スーク(1874-1935)
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投稿日:2020/05/09
フルシャは2013年に都響とライヴ録音しているが、今回は一段と恰幅が良くなった。単にテンポが遅くなっただけじゃなく、本当に各部の彫りが深い。オケのうまさも惚れ惚れするばかり。ヤンソンス亡き後のこことガッティが追い出された後のロイヤル・コンセルトヘボウはたぶん世界中の指揮者が狙っているポストだろうけど、今やどちらも世界最高水準のオーケストラだからね。ちなみに、この曲とフランツ・シュミットの交響曲第4番は全体の気分や構成がとても似ていると思う(作曲はアスラエル交響曲の方が遥かに前)。ただし、フランツ・シュミットの曲は「死の舞踏」風の第3楽章スケルツォがクライマックスで終楽章はエピローグに過ぎないのに対し、曲の規模自体が1.5倍ほどあるこちらは、さらに絶美なアダージョとドラマティックな第5楽章が続く。この演奏でも最後の二つの楽章が実に感動的。この曲のディスクでは、スヴェトラーノフのスケールの大きさは今も忘れがたいが、少し表現がドギツ過ぎたきらいがあり、その後はマッケラス/チェコ・フィル(ほぼ一発ライヴと思われ、オケが万全じゃないのが惜しい)、ビエロフラーヴェク/チェコ・フィル(この人の常で、手堅いけどこじんまりしている)と残念な録音が続いたが、キリル・ペトレンコ/ベルリン・フィルが市販録音にならない限り、これが当分は決定盤だろう。
村井 翔 さん |60代
投稿日:2018/03/29
半世紀前の録音だが感動する スークが愛した人たちへ思慕と追悼の思いを伝えた音楽は 個人の思いを超えて祖国の人々へ そして人類へと呼びかける崇高な音楽になった 美しい心が描き 奏する人と聴く人の心を浄化する音響世界 アスラエルが死者と生者の間を飛び廻る アンチェルがバーデン=バーデンの放送オーケストラと残した名演奏を朋に聴いてもらいたい クレイチーに何一つ知識を持たない 作曲家名辞典もひっくり返したが見つからない ”セレナータ”なる三楽章の管弦楽曲は透明感のあるサウンドと自由闊達なリズムに彩られた爽快な作品だ 一聴に値する あなたも如何
風信子 さん
投稿日:2020/08/06
確かに、キリル・ペトレンコの名前に引かれて購入したのであるが、ワーグナーの影響を受けてか、濃厚なロマンティシズムを感じさせる音楽である。ヨセフ・スーク、マッケラス指揮の幻想的スケルツオが絶品なので、少し気になる音楽家になりつつあった。このペトレンコの3枚組は、軽妙差に乏しく、一気に3枚を聴き通すことはできなかった。作品も演奏も渋すぎるのだ。これから繰り返し聴いていけば、いつか大切なボックスになるかも知れない。
ヤナハル さん |50代
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ありがとうございました
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