トップ > My ページ > Ibsatoshi さんのレビュー一覧

Ibsatoshi さんのレビュー一覧 

検索結果:24件中16件から24件まで表示

%%header%%

%%message%%

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/24

    テーマは確かに美しいものばかりでも、延々と繰り返されると「that’s great」と表現してしまう典型だったのですね、この曲。でも、このセッションは確かに退屈しない稀有な演奏と思います。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/24

    数学者の娘の天才ヴァイオリニストと、どこから見てもエクィティ・デリバティブ・トレーダーにしか見えない指揮者の組み合わせが新しい一つの完成形を作り上げたように感じています。曲の構成はもとより、フレーズのつなぎ形がまるで偏微分方程式(もっと簡単にデルタ曲線)を断絶させることなく結び合わさたような、計算され尽くした演奏です。ポートフォリオのデルタヘッジを思い浮かべさせ、趣味の音楽を聞いていても職業柄緊迫感が先走ってリラックスできない難点があるものの、是非この細かい真摯さが1人でも多くの方に伝わって欲しいと思います。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/24

    マンゼといえば古楽器ヴァイオリニスト、最近はピリオド演奏を中心をした注目指揮者と言うことで期待度が極めて高かったのが裏目に出てしまったのか。テンポと各楽器をじっくり鳴らす曲作りがまるでアバドを彷彿とさせてしまいます。もちろん、非常に工夫の行き届いた極めて丁寧な作り込みなのですが。矢張りイタリア人、スコアがバイブル、スコアをいじるのは罪深いこと。ドイツ・オーストリアのカトリックと比べると固すぎて、ベートーベンがサリエリになってしまいました。あくまで好みの問題ですので、演奏のクオリティには当然星5つです。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/24

    バーンスタインからアバド、アーノンクールと、志向の異なる指揮者の下でも、著名オケの奏でるこの曲の、常に大音響がコンサートホールの天井に当たって跳ね返ってくる様が、まるでマンハッタンを思い起こさせるところが、今思えばこの曲を好きになったきっかけだったように思います。ウィーンに3年暮らした後でもです。この演奏を聞いてはっと気付かされたのは、ウィーンの建物はシュテファン寺院を除いてマンハッタン級の高層建築は今日でも未だにないこと。ブラームスがイメージしていた高さとは何だったのか、改めてブラームスがどれだけの高みを切望したかを、等身大で表現しようと敢えて試みたら想像以上に音になった。そんな演奏で、評価は極めて高いです。チャレンジはいつの時代も常に必要かつ成功は報われるべき。真っ直ぐな取組みを真摯に評価したい。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/17

    2番はチクルス中最高に乗りまくった怪演。圧倒的なグルーヴ感が、若いベートーヴェンの意欲と野心を際立たせています。6番は適度なスピードがアーノンクールにもラトルにも何処かモタレを感じた私にとっては、ようやくフィットした感じです。もちろん最終楽章の歌心は圧巻。かつてアーノンクールがオケに対して「子供の頃に寝る前にお祈りしたあの気持ちを込めなさい」と指示したといいますが、現代の大人が素直に祈りたくなる、演奏家の心が鳴っているような充実感が見事です。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/17

    1番をベートーヴェンの最初の交響曲と言うことで、わざと幼稚に表現してきた百科事典風解釈の馬鹿馬鹿しさに、何十年も付き合ってきて損したと気づかされました。1番はベートーヴェンの最初のチャレンジ、始めて仕事を任されたあの喜び、興奮をストレートに表現しています。一方5番は、キャリアを賭けた大一番に臨む充実さと悲哀感が、緊迫感を失うことなく描かれています。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/17

    ベートーヴェンとは何だったのか、武骨で荒削りな反骨精神を殺すことなく、現代的な俊敏さを見事に鳴らしてみせました。ベートーヴェンは今も我々と共に生きて必死で自己主張している、多くの日本人が諦めかけているとても大事なことが表現されているようで、とても嬉しくなる演奏です。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/16

    インテリぶる気はなくとも、教科書の言う「初めて自分の作りたい音楽を自在に具現化したした作曲家」の音楽とは到底馴染まない20世紀の重厚なベートーベン解釈に付き合うのはもう御免、そんな演奏家の本音が至る所に迸っていて、共感を禁じ得ない一枚です。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/11

    恐らく誰しもが他者の死に対峙し、ありのままの現実を受け容れるよりも無意識のうちに美化しようとする欲求を満たすために進化した如くの多くのレクイエム演奏に対し、自身の燃えたぎる生を死の対極として具現化した驚愕の名演。悔いなき人生とはなんだろうか。淵に潜む死を意識しながらも自分に与えられた命を懸命に燃やす姿、その尊さををそのまま音にしたと言っても過言ではないだろう。辛酸を舐めた経験がないものにも、愛を知らないものにも到底作ることができない音である。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

検索結果:24件中16件から24件まで表示