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Review List of 影の王子 

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     2011/05/10

    レヴィン復元のK297Bはマリナーの初録音を凌ぐ出来栄え。とても幸せな気持ちになれる。録音が素晴らしく、各ソロは掛け合いが見事、オケ伴奏もいい。交響曲は、この演奏でなければ・・・というものを見いだせなかった。なお、両曲とも拍手はカットしてほしかった。

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     2011/04/07

    「パルジファル」が、この種のアルバムにはまず収録されない「第3幕への前奏曲」が入っており、「第1幕への前奏曲」ともども大変な名演である。粘りのある弦が感動へ誘う。他の曲は録音の関係もあるのか?いささか粗い演奏で残念。

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     2011/03/30

    ディヴェルティメントは歯切れ良い演奏で、ショルティやブーレーズより優れている。第2楽章も深刻ぶらずに味がある。もう1曲は編成が小さいのか迫力や熱気に不足する。バーンスタインに及ばない。

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     2011/03/28

    両曲ともそれぞれサントリーホールと東京芸術劇場の公演の編集だが、異なるホールの録音を合成するのはいかがなものか・・・?しかしながら音質には不都合は感じなかった。宇野功芳に「箱庭」と切り捨てられたCDだが、ロクに聴かず、会場で聴いた印象をそのまま書いたのでは?と思わせる内容。「英雄」が素晴らしい。早いテンポで粛々と進んでいくが、楽章を追うごとに尻上がりに高揚が増してくる。また、テンポをグッと落とす箇所もあり、表情付けも細かい。オーケストラもN響より遥かに良い。「ジュピター」は残念ながら、良くも悪くもモダンオケの標準的な演奏。それだけに安心してきけるが。

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     2011/03/17

    お爺ちゃん「○△子さん、ワーグナーの新しいCDは来たかの?」お嫁さん「はいはい、ウィーン国立歌劇場の音楽監督になったメストのですよ」お爺ちゃん「わしやぁ、クナーパーツブッシュみたいな重量感あるドロドロのワーグナーがたまらん好きなんじゃ。さてさて…なんじゃ、こりゃ!いかにも”塩分控え目”みたいな軽い演奏は!」お嫁さん「でも、こうした軽さで逆にワーグナーのスコアが見えてくるようでしょ。」お爺さん「そうじゃな…どれどれ、もう一度聴いてみるか」

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     2011/03/17

    同コンビのマーラー「復活」が世評の高さに反して期待外れだったが、こちらは別人のように素晴らしい(レコード会社の差か?)。同じく最近の録音ではルイージがせっかくシュターツカペレ・ドレスデンという「名器」ながら緊張感の乏しい演奏だったのに対して、こちらは正攻法で格調高い名演だ。第1楽章後半がやや緊張感が薄くなるのが残念だが、録音の抜けが良く、同じ指揮者&同じオケでもレコード会社が違うと「別物」と思って聴かねばならぬ…と実感させた。

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     2011/03/13

    これだけのマイナー曲を録音した制作陣に敬意を表したい。演奏も録音も大変立派である。では、これは「楽しめる」ディスクか?否である。いかんせん曲に魅力が乏しいのだ。正直、演奏で埋め合わせできるものではないだろう。大作曲家の作品すべてが必ずしも傑作とは限らない・・・と教えてくれた。

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     2011/02/26

    聴いていて幸せな気持ちに包まれる演奏。CDで聴けるウィーン・フィルの最も素晴らしかった時代の記録。やはりベームは偉大だった。

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     2011/02/26

    バーンスタインの作品は、コメディとシリアス、陽気さと陰鬱さが1枚のコインの裏表のようになっているが、この作品は一層その感が強い。作品のテーマも地味であるが普遍的であり、台本も書いたバーンスタインの才能を改めて実感する。

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     2011/02/23

    中学生の時、すくない小遣いからフルトヴェングラーのLPを買って感動に打ち震えていた。それから30年、自分なりに様々な音楽体験を重ねて、今このセットを聴いてみたら、古ぼけた写真のようにしか思えなかった。少なくとも、ベートーヴェンなどはオリジナル楽器・ピリオド奏法などの研究が進んで、優れたCDが多いなか、いまだに「フルトヴェングラーが最高」(某雑誌の某ランキング企画みたく)というのは単なる思考停止だ。このセットはあくまでも「記録」である。

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     2011/02/20

    このようなライヴ録音が発売される度に「これは故人が公開を希望した録音なのだろうか?」と考えてしまう。正規盤なのでオケや遺族には当然許可を貰っているだろうが。@シューマン。第1楽章と第2楽章がアタッカで繋がっていないのは?「切れ目なく演奏される」と指定された曲のはずだが?
    編集の手が入っているようだ。最後はむりやり拍手カット(Aと1枚に収録するため?)。Aブラームス第1。この曲におけるヴァントのテンポの速さは変わらないが、メリハリを欠いているように聴こえてしまう。第2楽章のヴァイオリン・ソロをはじめ、個々のソロ部分はあまり魅力的でない。拍手あり。Bブラームス第4。北ドイツ放送響との第1回目の全集のような明晰さはなく一本調子。聴いていて疲れる。最後はしつこく拍手を収録。他の指揮者に比べたら名演なのは間違いないがヴァントの生前の正規録音を凌ぐ出来栄えとは思えなかった。なお、「最晩年のヴァントに出来不出来はない」とか「このセットはとにかく全部聴け」とかの評論家たちの無責任な発言には呆れるばかり。

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     2011/02/10

    ライブ録音の編集ではなく、セッション録音と思われる。
    そのため、抜けの良い音で、ヴァイオリン協奏曲の醍醐味が味わえる。
    シマノフスキは音の絢爛絵巻の風情。その後にやや晦渋なブリテンの配置。
    これは気が利いている。
    選曲・演奏・録音の三拍子そろった素晴らしいCDだ。

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     2011/02/05

    第5協奏曲も第8ソナタも晦渋な曲だと思っていたが、リヒテルの演奏だとなんとも魅力的に聴こえる。特に協奏曲の第4楽章の美しさ…録音が古くテープヒスがあるが、音質は良好である。

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     2011/01/18

    バーンスタインの弾き振りはショスタコーヴィチの第2番をはじめ優れた録音が残されているが、このラヴェルも素晴らしい。両端楽章の賑やかさ・華やかさ、第2楽章の優しい歌心…他の曲もすべて見事、ハズレなし。「亡き王女」「マ・メール・ロワ」といったデリケートなニュアンスを必要とする曲でも見事な手腕を発揮している。やはりバーンスタインは凄い人だった。

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     2011/01/11

    3曲とも実に見事な出来栄え。バーンスタインはクレーメル&バーンスタイン、バーバーはスターン&バーンスタインを聴いてきたが、凌駕している。
    録音も優秀で、小澤のバックも素晴らしい。フォスの曲も実に楽しい佳曲。

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