ショパン (1810-1849)
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ショパン (1810-1849) レビュー一覧 8ページ目

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商品ユーザーレビュー

2111件
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  • これは素晴らしい名演だ。昨年のレコードアカデミー賞...

    投稿日:2011/01/06

    これは素晴らしい名演だ。昨年のレコードアカデミー賞を受賞したとのことであり、私も、今回の受賞を契機として、メジューエワの演奏を今回はじめて聴いたが、実に素晴らしい。何が素晴らしいかと言うと、様々な点を掲げることができるが、いい意味で女流ピアニスト離れした堂々たるピアニズムを披露している点を先ずは掲げたい。冒頭の嬰ハ短調からして、他のピアニストとはまるで異なる。とにかく、旋律線が実に明瞭でくっきりとしている。この遺作となる同曲には、抒情的、内省的な演奏を心がけるあまり、曖昧模糊とした演奏が多い中で、メジューエワの確固たる造型の構築力が際立つ。要は、メジューエワは、ショパンのノクターンに対して、ベートーヴェンのピアノソナタなどと同様のアプローチを心がけているのだ。これは、作品9以下のすべての楽曲にも言えるところであり、いずれの楽曲も、堂々たるピアニズム、一音一音をゆるがせにしない確固たる造型美によって、風格のある偉大な芸術作品の構築に成功したと言える。ノクターンを陳腐なサロン音楽などと蔑視する一部の見解をあざ笑うかのような快挙と言える。前述のように、これは女流ピアニスト離れした至芸とも言えるが、それでいて、ショパン特有の繊細な抒情においてもいささかも不足はなく、こうした点は、正に女流ピアニストならではのアドバンテージと言えるだろう。冒頭と最後に、遺作となる嬰ハ短調とハ短調のノクターンを配しているのも、メジューエワのノクターンへの深い拘りと愛着を感じさせる。いずれにしても、本盤のノクターンは、堂々たる風格溢れるピアニズム、卓越した技量に裏打ちされた力強い打鍵、厳しく構築された造型、そして、ショパンの心の深淵を追及するかの如き深みのある繊細な抒情など、我々聴き手が望むすべての要素を兼ね備えた驚くべき名演と高く評価したい。

    つよしくん さん |40代

    7
  • かつてのホロヴィッツと同様な意味で、こうしたライブ...

    投稿日:2011/01/01

    かつてのホロヴィッツと同様な意味で、こうしたライブでのオムニバス的アルバムを商品化できる事自体ピアニストの実力の証拠でもあると思われるが、自分の手持ちのセッション録音の重複曲目で比較してみると当アルバムがライブの為か、より曲を自分のものにしている感じが伝わって来る。特に優れていると思ったのはバラード1番と幻想ポロネーズ。バラードは夢幻的な美しさ。幻想ポロネーズでは作曲者のもっている狂気(病気の苦悩の無関係ではないだろう)にまで足を踏みいれた趣がある。夫々曲の新境地を開拓した感がある。他にソナタ3番の第一楽章主部の音の捌き方の美しさ。英雄ポロネーズでは前録音と異なった音楽作りで納得できるものがあった。

    M さん

    7
  • ショパンイヤーのトリを飾るのに相応しい超名演の登場...

    投稿日:2010/12/12

    ショパンイヤーのトリを飾るのに相応しい超名演の登場だ。ルイサダの芸術家としての深みを存分に味わうことができるのが素晴らしい。バラードの思い入れたっぷりの弾き方のなんという素晴らしさ。これだけ崩して弾くと、演奏によっては、大仰さだけが目立って、楽曲の表層だけを取り繕った底の浅さを露呈する危険性もあるが、ルイサダの場合は、そのようなことは皆無。どこをとっても詩情豊かな抒情に満ち溢れており、そのフランス風のエスプリ香る瀟洒な味わいは、現今のピアニストにおいては、ルイサダだけが描出し得る至高・至純の表現と言えよう。緩急自在のテンポ設定や間の取り方は絶妙であり、それでいて音楽の流れをいささかも損なうことがないのは、ほとんど驚異ですらある。大ポロネーズは、一転して堂々たる巨匠のピアニズムであり、その力強い打鍵と卓越した技量は、ルイサダの表現力の幅の広さを感じさせるのに十分である。夜想曲の2曲は、バラードと同様の表現であるが、感傷に陥ることはなく、高踏的な美しさを保っているのはさすがである。録音も素晴らしい。マルチチャンネル付きのSACDは、ルイサダの至高のピアノを鮮明、かつ臨場感溢れる音質で再現しており、本盤の価値を高めるのに大きく貢献している。

    つよしくん さん |40代

    7
  • 弾いている本人も気分もさることながら、聴く側の気分...

    投稿日:2010/10/03

    弾いている本人も気分もさることながら、聴く側の気分によってもコロコロと評価が変わってきそうな演奏。 とにかくデタラメにピアノをたたきまくり、曲を弾き倒す。こちら側の気分さえ乗っていれば豪快、爽快、快感を感じること間違いなしなのだが、ちょっとでも疲れていたり、乗れない時などはただただけたたましく、慌ただしいだけの演奏にも聴こえてきてしまう。アルゲリッチが何かに取り憑かれたような状態で弾いているのと同様に、こちら側もアルゲリッチに取り憑かれれば空前絶後の名演奏と言えると思う。 ただ、やはり荒っぽいし、リズムは崩れるし、バランスは悪い。 収録曲はこのCDだけを所有していればいい、というのだけは避けたほうがいいのではないだろうか。そういう意味では決定盤とはいいたくない。

    ポのつくピアノ さん

    7
  • 極めて評価の高い演奏だが、誕生日のプレゼントでもら...

    投稿日:2010/08/09

    極めて評価の高い演奏だが、誕生日のプレゼントでもらったときの喜びと、それを初めて聴いたときの驚きはいまだに忘れない。人間はここまでピアノで音楽を表現できるのか!またそんな曲を書いたショパンという作曲家の力量は、“ピアノの詩人”といった繊細でロマンチックなイメージとはかけ離れている。 ところで、別のところであるレビューアーが、音を抜かして弾いている、装飾が間違っていると非難しているが、そこまで言うのであれば、どこで音を抜かしているのか、アシュケナージの装飾がどう間違っていて、正しい装飾はどうあるべきなのかを具体的に書かなければならない。「100%正しい」という命題を否定するには1つの間違いを指摘すればすむが、この演奏の場合はそれとは違うから。個別具体例を挙げて説明できなければ、その指摘には何の説得力もないと言わざるを得ないし、根拠なき中傷と言われても仕方ないだろう。

    古楽器奏者 さん

    7
  • ソナタの2番はバラードよりも雄弁。特にその終楽章は...

    投稿日:2010/06/06

    ソナタの2番はバラードよりも雄弁。特にその終楽章は感動的で、その暗示的で黙示録的な内容の深さには圧倒される。最後の1音が鳴り終えたときに受ける感動は、偉大な長編文学を読みきったあとの、あのズシリとくる重さに例えても構わないだろう。しかし「それほどの作品のように思えない」という人は多い。答えは簡単。良い演奏を聴いてないだけだ。現実良い演奏は驚くほど少ない。ショパンの作品の中でも、ソナタ2番は最も表現が難しいものの筆頭で、当然良い演奏は滅多に出ない。この曲の重要ポイントは2つ。@冒頭のDesの音をどう響かせるか。A終楽章をどう演奏するか。これに尽きる。特に@。この冒頭のDesが確定しなければ、終楽章の短3度の分解方法も決まらないし、ましてや3楽章を聴かせることなど不可能だ。しかしこの2つの課題をクリアすることは本当に困難を極める。あのツィメルマンは2010のツアーでソナタ2番を取り上げているが、彼が要求しているだろうレベルに到達できていないようだった。構造に敏感な人は気づいているだろう。ツィメルマンのレベルを持ってしても、あの方法では終楽章に問題を残してしまい、そのため2番の演奏後、彼は私の聴いた全ての演奏会で毎回苦悩している(彼は一度Graveまで戻る演奏も試してみるべきだと思うのだが、どうだろうか?)。といっても、相当に高いレベルの演奏だったことには間違いない。さてラツィックの演奏だが、抜群のテクニックに支えられた表層の処理は、歴代でも最強のレベルだが、それ以上に凄いのが、短3度の処理。短3度の効果を最大限に引きずり出すための、やりすぎとも聴こえかねない表層の処理。しかしそれらは皮膚感覚とか印象・雰囲気などといった感覚的なものとは次元が全く異なる、極めて構造的な論理に支えられたものだ。3楽章と終楽章が特に見事(ただし、ツィメルマンが注視していた問題とは全く違うの視点からのアプローチです)。ところで現在発売されている録音のほとんどは「終楽章は音符をなぞるだけで終わり」という己の無知と分析能力の無さにふんぞり返り、この作品が有する構成の面白さ、斬新さを打ち壊す演奏が多く、それでこの傑作の音楽的な感動を味わおうなどと、全く不可能で不可解な話です。有名曲ほど本当に良い演奏を選んで欲しい。

    ひのき饅頭 さん

    7
  • ヴァーシャリのショパンの素晴らしさをつい最近まで知...

    投稿日:2010/04/22

    ヴァーシャリのショパンの素晴らしさをつい最近まで知らなかったのは不覚でした。抜群のテクニックを持ちながらそれをひけらかさず、毅然としながらも歌心にあふれた見事な演奏です。60年代の一連の録音の後、DGはアルゲリッチやポリーニを売り出すのに躍起になり、この人の録音は長らく日蔭の存在になってたようですが、ショパン生誕200年の今年を機会に、ショパン弾きとしてのヴァーシャリの真価が広く認められるよう願っています。

    チタンシルバー さん

    7
  • 最近エキエル版の楽譜を使う人が増えている。中には「...

    投稿日:2010/03/31

    最近エキエル版の楽譜を使う人が増えている。中には「ボクはエキエル版しか使わないよ」とか発言する困った人もいるが(正直知性を疑いますね)、さて、そのような人はエキエル版の本当の凄さをどのくらい理解できているのか疑問です。エキエル版を使って、明晰でブリリアントにピアノを鳴らす演奏に終始している人の何と多いことか、失礼だが、楽譜の上っ面しか読めないとそのような演奏に終始する。プロでもそのような人が多いが、それではエキエル版を使う意味は無い。ショパンは指使いでフレーズの構造を指定している。これはエキエル版で相当な部分が解明された(これは本当に凄かった)。ただ、ショパンの「ペダル指定」に関心を持つピアニストはほとんどいない。このエキエル版でも十分ではないとされているが、実は相当に細かいペダリングのヒントがエキエル版ではわかる。ただし、これを読める人はほとんどいない。ところで、ショパンの時代にはペダルを頻繁に踏みかえる技法は無かった。だからショパンは楽譜に残るように工夫したのだろう。あっと驚く方法です。こんな発想をしたのはおそらくショパンだけでしょう。度肝抜きます。それがわかるレベルでショパンの楽譜に肉迫したのがエキエル版の凄いところ。さて、ヤブウォンスキはエキエル版を本当に使うことができる世界最高の演奏家の1人。この人は本当に凄い。教えられることだらけです(特にエチュードが凄いのだが)。この人の録音が少ないのは、ショパンの持つ「響き」の問題に意識的な人がそれだけ少ないのかもしれない。

    ひのき饅頭 さん

    7
  • 出ました!前作「ショパン作品集」で最高の技巧と最高...

    投稿日:2009/11/10

    出ました!前作「ショパン作品集」で最高の技巧と最高の叙情の見事な調和でうならせてくれたフリッターの第2弾が。ネットで見つけた瞬間に注文してしまいました。やっと届き、すぐに聴くと、期待通りの出来ばえ!ジャケットは平凡ですが、中身は非凡、いや、超凡・・・最高に自然で心地よいショパンがここにあります。

    yoshy さん

    7
  • コルトーのショパンのワルツは、LP時代のSP復刻版で穴...

    投稿日:2009/10/24

    コルトーのショパンのワルツは、LP時代のSP復刻版で穴の空くほど聴いていたので、個人的には思い入れが多い。コルトーを技巧面で批判する人も多いが、思いはあっても技巧がついてかない40年代の録音とは異なり、30年代の録音では音楽を壊してしまうようなミスタッチは見られない。音もLP時代よりは明らかに向上していて、この時代のSP復刻としては良い方だと思う。一度コルトーのワルツを聴いてしまうと、他の演奏では満足できなる。僕にとっては唯一無二のワルツである。

    シャモチャン さん

    7

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ありがとうございました

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