。結局、塩で清めて一緒に捨てちゃったんですけど、真相が一生分からないことってありますよね。誰がどんな気持ちでそれを着て、何を染み込ませたの?っていう。
プリミ恥部 そういうことが作品になったりはしないんですか?
吉本 そんなことを書いていたくない…(笑)。
プリミ恥部 やっぱり、ハッピーな服を着て。
吉本 どちらかと言うと、ハッピーな古着を着て起きたことを書きたいですね。
-- お2人でファッションのお話なども?
吉本 特にはしないですけど、プリミさんの履いていたパンツがあまりにも虹色だったから、「どこで買ったんですか?」ってしつこく聞いたら、「ドイツのブランドです」って言われて(笑)。詳しく教えてくれなかったから、普通に買える服なんだって思って、びっくりしましたけど。
プリミ恥部 「STARSTYLING(スタースタイリング)」っていうブランドなので、チェックしてみて下さい。そのブランドはドイツ発ですが、宇宙ですね。最近のお気に入りなんですけど。
-- ばななさんが最初に宇宙マッサージを受けた時の体感はいかがでしたか?
吉本 私は自分の中で、「この感じ」っていう体感を子供の頃から元々持っていて。それを言葉に置き換えると、「快」、「不快」で言うところの「快」なんですよね。快楽でも快感でもなくて、「快」の状態。簡単に言うと、「幸せ」って言葉に置き換えてもいいのかもしれないんですけど。
私のイメージは、自分がまだ小学生くらいか、物心がそんなに付いていない頃、ちょっと曇っているような天気で部屋の中にいて、何も恐れはないっていう状態。晴れてもいないし、激しいものが何もないんだけれども、落ち着いていて、昨日のことも、先のことも考えないで、「ああ、今いい感じだな〜」という感じ。しかも、それを子供の肉体のエネルギーで感じた時が私にとっての「快」の状態で、その状態をプリミさんはLOVEと呼んでいて、身体の中に思い出させているんだなって。身体は本当は覚えているんだけれども、忘れちゃっていることを思い出させるみたいな体感がありましたね。
プリミ恥部 ばななさんにとっての、曇りの中のその「快」の状態は、魂にとって、すごく気持ちよかったってことですよね?宇宙マッサージを受けた方で、「本当に幸せだった」ってことを思い出したり、呼び起されたりっていう方は多いですね。ばななさん、「前世を思い出した」っていうようなメールも下さいましたよね?
吉本 あ、そうそう!受けている時にものすごく強烈にプリミさんとラピスラズリの石のモザイクを床に張っているところが思い出されて。しかも、その時は無言でいなきゃいけない修行をしていたってことも思い出しました。私、それを何回か、いろんな方のセッションで断片的に思い出していて。
プリミ恥部 あと、お父様を思い出されたって。
吉本 そうそう。私は亡くなった父(吉本隆明)の夢も見るし、思い出すこともあるんですけど、「あ、ここにいる」って思ったのは初めてで、「ああ、何か遊びに来ちゃったんだな」って思いました。
吉本 私の場合、勝負は一瞬だから、「大丈夫」って思ったら、それ以外はないって判断してこれまで生きて来たので(笑)。
プリミ恥部 「哀しい予感」を読んだ時に「この人は神様の感覚がある」って感じて。
プリミ恥部 僕は20年くらい前に「哀しい予感」を読んだんですけど…。
吉本 男子に人気がありますね、あの本は(笑)。
プリミ恥部 そうですか(笑)。ばななさんはさっき、「一瞬で分かる」っておっしゃっていましたけど、僕もその感覚は強く持っていて、「哀しい予感」を読んだ時に「この人は神様の感覚がある」って感じて。どんな本も最初の1フレーズを読めばハイヴァイブスかどうかは一瞬で分かるし、ばななさんを触った時にその時感じた感覚を思い出しました。ばななさんは、世間や社会に渦巻くネガティヴなノイズも抱き留めなければ本当のことは書き切れない、という感覚を生きて来ているのではないかと感じますけど、神様と呼ばれるヴァイブレーションをそのまま直通でレシーブできるアンテナの感度も強くあると改めて感じました。
吉本 そうですか?宇宙マッサージは今日もちょっとやってもらったので、3回目ですね。
プリミ恥部 何か違いました?それぞれの時で。
吉本 2回目は何かよからぬものの存在を感じました。腰とかをやってもらって、自分の内側から疲れとか痛みが浮き上がって来ているのは最初に分かったし、いかなるヒーリングを受けている時でもその感じはあるんですけど、その時は、その後に何かよからぬものが外側から近付いて来ている感じがしたので、自分の身体がちょっとだけシャットアウトして、受け通した感じです。
プリミ恥部 そのよからぬものが何かは分からなかったですか?
吉本 分からなかった。
プリミ恥部 飛んで来るのをこのままだと拾ってしまうみたいなことですよね?
吉本 私はどちらかと言うと、そういうものを真っ向から受けちゃうタイプなので、がっちり組まれそうみたいな感じで(笑)。そうなると2〜3日潰れると思って、逃げちゃったところがありますね。
プリミ恥部 身体に滞在しているカルマと言われているようなものがチャクラや脳や細胞や神経を開くことによって、す〜っと外のよからぬ何かを手招きするんですよね。今世だけではない深く潜んでいるものがあるので、その強い何かが外のものを呼び込んでしまう。
吉本 呼び込まないで〜(笑)。でも、時間が経つにつれて、だんだん大丈夫になりました。人間ってたぶん、気が付かないけれど、いつもそういう調整をやっているんだと思います。
プリミ恥部 無意識にそういったものの出入りを見過ごしていますよね。知らず知らずに溜まっていったものが、人によっては取り返しの付かない無間地獄のような状態になってもいます。ただ、外から来るよからぬ存在も実は必要なタイミングで来ます。そのよからぬ何かが大きいほど、中の大きいものを連れ出すチャンスでもあると宇宙マッサージをしていると感じられますね。
吉本 普段、暮らしている時に、「あ、今誰かの念が来ているわ」って思って、塩を撒いたりしているわけではないですし(笑)、「あの人が私を嫌っている」とかそんなことをことさらに思っているわけでもないので、霊とか人間の念じゃないんだけれども、この世にある悪みたいなものの上に人の気持ちが若干乗っているみたいな、そういう何かよからぬものの存在を、自分が煩わされない程度に感じてはいますね。
プリミ恥部 社会の傷や哀しみを無視せず、自ずと作品に昇華されたりもしてるんじゃないかと感じます。
吉本 なるべくダメージを食らわないように生きていきたいなって思っています、まだ修行中ですけど(笑)。感受性のデリケートな人って、電車とかに乗るといろんなものを拾っちゃって、帰る時にはもうヘトヘトみたいになっちゃったりしますよね?プリミさんがまだこうなる前、このパジャマになる前ってどうだったんですか?(笑)。
プリミ恥部 こう言って伝わるか分からないんですけど、僕は本当に気を使えないんだと思います(笑)。みなさんは普段、いろんなことに気を使いながら生活されていますよね?僕はちょっとでもストレスみたいなものが入ったら、即死するような感覚があって(笑)、跳ね除けちゃう癖が小さい頃からあったんだと思います。
吉本 いいですね。私にそれを伝授して下さい(笑)。
プリミ恥部 電車、ヤバいですか?(笑)。
吉本 どういうあれかは分からないんですけど、年令と共にコツは掴みましたね。「気を使わない」ってことは、「女はやり逃げ、飯は食い逃げ」みたいなことじゃないんですよね?(笑)。
プリミ恥部 そういうことではないですね(笑)。なれなれしくすることでもないし。
吉本 プリミさんは、「気をつかわずに、愛をつかう」っていう本も出されていますけど、私はよくいろんな人に「吉本さん、本当に気ぃ使いだね」って言われるんですよ。気を使わないとマズイことになるから使っているわけで、別にイジけて使っているわけではないんだけれど、「気を使う」ってどういうことなのかをもう少し詳しく聞きたい気持ちがありますね。
吉本 自分の「今、ここは見たくないな」っていうところにちょっとだけ向き合ってもらえたら、癒しの過程が始まるんじゃないかなって思います。
プリミ恥部 人の「こうしたい」という意志を無視して周りが決め付けるとかって、ものすごいストレスだと思いませんか?
プリミ恥部 僕の小さい頃の経験で言えば、小学校5年生くらいの時に自転車を買うってことになって、実家で母親と親戚のおばちゃんとかも混じって、一緒にパンフレットを見てたんです。その時、僕は「これがいい」って言ってるのに、名古屋から来た親戚のおばちゃんが「こっちの方がいいよ」って言い出したんですよ。そしたら、結構全員がそっちに賛成みたいな空気になって、名古屋から来てたりしたのも後押ししたのかな(笑)、みんな名古屋のおばちゃんの意見に賛同して。僕も「まあいいかな」ってフワッとしながら、何となくそれを受け入れちゃったんですよね。そしたら、それが後からものすっごいストレスになってしまって(笑)。結局、自転車は来て乗ってましたけど、全然違うっていう感じで。それ以来、大人の言うことは絶対聞かないって思うようになりました(笑)。
吉本 何かかわいい感じ(笑)。もうちょっと激しい対応があったのかと思ったら。
プリミ恥部 ちょっとしたことなんですけど、子供だからとかじゃなく、大人になってもこういった些細な気を使うことが社会にいてもいなくても地球のどこに行ったって、人間と関わって生きていれば無数にあるはずなんです。それらは実は1つ1つが即死しかねないくらいのストレスがかかっていると思います。人の「こうしたい」という意志を無視して周りが決め付けるとかって、ものすごいストレスだと思いませんか?
吉本 分かる、分かる!即死レベル、分かる!だから見ないようにするんですね、その真実を。この場合の「気を使う」っていうのは、そこで受け入れちゃうってことですか?嫌だけど、これから好きになるかも、みたいにごまかすこと?
プリミ恥部 自分の主体性や魂を無視されて、潰されてしまったという感覚だと思います。「気を使う」っていうのは、自分は我慢して犠牲になって抑えてしまって、相手がいいと思えるようなことをしていくってことですよね。
吉本 いつも、プリミさんの前には怖いくらい行列が出来ているのを見ていて。みんなが「宇宙マッサージ受けたい!」って思っているその行列を見ているだけで、「大変そう…」って思っちゃうんですけど、そんなことはないんですか?
プリミ恥部 ないですね。大量に宇宙の全方向から瀧のように流れ込んで来る愛のエネルギーを一緒に浴びながらやっているので。自分の意識が宇宙と直結しちゃうというか。パーティーのフロアなどでも、宇宙マッサージを知らない人でも来るのは、やっている姿から発せられるヴァイブスに感応して受けたくなるんだと思います。あとは、宇宙マッサージを受け終えた人から出るLOVEヴァイブスが縁の流れを作って、そのフロアに居合わせた人がLOVEを感じて並んでいたり。地球という宇宙の中で宇宙マッサージが必要だと直感した人が来ている場合、なおさら疲れません。
吉本 私も考えてみたら、小説はそういう気持ちで書いていますね。昔は若くて傲慢だったから、自分の悲しみを思いっきり書いて、一人一人に届ける、多くの人にバラまけば、共感によって平和みたいなものが訪れるんじゃないかなって思っていたんですけど、最近は一人一人が傷を舐め合うのではなく、変わる以外にないなっていうのを強く思うようになって。いろんな人に薄くちょっとずつ届けるくらいだったら、一人一人に話しかけているように書きたいなって思うようになりました。
プリミ恥部 「一人の人が愛になることは、全宇宙に響く」ということしか地球が愛になる可能性はないと感じているんです。その愛の一人が増えていくことと、その愛の純度が無限に深まり高まっていくこと。これまでの宗教などのやり方ではそうはならない。
吉本 形は違うけれど、プリミさんと私は同じことがしたいんだろうなっていうのは感じています。私は、癒しって、気持ちよくて楽しいだけではなくて、「うわ〜、こんなところが自分にあったんだ」と嫌な面を知るとか、毎日いろんな辛いことに対応していくことこそが癒しの本質だから、見たくないものに触れてしまった気がするみたいなことがあっても、それは癒しの一過程なんじゃないかなっていう風に思っていて。だから、小説を書く時に最初から最後まで楽しくて心地いいことばっかり書いていたら、誰も何も潜らないで、ただ読んで終わっちゃうけれど、自分の「今、ここは見たくないな」っていうところにちょっとだけ向き合ってもらえたら、癒しの過程が始まるんじゃないかなって思います。
プリミ恥部 それが愛のスタンスだと思うんですよね。ネガティブなものも受け入れて行く。そこがないと本当の意味で愛の大前提である「全て受け入れる」というところには行けないと思うので。
-- ばななさんは書く前に何か用意されたりするんですか?
吉本 本当にあてずっぽうというか、行き当たりばったりですね。うちは動物がいっぱいいるし、すごい中断率なんですよ。「世界ふしぎ発見」(TBS)とかを観ながら書いたりもしているし(笑)、「本当にこんな状態で書いてるの?」ってみんなが思うようなところで小説を書いています。でも、印税が入って来るから生活のためにやるとか、そういうことじゃないなっていうのがやっぱりあるし、読んだ人が少しでも愛の状態に影響を受けるように書きたいなって思ってますね。
-- 「次はこんなテーマで書いて下さい」っていうようなリクエストから、作品化されることもあるんですか?
吉本 私の場合、自分でテーマを選んでいるのではなくて、テーマが一歩一歩寄って来るんですよね。「だるまさんがころんだ」みたいな感じで(笑)。双方向から同じ話題が来たりするから、「ああ、次はきっとこれを書くんだろうな」っていう感じで、受け身って言えば受け身ですね。でも、宴会の時とかにおじさんが「僕の人生を書いてくれよ〜。あの時、こんなことがあってね、満州に行ってな」みたいな、すごい話を聞かせてくれたりするんですけど(笑)、元々、私が書けるジャンルじゃなかったってことに気付いて、「すみません、私には書けないです」って謝ることは多いですね。
吉本 テレビには今まで何度も出演しているし、何の無理もしているつもりはなかったんだけれど、すっごい嫌なことだって気付けました。
プリミ恥部 テレビは捻じ曲げられちゃうというか、本当に大事なことのニュアンスや感覚がちゃんと伝わらないっていうことが絶えずありそうな気がしますね。
-- ばななさんにとっての「気を使う」ってどういうことですか?
吉本 さっきもちょっとお話しましたけど、私は「そんなに気を使ってたら、どうにかなっちゃうよ」くらいのことを人によく言われるんですけど、それは我慢とかじゃなくて、すごく細かく気が付いてしまって、反射的に行動している結果であって、ほとんどストレスはないっていう風に思っていたんです。
この前、10時間マッサージというのを近所の素晴らしい人から受けている時にすごく深く眠ってしまって、夢を見たんですけど、その夢で私が台に寝ていると、バリにいる知り合いのヒーラーさんが急にやって来て。私の本名は真秀子って言うんですけど、「真秀子、治った」って言われたんです。何が治ったのかは分からないんだけれど(笑)、「治ったんだ〜」って満足した気持ちになっていたら、その後、急にアメリカのテレビクルーがば〜って入って来て。「ヒーラーの○○さんのすごい能力をカメラに収めたいので、そのうつ伏せの状態で構いませんから、何かコメントを頂けますか?」って言われて。「いいですよ」って、自分の中では何の矛盾もなく言ったのに、その後、すっごく息が苦しくなって。そこで初めて、「ああ、私はテレビに出るのが嫌いだったんだ」ってことが分かって。テレビには今まで何度も出演しているし、何の無理もしているつもりはなかったんだけれど、すっごい嫌なことだって気付けたので、そこからはスタッフと話し合って、本当に納得出来る番組じゃないと出ないって決めました。それは私にとってはすごく大きな発見だったんですけど、私の「気を使う」ってことが悪く出た例に気付けたきっかけですね。
プリミ恥部 テレビは捻じ曲げられちゃうというか、本当に大事なことのニュアンスや感覚がちゃんと伝わらないっていうことが絶えずありそうな気がしますね。
吉本 あとね、私やプリミさんで言えば、予想がつく感じで、例えば、「何でばなななんですか?」とか、名前に対しての質問とかね?(笑)、宇宙マッサージだったら、「何で舌を使うんですか?」みたいに聞かれたりとか、そういうありきたりな意味でのテレビが嫌だっていうのもありますね。
私にもさっきのプリミさんの自転車の話にすごく似た話があって。「下北沢について」っていう冊子に書いたので、この中にも読んだ方がいらっしゃるかもしれないけれど、友達の家で対談する番組に出たことがあって。「ここから歩いて来て下さい」「階段を上がります」って指示された時に、撮影の途中でトイレに行きたくなったら嫌だなって思って、「とりあえず、友達の家でトイレに行ってもいいですか?」って言ったんです。そしたら、「長回しで撮りたいので、コンビニのトイレに行って来て下さい」って言われて。別にコンビニのトイレが悪いとか言わないですよ?私はインドとかで、もっとめちゃめちゃなトイレにどこにも触れないようにつま先で立って、カバンをなぜか頭の上に乗せながら入ったこともあるのに(笑)、その時に「え?」って思っちゃって。すっごい納得いかないんだけれど、こんな大勢の方がスタンバイしているし、中断させたら悪いし、とかですごく気を使ってしまって言えなかったんですよね。だから、結局、コンビニのトイレに行って出て来たんですけど、トイレで自分が笑えない状態にまで陥っていることに気が付いて。それって、プリミさんの自転車の話と一緒で、名古屋から来てるし悪いなとか、大人の言うことだし、もしかしたら、この世界では当然のことかも?って思ったけれど、やっぱり納得いかなかった。自分がベストなパフォーマンスをするためには、友達の家でトイレを借りたいし、それがダメなら、「じゃあ、ここをこう変更しましょう」とかね、別のアイデアを出して欲しかった。さっきの夢の話も全て関係しているんですけど、気を使って嫌なことをするって、こういうことなんだなってすごくよく分かりましたね。
プリミ恥部 僕は自転車のことだけで、本当に即死するなって思いましたね(笑)。
吉本 小学生だったら即死かもしれないですね(笑)。小学生にとっての自転車って、大事だもん!
プリミ恥部 その時に感じた嫌な感覚を失わず、生きながらそのアンテナが鈍っていくくらいなら死んだ方がマシっていうような感じというか(笑)。そうやって生きてきた結果、アンテナがますますブラッシュアップされて、宇宙マッサージが出来ると言えると思います(笑)。
吉本 喜びに気が付くとか、愛に気が付くとか、そういうものって理屈じゃなくて、体感だなっていうのをすごく思います。
プリミ恥部 細胞が単純に「うわ〜、気持ちいい〜」ってなっていることを体感しないと喜び自体がよく分からないはずなんですよね。
吉本 私、普段はMacユーザーで、今まで原稿を書く時は「ペイジズ」っていう、Macに付いてる機能を使っていたんですけど、辞書の機能とか保存があまりにも上手く行かなかったのと、出版社に出す原稿って、今は全国的にWordなので、Wordを使ったらスムーズだと思って、Windowsを触っていたら、「Microsoftアカウントを作らなければ、Wordを見せません」って言われて(笑)。結局はアカウントを作ったんですけど、そしたら、今度は「あなたの情報は全て吸い上げます。そして、これからもMicrosoftオフィスと仲良く生きて行きましょう!」みたいなメッセージまで出て来て(笑)。こっちはWordを使いたいだけなのに、カスタマイズ出来るようになっていないのが今の世の中なの?とか思っちゃいましたね。
プリミ恥部 気にし出しちゃったら乗り越えられないですよね(笑)。
吉本 だから、目的に向かってまっすぐ目を向けようって思って、耐えてるんです(笑)。でも、自分がインドでトイレに行きたくなったら、どんなトイレでも行けるわけですよ。自分がどうしたいかってところがすっごい大切なところのような気がします。
プリミ恥部 自分の主体がどう在りたいかですよね。
-- 気を使いながらも、ストレスが溜まっていない人もいますよね?
プリミ恥部 自分で思い込んでいるか、他人にそう思われているだけで、ヴァイブスまで細かく感じていくと、どんな人でも必ずストレスがあります。ただ、人生がいい方向に進んで行く人は、自覚がなくても神様や宇宙とつながっているので、ストレスもありながら多めのLOVEのヴァイブレーションが入って、純度や濃度は人生の様々なことで変化しますが、愛が身体を巡れるので詰まりを洗い流す機能が働きます。あと、同じシチュエーションにいても、すごく疲れちゃってる人もいれば、元気な人もいるので、本当にその人のスタンスだけなんですよね。どうありたいか、どう過ごしたいか、どう生きていたいかっていう。それがどれだけ明快になっているかで、起きていることが同じでも身体を通ると全然違うエネルギーになる。どんなにショッキングなことでも、日常の些細なことでも、「起きることは全て必要なんだ」って認識が出来ていれば、「これはどうして自分にとって必要なのか?」ってことを視点や見方を変えて、瞬時にそれをエネルギーとして活かせる道が見えるようになるでしょうし、シチュエーションの捉え方自体を隅々まで必要なこととして見れるようになれば、詰まることはなくなります。
宇宙マッサージを受けに来る人でも、癒されたいとか、病気を治したいとか、ストレスを解消したいみたいなことを目的にして来る人もいますが、西洋医療で「病気になったら治す」ってことに洗脳されてしまっているんですね。調子が悪いのを普通にするっていうのを繰り返している限り、人生をより自分の心地いい状況にしていくってところにはいかない。そもそも病気は意識を磨くためのギフトだから、邪魔なものじゃなくて、感謝するものです。だから、そういう目的の人には、「他にたくさんそういうことをしている人がいるのだから、僕のところには来なくていいですよ」って言っちゃってますね。
吉本 受けた人が生きていることに関して、存在そのものの在り方が変わるような状態になったら、プリミさんは「ああ、宇宙マッサージをやっててよかったな」っていう気持ちになるんですか?それとももっと、ニュートラルなの?
プリミ恥部 例えば、さっき、ばななさんが子供の頃のいい状態を思い出したってお話ですけど、あれは何でもないけど幸せってところじゃないですか?細胞から幸せが出て来るっていう。本当の奥の方の何かがうれしいって感じていたり、喜んでいることを体感して、実感出来ていくことを宇宙マッサージでしているので、それを共有出来ることが僕にとっても喜びだし、自分が客観的に思っている以上に魂がうれしいんだと思いますね。その実感の方が大事で、その喜びがあれば存在そのものの在り方はおのずと変わっていきますね。現象として、社会的な成功を収めたり、何かの大会に優勝したりすることもうれしいし、大事だけれど、細胞や神経やDNAや魂が喜んでいる方がはるかに尊いことだと感じられて、宇宙マッサージをしていてうれしいんだと思います。
吉本 私はプリミさんに宇宙マッサージをやってもらって、「ああ、この感じ」っていうのを思い出したのはすごく大きかったんです。さっき言ったことと同じですけど、本当はテレビに出るのが嫌いだったってことも、10時間マッサージを受けて夢を見るまで本当に分からなかったので、分かっていくことを自分で体感出来ることがすごく大事なんですよね。宇宙マッサージでは、私は人生を愛する感覚を思い出したんです。でもそれは頭の中で思うことじゃないですよね?「気が付く」ってことがまず第一歩だなって。喜びに気が付くとか、愛に気が付くとか、そういうものって理屈じゃなくて、体感だなっていうのをすごく思います。
プリミ恥部 「自覚」ですよね。細胞が単純に「うわ〜、気持ちいい〜」ってなっていることを体感しないと喜び自体がよく分からないはずなんですよね。それを1回感じてしまえば、細胞が覚えていくので、すぐそのゾーンに行けるようになる。そうすると、日常の中でもより一層、喜びの感度が増していくことが起きて来ますね。
吉本 じわじわっと悲しかったこととか、辛かったことを1つ1つ分かっていったから、喜んだ自分がいて、そこからちょっとずつ、両方起こってるっていう感じがしますね。
プリミ恥部 1つ1つの悲しみとか封印していた何かは、そのまま真っすぐに向き合うのは辛すぎて自分で向き合い切れないんです。どんなに些細なことでも、本人にとってはすごく辛いことなんですよね。でも、愛を流して、愛と一緒だと向き合えるので、解放するところまで行けるんです。その1つ1つはとても喜びだし、涙が出て来たりもします。
吉本 人間は、そういう意味での個体差はあんまりないんですね?
プリミ恥部 抱えて来た魂が持ち越して来たものの深さとか量は違いますけど、個体差はほとんどないと思います。そこが真の意味で宇宙の起源に関わる核になるところではないでしょうか。地球上で言うところの「他人」のそこに触れるのは愛でないと不可能なのではないでしょうか。スピードは個々によって違っても、愛によって解除出来るみたいなことは共有出来て、1回でもその感覚を認識出来てしまえば、人によってはどんどん超高速で進みます。なにしろ、愛は光より速いので(笑)。
吉本 宇宙マッサージを体感する前はたぶん、「愛」と「許し」をすごく混同していたと思います。許しじゃないですよね?愛は。愛はもっと力強いというか、どちらかと言うと攻めて行くというか(笑)。
プリミ恥部 そうですね。愛は万能って言えるし、いろんなものを力強くあらゆる方向、角度から凌駕していくようなエネルギーだと思いますね。
吉本 私は混同していましたね。許しだけだと、そういう意味ではパワーが沸いて来ない。
プリミ恥部 それは気を使ってる状態ですね(笑)。
吉本 ああ、何か今、すごい分かった!(笑)。
プリミ恥部 愛は物質にも空気にも全てにあるんですけど、エネルギーとして感じるには「産まれる」ようにする必要があります。触れた瞬間に体温ではない熱がぶわ〜っと起きて来る。人と人の間とか、細胞と細胞の間とか粒子と粒子の空間に産まれるというか。だから、愛が産まれることが本当のメイクLOVEなんですよね。メイクLOVEは愛を産むためにある。そのメイクする技術が掴める人が1人でも増えたら、全宇宙に無尽蔵に使えるエネルギー、資源として、LOVEが一瞬にして地球をノンストレスにすることも可能だと直感しています。じゃあ、「どうしたら使えるようになりますか?」って、いろんな方から聞かれるんですけど、身体が、細胞が、神経が、脳が、全身全霊が体感しないと一向に分からないと思います。まずは、人の身体にはチャクラがあるので、7つあるメインの穴から(これは宇宙や神様と自身の魂を直結させる通路でもある)エネルギーを感じ取れて、機能させて行けることを実感出来たら、使うということも分かって来ると思います。
吉本 何か分かります。私がその気持ちで小説を書いていて、それを読んだ人に「ちょっとの欠片でも何かを渡せるかもしれないな」って、いつも希望的に思っていますし、そういうことはよく考えますね。
プリミ恥部 先ほどのお話に出たように一人がそれに気付いたり、ますます愛の状態になって行くことが全宇宙の喜びそのものですね。
吉本 そう思います。空を見ているといつも、向こうもこっちを見ているなっていう風に思うんですけど、それと同じ感覚だと思いますね。お互いが見ている、見方は違うかもしれないですけど、神様とか?宇宙の何かは自分の変化に反応するんですよね。それは抽象的な話ではなくて、「物理的に反応がある」ってことを体感してみるのがすごく大切なことだと思っています。
プリミ恥部 物理的なんですよね。もっともっと具体的なんです。LOVEって、物理的とされてないかもしれないですけど、具体的にエネルギーとしてあるんですよね。
-- おしゃべりのお時間がそろそろのようなので…このあたりでいかがでしょうか?
プリミ恥部 そうですね。今日はありがとうございました。
吉本 ありがとうございました〜。
(おわり)
※プリミ恥部 後日談
2015年、大晦日の日に愛用していたファラオのリュックを実家の最寄駅から降りる際に電車の荷台に乗せたまま忘れてしまい、財布等全てそのまま御隠れになったのですが、その中にばななさんから頂いたサイン入りの「ふなふな船橋」の本も入っていました。冒頭を読み出した瞬間から、やはり神様につながっている方だと改めて感じたのですが、失くしてしまったのは未だに言いそびれたままです(笑)。今度買って、改めてサインを書いて頂きたいです。
第16回のゲストとの【宇宙おしゃべり】もお楽しみに!
1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『鳥たち』『サーカスナイト』『ふなふな船橋』『イヤシノウタ』がある。
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