ルネッサンスはもはや伝説の域。非常に洗練されたストリングスの美、対照的にブイブイ唸るエレクトリックベース、そして楽曲自体の佳さ。しかし、伸びやかで澄み切ったアニーの優しいヴォーカルの印象が決定的にバンドの音楽性を方向付けていると思う。/女流歌手のプログロックとしては最も親しみやすい。ドネッラ・デル・モナコのＯＰＵＳ ＡＶＡＮＴＲＡは前衛的だし、リンダ・ホイルのＡＦＦＩＮＩＴＹはジャジー。

万人にお薦めしたい一枚。クラシックというと格調高く敷居が高いように感じられるが、本作は全ての人の心にすっと入ってくる音楽だと思う。非常にやさしく、暖かい音楽である。

世の中が熱気で蒸せ返るようだった６０年代と較べて７０年代は陽が沈んで少し手足に冷気が伝わってくるかのような印象があるが、このジャケットといい、歌といい、時代の空気を実に爽やかに奥深く感じさせてくれるものがある。究極のシンフォニックはクラシックだとの理由からその系列のロックをあまり耳にしなかったが、最近知り得たこのバンドは例外的にいい。胸にしみ入る郷愁の響き。紙ジャケット再販して欲しい。

英国ﾌﾟﾛｸﾞﾚﾛｯｸﾊﾞﾝﾄﾞ､RENAISSANCEの73年発表作｡劇的な展開をみせる楽曲に天へと舞い上がるかの様なｱﾆｰ･ﾊｽﾞﾗﾑ(vo)の美しい声が響き渡る☆個人的には�Aがかなり好きだが､やはりｱｺｷﾞによる英国ﾌｫｰｸの調べ�Dに導かれる様にしてﾀｲﾄﾙ曲�Eへと流れ込むと…昇天！！

誰が何と言おうとアニー・ハズラムこそ最高のヴォーカリスト。気品と透明感と抱擁力を兼ね備えた天使の声。曲もこれ以上なく美しく感動的。ジャンルを越えて全ての人に聴いて欲しい。

　これ以上期待するものはありません。全曲最高ですが�E は奇跡的作品。見えてくるののは北欧、あるいはロシアの冬のような陰鬱な風景ですが、暖かな灯火がそこに感じられます。

非の打ち所がないすばらしい作品。「Scheherazade」など中期の作品に比べるとクラッシックより幾分トラッド色が強いが上品なことに変わりは無い。 それにしてもマイケル・ダンフォードの作曲能力には脱帽です。�CはドラマやＣＭなどに使われでもしたら、問い合わせが殺到するんだろうな〜。

初めて聴いたとき、あまりの美しさと芸術性の高さに驚いた。クラシックとロックの幸福な出会いがここにはある。「シェエラザード」や「お伽噺」も良いが、これをベストにあげたい。女性が歌うプログレッシブ・ロックのアルバムの中ではいちばん好きです。

ルネッサンスを知らない貴方に是非聴いて頂きたい名盤中の名ライブ盤！一曲目のプロローグからオーシャンジプシーへ続いていく部分は、クリスタルボイスを持つアニーの真骨頂である。又、オーシャン･ジプシーのピアノソロの部分は、いつ聴いても色あせることなく、現実逃避ができる。そして他の曲も大変よく、このバンドを理解するのに丁度よいベストライブ盤である。

アニｰ・ハズラム加入後の、いわゆる新生ルネッサンスのファースト・アルバムであるが、驚くほど完成度が高いアルバムである。後にトータル的には完成度は高くはなるが、これがルネッサンスだと言わしめるモノは初期の作品に他ならない。余すとこ無くアニｰの魅力と各メンバー