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snk さんのレビュー一覧 

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     2021/04/18

    本書は全5章で構成され、第1章は19世紀生まれの大指揮者ということで、フルトベングラー、トスカニーニ、ワルター、クナッパーツブッシュが取り上げられている。この人選は誰も異論が無いだろう。ただ第2章以下は、第2章「現代にあってなお幸福な指揮者たち、または擬古典主義の平和」、第3章「普遍化を目指した指揮者たち、または20世紀が夢見た美」、第4章「エキゾチックな指揮者たち、またはコスモポリタンの喜び」等となっており、そのためかエンリケ・バティスまで第4章に入っている。本書出版後に同著者により「生きていくためのクラシック」が上梓され、両書で取り上げている指揮者は筆者にとっての一軍と二軍の扱いのように思われる。さすれば、ムラヴィンスキーやジョージ・セルが二軍の扱いを受けていること、そしてミュンシュやフリッツ・ライナーに至っては名前も挙がっていないのは全く理解に苦しむ。それは本書の構成が上記のような区分けによることで漏れたのかもしれないが、取り上げる指揮者の人選にもう少し普遍性を持ってほしいと願うものである。

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     2021/04/18

    一人の演奏家について三人で論じ合い推薦盤を掲げるという構成の本書は、かつて40数年間「レコード〇術」誌を愛読して、その影響を多大に受けてきた者として、CD購入の絶好の道しるべだった。ただ他の方の指摘にもあるように、評価対象が少なすぎる。例えばブリュッヘンの掲載は良いが、ホグウッドやピノック、ガーディナーはなぜ含まれないのか?まさか古楽演奏代表一名というわけなのか? そしてジョージ・セルやデュトワの名前が無いのも理解に苦しむ。指揮者の他に鍵盤楽器そして弦楽器奏者も入れるため分量過多になるなら分冊にしても良いと思う。記載内容は興味関心をもって読めるので惜しいことだ。

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     2021/04/18

    サブタイトルに「50人のマエストロを聴く」とあるように、約200ページの新書版に50人の指揮者を取り上げているので、一人の紹介が3ページとなり代表盤も一枚だけとなって、全体がとても薄味になってしまう。本書に掲載の指揮者はほとんどが相当数の録音を残しているので、名盤を一枚だけというのは無茶な話であり、CD購入の参考にしたいと考えている読者としては非常に物足りない。もっと分厚くてもいいから、著者の音楽的知識を存分に発揮して、読者の音楽的な知的好奇心を満足させる内容にしてほしかった。

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     2021/04/18

    本書及び「世界最高のクラシック」を目にするまでは、著者の音楽コメントは「奇を衒った内容」や「斜に構えた毒舌」というイメージがあったが、この2冊は著書として世に送り出すだけあって、かなりマトモ路線になっている。目次を紐解くと、第1章が「精神のバロック、官能のバロック、退廃のバロック」となっていて、リヒター、パイヤール、クリスティが取り上げられている。第2章は「歌の恍惚」として、ジュリーニとコルボが取り上げられ、第3章は東西武闘派対決として、ショルティとスヴェトラーノフを取り上げている。自著の出版にあたり、読者の興味関心を惹く努力は理解するが、区分けがあまりに表面的というかイメージ優先で、表現も誇張過多が多いのではないだろうか。たとえばパイヤールだ。著書の記述で「絢爛豪華なヴェルサイユ宮殿にもっともふさわしい音楽」という意味で「官能のバロック」という位置づけをしたのかもしれないが、そこで取り上げているのはバッハの管弦楽組曲だ。本書購入と同時期にパイヤールの同曲CDも購入して聴いたが、音があまりにスカスカで比較の対象にならなかった。従ってここで取り上げるべきは管弦楽組曲ではなくブランデンブルグ協奏曲ではないだろうか。録音は古いがこの項に十分当てはまる。
    もう一つ言いたいのはショルティの扱いだ。「東西武闘派対決」までは良しとしても、「最新鋭戦闘機の超パワー」という表現は如何なものか? 確かに力任せなところはあるが、ショルティ指揮の演奏はもっと繊細で、録音の良さもあって音楽を聴く喜びに浸らせてくれる。なおショルティの項では音の響きについてもいろいろな理屈を含めて説明しており、そこは必見といえよう。

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     2021/04/18

    40数年間「レコード〇術」誌を愛読して、CD購入の参考にしてきた者として、本書は格好の道しるべと思って購入した。しかし、そもそもが「スジガネ入りのリスナーが選ぶクラシック名盤この1枚」を改訂したというだけあって、収録のCDは余りにマニアックなものが多い。例えばハイドンの交響曲。私はドラティとアダム・フィッシャーの交響曲全集、ヨッフムとバーンスタイン、コリン・デービスのロンドン・セットそして他にバラでも所有しているが、それらの名前は一切出てこない。カルロ・ゼッキやロスバウト等が取り上げられているが、そのCDは簡単には入手できないだろう。モーツアルトの交響曲でも定番の指揮者はほとんど出ず、カンテッリやオッテルローはまだよいとしても、ギュンター・ケール、フリッツ・レーマンなどほとんど聞いたこともない。しかし40番、41番の項でクレンペラーを取り上げ、単なる演奏解説ではなくロンドンでの実演に触れた体験が述べられ興味深かった。他にも単なる曲目解説ではない箇所は多々あり、スジガネ入りのリスナーたち40人が「レコード〇術」誌とは一線を画したコメントを掲載しているので、興味のある方には一読の価値があるかも。

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     2021/04/17

    本書に掲載の名録音106枚のうち105枚はアナログ録音だ。デジタル録音が当たり前の現在、アナログ録音にも素晴らしいものがあることを知ったのは、ショルティが指揮した一連の録音で、特にケネス・ウィルキンソンがサウンドエンジニアを務めた録音が素晴らしいと思う。私が最初にそれを実感したのは、ベートーベンのピアノ協奏曲全集だ。第1番の第1楽章冒頭から凄い。本書にはピアノ協奏曲ではなく交響曲全集(旧録音)が掲載されているが、これも凄い。本書でのCD紹介のページのタイトルに「録音と会場との関りを知る最良のセット」とあるように、録音会場は第九がイリノイ大学クラナートセンターで、6―7番がウィーン・ゾフィエンザール、1−5番と第8がシカゴのメディナテンプルとなっている。私が所有する交響曲全集はショルティシモ2なのでリマスターされているため、本当に凄い音で聴こえる。このような音楽体験をすることで、より良い音盤を探し求めるようになり、録音会場とサウンドエンジニアの重要性を実感している。本書では、録音年月日、録音会場、プロデューサー、サウンドエンジニアが記載されており、マニア垂涎の書といえる。

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     2021/04/17

    今から40数年前、中学生の頃から宇野〇芳のレコード評論を読んで、「カラヤンは外面的だ」「ショルティは精神性が無い」など鵜呑みにして、フルトベングラーをはじめ、ベームやワルターなどを中心に有り難がって聴いてきた。従って宇野氏の著作「クラシックCDの名盤」をはじめとして、以前から「名演奏のクラシック」「協奏曲の名曲・名盤」等を読んで、CD購入の大いなる参考にしてきた。ところが、レコードやCDに関する音楽評論のコメントは多分にセールストークが多く、商業主義の大きな影響を受けていることを知るにつけ、宇野〇芳の評論には偏りが多いことに気づき、音楽雑誌「レコード〇術」の内容にも疑問を感じるようになった。その最たるものがショルティ指揮の一連の録音だ。ケネス・ウィルキンソンがサウンドエンジニアを務めたベートーベンの交響曲全集(旧録音)を聴いてみるがよい。録音の素晴らしさもあって、ベートーベンの交響曲の世界に浸ることができる。特別にショルティのファンではないが、この演奏のどこを聴いて「精神性が無い」と言えるのだろうか?長い間、宇野の音楽評論を妄信していたわが身を恥じる。なお本書に罪はなく、賛同するコメントも多々あるが、ベストCDのガイドブックである本書として、宇野の姿勢には疑問を感じる。

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     2021/04/10

    小澤征爾も、私が長年聞いてこなかった指揮者だ。ブザンソンのコンクールで優勝し、その後、トロント、シカゴ、そしてボストンなどで活躍していた日本人指揮者の小澤征爾をなぜ聴いてこなかったか。それは、小澤征爾をボロクソに貶していた偏向音楽評論家の宇〇功〇に影響されてきたからだ。あくまで自己責任であることは自覚しているが、小澤征爾の演奏から遠ざかっていた状況から救ってくれたのが、この本だ。村上春樹とのインタビューで構成されているが、対談のタイトルや小見出しを見るだけでも、ベートーベンのピアノ協奏曲第3番、カラヤンとグールド、グールドとバーンスタイン、インマゼールのピアノ、ゼルキンと小澤征爾など、音楽的好奇心をメチャクチャ刺激してくれる。内容も小澤征爾のバーンスタインとのやり取りや、サイトウキネンオーケストラのことなど、興味が尽きない。実際、この本に出合ってから小澤征爾指揮のCD「春の祭典」「ペトルシュカ」を購入し、その後CD16枚のBOXモノを購入して、遅ればせながら小澤征爾の芸術を味わっているところだ。

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     2021/04/10

    この本を手に取る直接のきっかけは付属のサンプラーCDだ。日頃からクラシック音楽の良い演奏及び良い録音のCDを集めている自分にとって格好のCDだった。しかし巻末に記載された演奏者を見ると、ベートーベンの英雄や第九、モーツアルトの魔笛などオーケストラ曲はショルティ指揮の演奏が多く、最初はガッカリした。というのも、クラシック音楽を聴き始めた数十年前から、今となっては偏向音楽評論家といえる宇〇功〇の「ショルティは中身がない。ショルティの音楽は精神性が乏しい」等のショルティを不当に貶めた評論にすっかり影響された自分は長年に亘ってショルティの演奏を聴かずに過ごしてきた。ところがその後、シカゴのメディナ・テンプルや、イリノイ州立大学クラナートセンターで録音されたショルティ指揮シカゴ交響楽団の演奏を聴くと、録音の良さもあって、素晴らしい演奏に何度も触れてきた。従って、この本の内容は勿論、ショルティ指揮シカゴ交響楽団をはじめ、モノラル録音であるフルトベングラーの運命や第九などをCD収録して、演奏の素晴らしさを自信をもって説明していることからも、百田氏の音楽評論は傾聴に値すると思う。

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     2021/03/24

    ジュリーニのドボ8は、シカゴ響盤とコンセルトヘボウ管盤を所有するが、前者の録音が1978年で、後者が1990年。普通であれば音質は後者の方が良いはずだが、目隠しで両盤を聴いてどちらがどちらか当てられる人は余程の強者であろう。私の耳と再生装置では、何回聴いても前者の方が音は良い。私の再生装置では、前者は音に深みと艶がありクリアさでも後者を大きく上回っている。一方、後者はBS音楽番組で聴くコンセルトヘボウホールでの音と随分違って聞こえる。ドボルザークの8番といえば郷愁や民族性などというイメージがあるかもしれないが、音が良いとそんなこととはどうでもいいと思えてきて、音楽にじっと浸ることができる。

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     2021/03/21

    クラシック音楽を聴いてきて約50年ぐらいになるが、数年前まで某偏向音楽評論家の偏向評論に惑わされてショルティの演奏はほとんど聴いてこなかった。まさに「たけちゃん」様のご指摘「評論家U氏の刷り込みの所為でこの演奏をパスしている皆様方、勿体無いことしてますね」の通り。本当にもったいないことをしてきたと思う。このアルバムは3CDとBDオーディオで構成され、16bitのCD録音を聴いても素晴らしい音楽を聴くことができるが、24bitのブルーレイオーディオには格が違うというか次元が違うと言っても過言ではないような音が収録されている。音が良ければ良いほど演奏がダイレクトに伝わってくる。全5曲のどの楽章でもよいが、例えば4番の2楽章を演奏者を伝えないで目隠しで聴いて、ショルティ指揮でアシュケナージのピアノとあてられる人はいるだろうか? 某偏向評論家に聞いてみたいものだ。まあ今となってはそれは無理だが・・・。

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     2021/03/21

    エディットピヒト・アクセンフェルトの演奏を始めて聴いたのはかなり前で、NHK−FM放送の音楽番組全盛期で、たしかイタリア協奏曲だったと思う。それでゴルドベルク変奏曲CDを探してようやく入手した。いざゴルドベルク変奏曲を聴いてみると、冒頭アリアの装飾音がないことに驚いた。それまで装飾音アリで当たり前に聴いてきたので、とても違和感があった。しかしその後はどの曲も素晴らしかった。曲と一体化して自分の言葉で語りかけているように思う。

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     2021/03/21

    「水上の音楽」といえば「王宮の花火の音楽」とセットで1枚というCDが多いと思うが、ピノック盤は「水上の音楽」のみだ。このCDについてHMVサイトでは、「三つの組曲に分けたハレ・ヘンデル版を使用しつつ、旧ヘンデル全集にならって二つの組曲として録音」と記載している。確かに「王宮の花火の音楽」との2曲セットCDには収録されていない曲がかなりある。演奏はとても良いと思う。ホグウッド盤より残響があり、これは録音年代や収録会場、サウンドエンジニアなどの違いによるものだろうから単純な比較はできないが。

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     2021/03/21

    録音は水上の音楽が1977年で、王宮の花火の音楽が1980年で、今から40年以上前だ。録音年代にしては音が良いと思って、ジャケット記載のサウンドエンジニアを見ると、ダンカーリーの名前があった。両曲とも自然でクリアな音楽が流れていく。更に「王宮の花火の音楽」は冒頭から絢爛豪華なサウンドが響き、第4曲「歓喜」では金管とティンパニが迫力の演奏を展開している。

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     2021/03/21

    アファナシェフといえば、セールストークにもあるように「鬼才」「極端に遅いテンポ」というイメージがあるが、このCDに収められた2曲を聴くかぎり、遅めのテンポにそれほど違和感はない。テンポの遅さが顕著なのが両曲とも緩徐楽章だが、これはこれで説得力がある。それと共に、このCDを聴いて感じるのはオケの見事さと録音の良さだ。モーツアルテウム管はこんなに良いオーケストラだったのか。録音については、極上のSACDのような圧倒的なホールトーンというレベルではないが、通常のCDとしてはとてもクリアな方だと思う。さすがは2000年以降の録音と感心した。

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