未発売の製品のレヴューは本欄にはふさわしくないことを承知の上で期待値について書かせていただきます。 すでにレヴューされた下の方と同様、かつて発売されていたクライバー先生のDG録音全集を私も所有しており、ドルビーアトモスのBD一枚の追加のためだけに残りのCDとBDを二重に所有することに一瞬ためらいました。しかし、カラヤン先生の70年代ベートーヴェン交響曲全集のDBに収められているドルビーアトモスの音質の迫力・素晴らしさに圧倒されている者としては、もう矢も楯もたまらず購入することに決めました。音が立体的なんです。本当にスピーカーから浮彫的に音がせり出してくるような感じ。このレヴェルに運命もトリスタンも椿姫も仕上がっているといいな。いまから楽しみで仕方ないです。ただしカラヤン先生のベートヴェンは潔くCDは省かれています。その点だけこちらの製品は星マイナス１かな。

この指揮者、トロバトーレとトリスタンというオペラでしか知らないが、この箱の曲目は、ロッシーニとか多くてとても魅力的で、趣味が良くて、欲しくなるような箱ですね。

素晴らしい実力があるのに、今一つキャリアに恵まれなかった指揮者。その理由は、若かりしころ、カラヤンとビングからのオファーを断り、２人からにらまれてしまったからだそうです。断った理由も「経験不足だから」というのも、サヴァさんらしい、、。もし、ウィーンやニューヨークの歌劇場でサヴァさんが指揮をしていたら、その後の音楽界は変わっていたかも、、。あの気分屋のカルロスがバイエルンでは長続きできたのも、サヴァさんのサポートがあったからだそうです。そのようなサヴァさんの演奏は、何れも、その人柄を反映した素晴らしいものだと思います。ちょっと真面目すぎるのがたまにきずかな、、。70年代、まだ東京文化会館でしたが、Ｎ響ではお世話になりました。ダブってしまう録音も多々あるのですが、購入いたします。