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千葉のアリアドネ さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/08

    2番と7番が特に素晴らしい。2番、84歳の老人の指揮とは信じがたい瑞々しさ。何よりテンポ(とその変化)が自然。そして美しい歌。4楽章の活力も特筆もの。7番(78歳)重量感、緊張感あふれる1楽章、ゆったりと歌いこむ2楽章、後半加速をかけて爆発する4楽章。オケともどもドイツ的魅力充溢のベートーヴェンだ。72VPO(DG)、75VPO東京ライブ(4楽章はインテンポスタイル)をはるかにに上回る。エロイカも堂々とした名演。1楽章など精妙で流石。ただこの曲は構成感、緊張感の強い60年代のベームで聞いてみたい。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/08

    第2と第7ならBRSOとの美しく活力溢れた素晴しいライブがある(78,73年Audite)が、当演奏には別の何物かがある。同傾向は第9VPO(80年、DG)。テンポは極限まで遅いが「思いを込めた音」で鳴り切っており、緩徐楽章を中心に無時間的、陶酔的な美を味わえる所も多い。構造が崩れている訳では全くないからスケール感は極大。会場での感銘はいかばかりか。確かにベームのベスト、規範的名演ではないが来日に執念をかけた大指揮者に感謝して五つ星。ライナーノーツ、80年当時バルツァが無名?酷過ぎる。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/07

    田園は超推薦、運命は大推薦。確かに壮年期のベームはより構成的で迫力に満ちた「運命」を聞かせただろうが(ex.53年BPO、DG)、当演奏第一楽章後半の迫力、第二楽章の深い歌、第四楽章の高揚に現場にいた私は声も出なかった。当CDで残念なのは音質。分離を良くした分、音の豊かさが減じられ、重層的かつ各声部の絡み合いが素晴らしいこのコンビの響きの豊潤さ、音楽性を損なっている。運命にその弊害が著しく音楽を重くしている(DVDの方が音は自然)。若い人達に是非聞いて欲しい演奏なのだが。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/07

    KV299、華麗なランパル=ラスキーヌに慣れていたので、最初は地味に聞こえたが、3度目には馥郁たる音楽の香りにすっかり魅了されてしまった。スペインの名ハーピスト、サバレタもウィーン勢と違和感なく、シュルツのフルートも派手さは無いがオケとの一体感が見事。KV313のトリップのソロも心に染み入る歌がある。kV191はファゴットソロ(ツェーマン)の柔らかく深い音が誠に魅力的。聞いてるうちに何とも言えない幸福感に満たされるアルバム。60年代よりも70年代のベームがこうした曲にはよく似合う。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/02

    音が悪いと聞いていたが鑑賞には十分。壮年期のベームと50年代のVPO魅力一杯のライブ。ブラームスは唯一の正規盤と思うがウィーンゆかりの独奏者(音程甘いところもあるが音楽的な魅力は十分)とまさにウィーンならではのブラームスを展開。シューベルトは66年BPO(23分03秒)より遅く(25分17秒)東京ライブ(25分20秒)に近いが第一楽章が早く、第二楽章が遅く(ちなみにワルターNYPも約25分だが第一楽章は更に1分早い)メリハリがきいた感。弦、管とも素晴らしいが特に弦の弱音部に魅了された。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2009/07/31

    ベームが登場するだけでブラヴォーの連呼。晩年様式の良い所が出た演奏で序曲から快調。老ベームは若い主役の青春ドラマを包み込むように情愛あふれる音楽を奏で、特に(ルートヴィヒ、リザネクの次の)ベーム第三の娘グルベローヴァの「どんな責苦も」は歌唱は勿論、ベームの伴奏の素晴しさに感動を禁じえない。両者にとっても至福の時だったのではないか。CD(73年DG)も傑出した名演だが、グルベローヴァ、グリストに抱えられ、大歓声に会心の笑みで老巨匠が応えるこの演奏を第一としたい。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/07/20

    最高のモーツァルトの纏ったDVD化にまず感謝。映像が見られるだけでなくCDと別時期、別演奏(ライブも多数)で意義は大。収録は69〜70(壮年期フォーム)73〜74(ライブ、晩年フォーム)78年(セッション、最晩年フォーム)に別れ、69年の33、39番のみVSOで他はVPO。29,34,35,36,40,41番が73〜74収録にあたるが、BPOとの演奏に比べ柔らかさが加わり、VPOとのCDよりも活力がある。今聴けるベームの演奏ではベストだろう。だが最高は70年の28番か。60年代のVPOとの演奏を是非聴きたい。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/07/20

    SMH-CD化は大成功。これなら35年前のLP(2枚組、素晴しい録音)の衝撃、感動を若い人に十分伝えられる。再来日(75年)半年位前に発売、期待をいやがおうにも高めた。著名コンビの名盤誕生でブルックナーの認知度は急速に向上、アカデミー大賞は当然至極と評論家もファンも受け止めた。時代は移り多くの演奏が登場したが、純音楽的で自然でスケール大きく、きめ細かい歌と美しさに溢れた(VPOが本当に!素晴しい、指揮との息もぴったり)演奏はこれからも愛され続けるに違いない。

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     2009/07/19

    貴重な映像にまず感謝。歌手陣ではリポヴシェクが出色。歌舞伎風演技も一番堂に入っている。ザイフェルト、デヴォルらも健闘だが、70年代迄の黄金キャスト(exベーム盤74年、77年)に比べ、やや小粒になった感は否めない。指揮は正攻法で聴きごたえあり。猿之助演出は「解りやすい」と考える。伝道師ベーム初め、カラヤン、ショルティ等、巨匠達に愛された傑作オペラも、シノーポリ没し、ドホナーニも80歳を超えた今担い手不足。ティーレマンは?ルイージは?是非新しい魅力を示して欲しい。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/07/19

    近年では(過激な演奏の横行のせいか)ロココ的、優美とも言われるベームのモーツァルトだが、70年代には、音楽の骨格の明確さをまず大事にする「硬派」のアプローチは、ワルター以前の優美なロココ的様式に対し、ベームの近代性、新しさを示すとされていた。明快な構成の中に豊かな「歌(旋律)」、「和声」を盛り込むベームの様式をBPOの名手達が余すところなく表現しており、初期の曲も魅力的。10枚が全く長く感じられない。様式論を超えてこれからも聴き継がれていくであろう素晴らしい全集。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/07/12

    ベーム60歳。手堅いまとめぶりは流石だが9年後(64年、BPO、DG)の再録音に比べると深みでは及ばない。だが50年代のウィーンの香りある当盤に魅力を感じる向きも多いだろう。厳粛さ、神秘性は希薄で、インティメートな人々によって繰り広げられる夢の中のお話の感。当時ウィーンで夜の女王と言えばリップだったというが、感情細やかな歌唱に感銘を受けつつ技術的には後代の歌手達との差はかなりあると言わざるを得ない。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/07/12

    69歳のベームの充実の名演。特徴を一言で言えば清潔にして厳か。メルヒェンにも、宗教劇にも偏らず、中庸のテンポで綴る音楽は清冽且つ格調高い。ダ・ポンテオペラとは異なるドイツオペラの祖であるこの曲にBPOの威力は絶大。演奏にドイツ的色彩と深みを与えている。ヴンダーリヒ(33歳)言うこと無し。F=D(39歳)私は上手い、面白いと思うが異論もあるだろう。クラス、ホッターも充実。女性陣が弱いとも言われるが夜の女王のピータースを含めこの演奏の価値を減ずる程では無い。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/07/12

    69歳のベームの充実の名演。特徴を一言で言えば清潔にして厳か。メルヒェンにも、宗教劇にも偏らず、中庸のテンポで綴る音楽は清冽且つ格調高い。ダ・ポンテオペラとは異なるドイツオペラの祖であるこの曲にBPOの威力は絶大。演奏にドイツ的色彩と深みを与えている。ヴンダーリヒ(33歳)言うこと無し。F=D(39歳)私は上手い、面白いと思うが異論もあるだろう。クラス、ホッターも充実。女性陣が弱いとも言われるが夜の女王のピータースを含めこの演奏の価値を減ずる程では無い。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/06/21

    LP時代ベームブームの頃評判にならなかったのは何故。モノの廉価盤だったから?、当時のLPでは音が出なかった?、実演(77年東京での力演)のイメージが強かった?ともあれこれは凄い。切れば鮮血が吹き出しそうな強靱な演奏だが意図的な表情付けがあるのではない。強くあるべきところは十分強く、しなやかであるべきところはしなやか。迫力は凄まじいが絶叫ではない。一音たりとも揺るがせにしない緊密な構成力で、全9曲中最も論理的とされるこの曲の全体像がくっきりと浮かび上がる。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/06/21

    宝物がまた一枚増えた。KV239、71年BPO(DG)よりゆったり情緒豊かにはじまる。KV364、名演で知られる64年BPO(DG)が構造のしっかりした、楷書の格調高きモーツァルトとすれば、VPOの柔らかさが前面に出た、情緒あふれる達筆の草書だ。KV319、同年収録のVSOとのDVD(セッション録画、DG)比べ第二楽章は遅く、逆に第4楽章はかなりの快速で全曲を締めくくる。聴衆の熱狂。ライナーノーツには、歓呼がいつまでも続いたとある。ああベームの60年代のライブをもっと聴きたい。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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