クルターグ、ジェルジ(1926-)
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投稿日:2025/06/20
「現代音楽版の徒然草」とでも表現したらいいか・・・。今や長老格となったクルターグが長年月かけて綴った「心の遊び」とでも言うべき小さなエッセーの集まり。当盤では、音楽的な技術とか技法という考え方は不要なのかもしれない。逆に作曲家たる者が子供がでたらめに鍵盤をたたくような音の詰め合わせを音楽という枠組みにして楽譜におこす方が難しいのだろうかと思ってしまった。詳しくは判らないが一見でたらめのような音の並びにも緻密な技法が詰まっているのだろうか?(詳しい方がいらっしゃったらレビューで教えていただきたいです) タイトルだけ見ると誰か(何か)に対するオマージュだったり、大切な友人たちの誕生日をささやかに祝ってみたり、日常生活の中に当たり前にある事柄やしぐさに目が向けられたり。別に大上段に構えて理屈ぶらなくても音楽を楽しむことはできるのだろう。「徒然草」の有名な冒頭の文(私自身、恥ずかしながらその後はとんと知らないが)「つれづれなるままに、日暮らし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ・・・」もしもクルターグご本人にこの言葉を伝えたら、おそらくニッコリ微笑むのではないだろうか。 音楽作品の出来とか内容をどうこう言うよりも、綴られた音遊びにわが心を遊ばせてみる・・・。それが当盤にいちばん合った聴き方なのかもしれない。心がすり減り、遊び(余裕)が無くなってきた私の心にちょうど良い「遊び」をいただけたことに感謝したい。みなさんにもお勧めしたい。
うーつん さん
投稿日:2017/08/17
演奏時間は短いのに、聴くのにえらくパワーがいる。クルターグの音楽には静謐かつ小粒ながら、マグマのような熱量がある気がする。音楽の質量を演奏時間だけで測るのは無意味なことなのだろう。手にして、聴くのがとても嬉しい作品集。 これだけ美しい結晶のような作品集なのに、なぜ国内盤が発売されない(2017年8月現在)のだろう? それとも私の情報収集不足だろうか? こういう作品集に丁寧な解説と対訳をつけたものができれば素晴らしいのに。
うーつん さん
投稿日:2009/07/02
ギョーム・ド・マショーに始まる7世紀に渡る「クラシック」音楽と、それらをジェルジ・クルタークがオマージュ、あるいは追憶、さらには形式の借用として作曲した作品を併置することで、それぞれの作曲家の根幹に流れる嗜好、あるいは嗜好、あるいは志向のようなものを「亡霊」のごとく浮かび上がらせる。まずは、クルタークの音楽の素晴らしさに、それにも増してピアニストのマリーノ・フォルメンティのコンセプトとプログラミングに脱帽。短いものでは9秒(3曲ある)、長いものでも5分半と、超小曲ぞろいだが、短さゆえにコンセプトが際立つ。 クルタークの作品以外に登場する作曲家は、以下のとおり。 J.S.バッハ(1曲) ベラ・バルトーク(3曲) ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1曲、9秒!) ピエール・ブーレーズ(2曲) フレデリック・ショパン(1曲) ヨーゼフ・ハイドン(1曲) レオシュ・ヤナーチェク(1曲) ジェルジ・リゲティ(2曲) フランツ・リスト(2曲) ギョーム・ド・マショー(2曲) オリヴィエ・メシアン(1曲) モデスト・ムソルグスキー(2曲) ヘンリー・パーセル(1曲) ドメニコ・スカルラッティ(2曲) フランツ・シューベルト(2曲) ロベルト・シューマン(6曲) カールハインツ・シュトックハウゼン(1曲)
tak さん
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ありがとうございました
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