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まさやん さんのレビュー一覧 

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     2021/03/02

     バリエールお得意のチェロソナタ集であるが、ブリュノ・コクセが4曲を2つのチェロを使い分けて、1曲を小テナーヴァイオリン(小型のチェロに似た楽器か?)で演奏しており、レ・バッス・レユニのメンバーであるグイド・バレストラッチが2曲を6弦のPARDESSUS(聞いた感じはビオラに似ているが、重音が出しやすいようである。)で演奏している。また通奏低音楽器を曲によって変えている。これらの工夫により、じっくり聞くと、それぞれ実に味わい深い曲に仕上がっている。他に、いかにもフランスバロックらしい短調のクラヴサン曲が2つ入っているが、ベルトランドが華麗に力強く弾ききっている。バリエールの曲はあまり録音が多くないが、バロック音楽が好きな人にお勧めしたい。

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     2021/03/01

     あのモーツァルトの息子のピアノ作品集と聞けば、一度は聞いてみたいと思う人が多いのではなかろうか。最初のヘ長調ロンド(11歳ころの作)は初め父親と同じ音がするが、間もなく独自の音の展開へ。チャーミングな小曲である。ト長調のソナタ(16歳ころの作)は意欲的な大作で古典派の香りがし、短いがロ短調のラルゴが絶品である。ヘ長調のロンドは青少年フランツのエネルギーがほとばしっている。大人になってからの作品である「憂鬱なポロネーズ」Op.22はロマンティックな響きがする傑作である。世界初録音の「ロシアの主題による変奏曲」はフランツが父親同様、ピアノの名手であったことを感じさせる秀曲である。カタジナ・ドロゴスはフォルテピアノの特性を十分に生かして、美しい音で共感たっぷりにフランツ・クサヴァー・モーツァルトの曲を演奏している。偉大な父の陰に隠されてしまうフランツであるが、同時代の作曲家と比べてそんなに見劣るするわけではないので、コンサートやCDでもっと取り上げられてもいいのではないかと、このCDを聞いて思った。

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     2021/03/01

     あのマレのルイ14世が就寝する際に奏でられた6つの組曲を収録したCDである。いずれも遅いテンポで静かな曲が主であるが、途中に少し早いテンポで活気のある曲もあり、うまく眠気を誘うように工夫されており、最後は遅いテンポで静かな長い曲で終わる。寝る前に部屋を少し暗くして音量も少し小さめにして聞いてみたが、実際眠くなるし、聞き終わった後に眠くならなくても、落ち着いた気持になれるので、就寝前に聞く音楽としてとても良い。眠る前に自分の好きな音楽を聴くと寝つきが良くなるといわれるが、この組曲集はその役割を十分に果たしてくれる。リチェルカール・コンソートはこの組曲の特性をしっかりと把握して、気持ちのこもった巧みな演奏を聞かせてくれる。

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     2021/02/28

     Vn、Fl、Obのいずれかで演奏される6つの小室内音楽(組曲)をスタロポーリがソプラノとテナーリコーダー、FourthFlute(変ロ長調のリコーダー)、バロックフルートを曲によって使い分けて、聞いてる人を飽きさせないようにしているし、テクニックも申し分ない。トマディンのオルガンとチェンバロも手堅い感じでよい。グスベルティのチェロは時に音をきしませるが、力強く雄弁ですらある。2番と4番の組曲の第1アリアではチェンバロがリュートストップ、チェロがピチカートで伴奏して、「おっ」と思わせる。どの組曲もゆっくりとした第1楽章で始まるが、組曲第3番のアダージョは深い悲しみを秘めていて聞く者の心に迫ってくる。BGMとして聞いても良いが、天気のいい日にコーヒーか紅茶でも飲みながらゆったりとした気分で聞きたいと思う。

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     2021/02/27

     初めてこのCDを聞いたときはさらっと聞き流すように聞いたのであまり印象に残らなかったが、今回じっくりと耳を傾けて聞いてみたら、実に良い曲でよい演奏であると思った。ピリオッド楽器のピュアで独特の音色を生かして、イザベラ・ファウストと7人の仲間たちが生き生きと表情豊かに、ダイナミックレンジを広くとって、シューベルトの高級娯楽音楽を楽しく爽やかに聞かせてくれる。終楽章は盛り上がって終わるが、8人の奏者の満足げな顔が思い浮かぶようである。その後、8重奏用に編曲されたトリオ付きメヌエットが2曲演奏されているが、あたかもアンコール曲のような感じである。このCDを聞き終わると、今日は良いコンサートを聞けたなと思えるのは私だけだろうか…。

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     2021/02/26

     マストロプリミアーノは知る人ぞ知るフォルテピアノの名手で、ブリリアントのベートーヴェンチェロソナタ全集でも前期・中期・後期でその時期に合ったフォルテピアノを使い分けて素晴らしい演奏を聴かせてくれる。このベートーヴェンピアノソナタ全集の第1巻は初期のソナタなため、1795年製のヴァルターモデルのコピーを使用して、当時の音を再現しつつ、若いベートーヴェンのエネルギーと繊細な情感を見事に表現している。特にOp.7の変ホ長調のソナタが印象に残った。今後が楽しみである。

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     2021/02/25

     「カラフル・テレマン」というサブタイトルがついているだけあって、5曲とも聞いた感じが異なり、テレマンの作風の変化がわかる好企画CDである。第1曲目の伝統的フランス風序曲、第2曲目は2つのFlとFgをリピエノとする合奏協奏曲、第3曲目はドイツ風序曲(組曲)、第4曲目はいかにもテレマンらしいと感じる名作、そして最後は最晩年のシンフォニア(組曲)で、形式的にはバロック音楽だが、所々に「おやっ」と思わせるこれまでのテレマンにはない音の運びが聞こえてくる。80歳過ぎても新しい音楽表現を模索していたテレマンは、バッハとは真逆の意味ですごいと思う。クイケンのFlはさすがにうまい!インディアナポリス・バロック管弦楽団の演奏は、クイケンの指導もあってか、刺激的な表現はせず、落ち着いたテンポで品が良く、平常心で聞くことができる。

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     2021/02/24

     シューベルトのピアノソナタをしっかり聞いたのは今回が初めてだが、2曲ともモーツァルト、デゥシェク、ベートーベンとは異なるシューベルト節ともいえる調べを聞くことができる。第16番イ短調はそれほど重々しくはなく悲壮感も漂わず、第1楽章はむしろ幻想的ともいえる。第4楽章では太鼓やシンバルの音も聞こえ、そういえば、このころのピアノにはこんな機能付きもあったんだと思い出した。第18番ト長調「幻想」はタイトルのような感じはあまりせず、シューベルト節がたっぷりと聞けて楽しくもあった。矢野泰世さんはフォルテピアノの特性を十分に生かして、シューベルト節のきいた強弱の対比バランスの良い情感豊かな演奏を成し遂げている。

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     2021/02/24

     ドゥシェクのピアノソナタ全集も第9巻となった。今回はドゥシェクが28〜31歳とわりと若い時の作品であり、ハイドンやモーツァルトがバロック音楽のポリフォニーを取り入れて複雑で深みのある曲を生み出していたのに対して、ドゥシェクはコジェルフと同じく、当時の主流である自由な形式で平明で軽やかなホモフォニー音楽のピアノソナタに仕上げている。それでも、C.72のト長調ソナタの第1楽章は歌うメロディーにあふれてロマンティックであり、C.40のト長調ソナタの第2楽章は親しみやすい主題が色々と表情を変えて出てきて、聞き手の心を離さない。なお、ピアノフォルテの持つ多彩な音色とそれを生かした2人の奏者の感性と技巧がドゥシェクのソナタを聞きごたえのするものにしていることを付け加えておこう。

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     2021/02/23

     ロンベルクの曲を初めて聞いたが、なかなかの優れものである。3曲とも、独奏バイオリンが実によく歌い、あちこちで甘美なメロディーが聞かれる。(特に第2楽章)。また、第1楽章では独奏バイオリンの表情がしばしば変わり、ロンベルクの感性の豊かさが感じられる。第3楽章は独奏バイオリン・オーケストラともに軽やかに進んでいく。ロンベルクがバイオリンの演奏に優れていたことがわかる。シラノシアンはこのロンベルクの特徴をよくつかんで素晴らしいバイオリン演奏を聴かせてくれる。なお、第12番ト短調の第1楽章のカデンツァでティンパニィが独奏バイオリンの相手をしているのに驚かされるが、これはもしかしてシラノシアンの独創によるものか?それともロンベルクのオリジナルなのか?どちらにしても面白い。

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     2021/02/02

     ベートーヴェン14歳の時の作品で、後のベートーヴェンらしい力強さ、重厚さ、強靭なリズム感、精神性の深さはまだないが、その代わり、青年ベートーヴェンの若さ溢れるエネルギーが感じられ、若い時でないとかけない秀曲である。どの曲も第1楽章は生き生きと表情が変わっていき、最後は「えっ、終わったの」という感じもある。第2楽章は青年らしい情感豊かで繊細な甘美な歌が聞こえてくる。第3楽章は軽やかに踊りながら前に進んでいく。ファン・スヴィーテン・ソサエティの古楽器による演奏は、現代楽器では出せないピュアで繊細、ニュアンスに富んだ音で息の合った演奏を聴かせてくれる。このCDを聞いて心地よい気分になれた。

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     2021/01/22

     ボアモルティエの上品な耳ざわりのいい音楽が楽しめる曲集である。まず第1曲目のトリオ・ソナタのVn がとても雅な音を奏でて心を虜にする。その後も渋いフルートトラベルソ、ヴィオラダガンバ、柔らかな音色のアルトリコーダ、ピュアな輝きのソプラノリコーダー、美しい金属音のハープシコードの曲が続き、飽きさせない。録音状態も良い。ワインでも飲みながらゆったりとした気持ちで聞くとよいだろう。

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     2021/01/22

     Vn 協奏曲でのシンコフスキーの演奏は、古楽器くさくなく、少しロマンティックでとても表情豊かで、技巧的にも素晴らしい。特に第一楽章カデンツァは驚きの連続で、時にやりすぎではと思いつつも、最後まで聞かずにはいられなかった。オーケストラもそんな彼によく協奏しており、時折聞こえてくるピアノフォルテの伴奏?もチャーミングである。三重協奏曲は3人のソリストが生き生きと協奏的に自己主張していて楽しそうである。オーケストラも彼らに呼応して、まさにムジカ・ヴィヴァの名にふさわしい演奏をしている。古楽器によるベートーベンの演奏はつまらないと思っている人にぜひ聞いてもらいたい。

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     2020/06/28

     「フランスクラヴサン音楽の父」と解説にあったが、まさにフランスクラヴサン音楽の調べがどの組曲からも聞こえてくる。大クープランよりも素朴であるが、とても品がよく典雅な響きが心地よい。日本ではほとんどしられていない作曲家ではあるが、多くの人に聞いてほしいと思う。

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     2017/11/28

     素晴らしい演奏だ。主旋律を吹くリコーダーも曲によって変えて、飽きさせない。特に最初と最後に演奏されるテーマがとても美しく響いて、心を奪われてしまう。バッハはどうしてこんなに美しいテーマを生み出したのか。リコーダーが好きな人はもちろん、そうでない人にもぜひ聞いてほしい演奏である。

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