なるほどの対話 新潮文庫

河合隼雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101359519
ISBN 10 : 4101359512
フォーマット
出版社
発行年月
2005年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,312p

内容詳細

吉本:「学校は自分をぐしゃぐしゃにした」という印象が強くあります。学校、つらかったですねえ…。河合:とにかく日本には、おせっかいが多い。それは、“創造する”作業にとって、ものすごくマイナスなんですよ。日本はクリエイティビティを表に出すのが、難しい社会です。―個性的な二人のホンネは、とてつもなく面白く、ふかい。対話の達人と言葉の名手が明かす生きるコツ。

目次 : 1 若者のこと、しがらみのこと、いまの日本のこと。(子どもの頃/ 家族のなかで/ 若者の感性/ 真剣かつ深刻 ほか)/ 2 往復書簡「質問に答えてください」/ 3 仕事のこと、時代のこと、これからの二人のこと。(存在を認める/ 家族再考/ ヒーリングの怖さ/ 大人になれない ほか)

【著者紹介】
河合隼雄 : 1928(昭和3)年、兵庫県生れ。京大理学部卒。京大名誉教授。文化庁長官。日本のユング派心理学の第一人者であり、心理療法家。独自の視点から日本の文化や社会、日本人の精神構造を考察し続け、物語世界にも造詣が深い

吉本ばなな : 1964(昭和39)年、東京生れ。日本大学芸術学部卒。’87年「キッチン」で「海燕」新人文学賞、’88年単行本『キッチン』で泉鏡花文学賞、’89年『TUGUMI』で山本周五郎賞をそれぞれ受賞。海外での評価も高く、イタリアのスカンノ賞、フェンディッシメ文学賞を受賞。『アムリタ』(紫式部文学賞)『不倫と南米』(ドゥマゴ文学賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • naoっぴ さん

    あぁたくさん付箋をつけてしまった(笑) 河合先生の温かくて深みのある言葉から人をまるごと包み込むような大きさを感じたし、吉本ばななさんのピュアな感受性には、心が疲れたり弱くなった時にばななさんの本を読みたくなる理由がわかった。心に響いたのは、人を感動させようとか自分が治してやろうとか、そういうことを目的にしてもうまくいかないというところ。そして偶然の大いなる力。私のまわりにも生き辛い人はいます。この本はその人達の心が愛しく思えてくるような愛情たっぷりの内容。読友さんおすすめ本、私の大切な一冊になりました。

  • コットン さん

    河合隼雄と吉本ばななの本音トーク。村上春樹との時も思ったが、軽い口調で的確な方向性を持った言葉を相手に投げかける河合先生の手法に脱帽!話の中でナホバのシャーマンに聞くと『HonestyとBelieve in Myself』がシャーマンの条件だそうだ。このことば、われわれにも通じると・・・

  • 団塊シニア さん

    ほのぼのとした対談内容であるが、河合さん、吉本さんお二人の生きることに対する本音が感じられ内容の深い一冊です。

  • よこたん さん

    “そして、二人でにこにこしながら餅を焼いて、熱い熱いと言いながら食べた思い出は、私の一生の宝です。” 吉本ばななさんの河合隼雄先生との対談のあとがき最後の言葉に、ぽろぽろと涙が落ちた。本を閉じて表紙をみて、ああこの時の…柔らかくほぐれるような笑顔が眩しくて鼻の奥がつうんとなる。ばななさんがとても楽しそうに気持ちよさそうに話す傍らで「なるほど、なるほど」と頷きながら、絶妙な合いの手と関西人的笑いを盛り込む河合先生。人の生き辛さ、心理状態の不思議さに言及しながらも、二人の醸し出す空気は温かくて心地よかった。

  • MINA さん

    あとがきを読んでいたら、村上春樹と同様に“直接的には抱えている悩みを言った訳ではないのに、不思議と河合先生と話しているうちに解決していた”というようなことを書いてあって凄いなぁと思うばかり。「技術は偶然にアクセスする最低限のもの/『死にたい』という言葉でしか、自分の『生きたい』という気持ちを表現できませんでした/謙虚であって、そして自分を信じている。このふたつがないとだめだ」という文言が印象的だった。“自分探し”や“癒し”等世の中に蔓延っている言葉が如何に表層的で浅いものなのかを突き付けられた気分だった。

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人物・団体紹介

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河合隼雄

1928年‐2007年。臨床心理学者。京都大学名誉教授。京都大学教育学博士。2002年1月から2007年1月まで文化庁長官。国際箱庭療法学会や日本臨床心理士会の設立等、国内外におけるユング分析心理学の理解と実践に貢献。『昔話と日本人の心』で大佛次郎賞、『明恵 夢を生きる』で新潮学芸賞受賞。1995年

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