Ray Jオフィシャル･インタビュー！

Y　 参加プロデューサー、ゲストについて、レコーディング・エピソードなどを交えてコメントしてもらえますか？

R　　オレにとってはみんなスペシャルな人たちなんだけど、ただオレの場合はトラックを持ち帰って聴いてみて、自分の世界（ゾーン＝Zone）に入って、後でプロデューサーに自分なりに解釈して作り上げたヴォーカルを披露するんだ。ビートやサウンドを持ち帰って、まるで自分だけのスペースシップに乗ったかのように（自分の世界に入って）その音を感じて、歌って、出来上がったものをプロデューサーに返すって感じなんだ。

Y　ゲスト・アーティストたちとは如何でしたでしょうか？　今作ではThe Game、Young Berg、Styles P、それからアナタのレーベルに所属するShorty Mack等と一緒にやってますが、特に記憶に残ってるコラボなんかはありますか？

R　　自分のアーティストであるShorty Mackとの仕事は最高だよ。「Good Girl Gone Bad」はオールドスクールのフィーリングがありながらも、ニュースクールなタッチもある曲だったしね。Young Bergと一緒にスタジオで制作した「Sexy Can I」がこんな風に大ヒットして、チャートもトップインしてって状況はオレにもそれからYung Bergにとっても最高の瞬間だと思うしね。自分が思った通りに作った曲がこういう成果を挙げられたことをすごく嬉しく思ってるんだ。

Y　　「Girl from The Bronx」など、ストーリーテラーとしての魅力がさらに向上した曲が印象的でしたが、そういった部分を自分ではどんな風に評価しているんですか？

R　　自分のことは評価しないんだ、ただ一生懸命努力し続けて、みんなに自分を評価してもらうだけだって思ってるからね。ただ絶えず努力を続けるのみだって思ってる。トップに君臨するまで長い旅がまだ続くと思うよ。これからも色んな人に会い、色んなことを経験してかなきゃならないと思う、そういうもの全てが自分の音楽に反映すると思うからね。だから今後も色んな音楽、サウンドを追及していきたいんだ。で、みんなにもこのアルバム『All I Feel』を今すぐ買って、聴いてもらえたら嬉しいよ！（笑）

Y　　Rodney Jerkins、Johnta Austinとのタイトル曲を録り終わった、ファイナルミックスを聞いた時の素直な感想は？

R　　この曲が自分のキャリアにおいて最大のレコードになるって思ったんだ。この曲はエモーショナルな内容で、オレ自身も心を動かされたからね。実際にこの曲を歌いながら感動したんだ。そういう感じってなかなか得られるものじゃないから。今回のアルバムに収録された中で一番オレの心を動かしたのがこの曲だったから、突出させたい、特別な曲として扱いたいって思ったんだ。

Y　　リードシングルで大ヒット中の「Sexy Can I」ですが、そのPVもとってもホットな内容で･･･。

R　　日本でもオンエアされてるの？

Y　　もちろんです。　MTV Japanとかもありますしね。

R　　日本で「Sexy Can I」が流れてるんだ・・・Wow！（笑）

Y　　そのPVの雰囲気からも例のセックス・テープを連想させたりしますが、この件については触れずにはいられないので（笑）。

R　　（その話題は）避けることはできないよね（笑）。（あの曲は）セクシーな内容で、セクシーな女性たちを想像したときに、その女性たちがする色々なセクシーな仕草とかっていうのを歌ってるからね・・・。

Y　　PVとあの（セックス）テープとの結びつきっていうのはアナタの狙い通りだったんでしょうか？

R　　自然にそうなっただけだよ。あのテープでやってた内容とたまたま重なっただけなんだ。あの曲で「オレはカメラを取ってくるから」とか「クーチー（註：プッシー）がどんな風にオシャベリしてくれるのか見せてくれよ」って言ってみたり、「オレたち新しいことやってみようぜ」とか、中にはセックステープで言ってたみたいな露骨な表現もあったと思うけど、それはあの日（註：楽曲制作時）はそういう気分だっただけで、夜の一定の時間になるとオレの頭の中もそんな風になっちゃうってこと・・・（笑）。

Y　　ミックス・テープ『Ray J Uncut』についてもコメントして下さい。

R　　Ray Jの最もUncut（センサー、編集なし）な形の作品なんだ。あのUncutミックステープほどダーティーな自分を出すことはもう今後ないと思う。あの当時の自分自身、性的な感情を表現したいって思ったんだ。でもそういう部分は実際にみんなが（お金を出して）買ってくれるアルバムにはフィーチャーしたくはなかったんだ。そういうオレの頭にある一番ダーティーな部分を表現して、それはフリーでみんなに聴いてもらえたらって思ったんだ。

Y　　今後ああいったミックステープはリリースする予定はあるんですか？

R　　あそこまでダーティーな内容のものはないと思う。時々オレの頭の中はダーティーなことを考えちゃうからね、そういう部分をそんなに露出したいとは思わないんだ。人間だからそういうことを考えちゃうのは当然だと思うけど、Ray J Uncutミックステープではそういう部分を全てさらけ出しちゃったんだ。

Y　　メロディー、リリックス、パフォーマンス、トラック全ての面で最もお気に入りの曲は？

R　　オレのお気に入りはニューシングル曲の「Gifts」。これから夏にむけてパーフェクトな曲だし、コンセプトも「Sexy Can I」の続編みたいな感じで、この曲では神から与えられたモノ（註：天資・才能）を持ち合わせたセクシーなレディたちについて歌ってるんだ。ヒップ、リップ、小柄でも少し太目でもいいんだ。肉付きの良い太ももだったり、小さなバストの持ち主でもいいんだよ（笑）。彼女の思い通りに、彼女が自身が気分良くなれるんだったら何でも構わないんだ。「ショーティー・ガット・ギフツ！」って感じのサマー・アンセムなんだ！

Y　　アルバムにまとめる上でサウンド面で一番気をつけたこととは？

R　　とにかく一貫性があって、でも他とは違う、目立つサウンド、今までにみんなが聴いたことないようなものを作りたいって思ってたんだ。で、『Sexy Can I』ではそれが実現できたと思う。それからニューシングルの「Gifts」でも今他で耳にしないような、フィールグッドなサウンドに仕上がってると思うよ。

Y　　今後の活動プランはどんな風なんでしょうか？現在アメリカ国内でライヴを多くやってるようですが。

R　　そう今はサマージャム系のショーを沢山こなしてるんだ。このアルバムを、それから新曲の「Gifts」をより多くの人たちに聴いてもらえるようにプロモツアーをやってるんだよ。

Y　　来日の予定なんかはあるんでしょうか？

R　　いつでも行く準備は出来てるよ。まだ日本には行ったことないし、是非行って、パフォーマンスをして、色々楽しみたいって思ってるんだ。

Y　　今後のKnockoutからのリリース予定を教えてください。現在所属しているアーティストは何人なんですか？

R　　今3つのプロジェクトを抱えてるんだけど、まずRay　J、それからShorty Mackがいて「Rainin’ Women」っていうシングルを近々リリースする予定なんだ。それからEOEっていうグループがいて、EOEっていうのはEight One Eight（註：818、カリフォルニア、サンフェルナンドバリー地域のエリアコード）を略したものなんだ。

Y　　Brandyの新作にはどんな形で関わっているのですか？エピックからのリリースでしたよね？

R　　そう、エピックがBrandyのプロジェクトに関してはコントロールしてるけど、Knockout Entertainmentも何らかの形でかかわることになると思う。曲作りとかクリエイティヴな部分での参加はすると思うよ。とりあえずはエピックが全てコントロールする形で、彼らはいい仕事をしてくれてるよ。

Y　　今日は本当に有難うございました。

R　　ありがとう。日本のファンのみんながアルバムを買ってくれること、それから新曲の「Gifts」と「Sexy Can I」を引き続きサポートしてくれることを願ってるよ！