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　2010/05/20

購入したての時は、特にこれといった感慨は無かったのですが、今日再聴してみてがらりと印象が変わりました。曲にぴたりと寄り添いながらも表情豊かに奏でられていくそのピアノの美しさと魅力にノックアウトされてしまいました。初聴の時は、恐らく彼のベト・ソナ全集の魅力のとりこになっていた時期だったので、同じ様な傾向の演奏を期待した為にインパクトが弱かったのでしょう。やっぱりベートーヴェンとシューベルトは違う作曲家です（当たり前ですね）。シューベルトはどちらかというと苦手な作曲家だったのですが、当盤を聞いて何か開眼した様な気持ちにさえなっています。恐るべしコヴァセヴィチ！

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　2010/05/18

F.ケンプのピアノは、キレのある安定した技術に裏打ちされたオーソドックスな演奏で、「若さに任せた爆演や恣意的解釈」などとはかけ離れた味わいのある素晴らしいものだと感じます。響きは厚くなり過ぎず、弱音の美しさも十分堪能出来、速いパッセージは抜群の爽快感をもたらしてくれます。それに加えて特筆すべきは、このBisレーベルの録音技術の優秀さです。このレーベルが一発で気に入りました。今後ともF.ケンプ、Bisレーベルから目が離せません。

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　2010/04/27

入手難の末ようやく手に入れた待望の盤。まとめて聞いてみた印象ですが、ソロ作品は文句無く絶品！グリモー独特の美しくも厚みと張りのある響きが情感豊かに曲を彩っていく様は、もう本当にため息ものです（ソロ作品だけなら星5つでも足りない位）。が、協奏曲の方は私には今一の印象。ソロの時の様な自由で豊かな表情のある演奏が何だか薄められてしまっていて、特色に乏しい様に思います。まあ、元々私は協奏曲の聞き方が未だによく分かっていない人間なので、全くあてにならない意見ですが。まだグリモーを聞いた事が無い方には、私のレビューなど無視して是非聞いて欲しいと思います。

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　2010/03/31

情報を乞う。DVD付きの盤のその内容を知りたい。どの盤を購入すべきか迷っていますが、レビューにもDVDの内容についての情報が無いので決めかねています。どなたかお願いします。未聴ですが、満を持してのBECKの新作ですので、評価は最高で間違いないでしょう。

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　2010/03/01

違う盤で持っていますが、フェラスのチャイコは素晴らしい（シベリウスは未聴）。ざらつき感を含んだ伸びやかな音色のヴァイオリンがよく歌い、音も抜けが良くとても求心力のある演奏だと思います。今回初めてこのヴァイオリニストを知りましたが、他の演奏も是非聴いてみたいと思わせる素敵な演奏でした。

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　2010/03/01

この演奏の凄さを表現するとしたら、「音楽が生きている！」、「生々しさの凄み」、「今目の前でこの人が私一人の為に弾いてくれている」といったものになるのかなと思います。専門的な事や学問的な事は分かりませんが、とにかくとてつもない凄さを実感できる素晴らしい演奏です。音質も申し分ありません。是非ご一聴を。

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　2010/03/01

その風貌から、テクニックとパワーで押し捲る粗い演奏家かなと勝手に思い込んでいましたが（ひどい偏見！）、本当にびっくり。センスに溢れた素晴らしい演奏です。響きも十分に吟味された繊細なもので、演奏もケレン味の無いそれでいて表情付けも素直で自然で適度にアグレッシヴさも兼ね備えた本当に優れものです。音質も優秀。どこを取っても申し分の無い大推薦盤です。