SACD 輸入盤

ピアノ協奏曲第1番 リットナー(1854年製エラール)、エールハルト&ラルテ・デル・モンド

ブラームス(1833-1897)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
90416996
組み枚数
:
1
レーベル
:
Mdg
:
Germany
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド,輸入盤

商品説明


ブラームス:ピアノ協奏曲第1番&間奏曲
リットナーが1854年製エラールで演奏!
オケはラルテ・デル・モンド!


ブラームス若き日の傑作、ピアノ協奏曲第1番といえば、大音響が轟くモダン楽器オケとモダン・ピアノによる演奏が当たり前でしたが、考えてみれば作曲されたのは19世紀の半ばなので、ピアノは現在とは大きく違っており、オーケストラの編成も一般的には小さめで、しかも楽器も奏法も現在とは異なる部分が多かったとなると、やはり当時のブラームスが実際に耳にしていたであろう響きにも関心が高まってくるというものです。
 しかしなぜかこれまで時代楽器での録音は存在せず(?)、当時の音については想像するしかなかったので、今回のMDGレーベルからのリリースは大きな期待をもって迎えられるところです。
 ピアノは1854年製のエラールで、ちょうどピアノ協奏曲第1番が書かれた頃に製作されています。演奏のハーディ・リットナーは1981年生まれのドイツのピアニスト。彼は時代楽器に入れ込んでレコーディングも行い、MDGレーベルからリリースしたブラームスのピアノ作品集とシェーンベルクのピアノ作品集はドイツで高い評価を受け、後者はエコー賞も受賞するなど広く話題にもなっていました。
 指揮は、元コンチェルト・ケルンのメンバーでもあった1957年生まれのドイツの指揮者、ヴェルナー・エールハルト。オーケストラは、彼が2004年に設立した古楽器グループ「ラルテ・デル・モンド」で、このグループはこれまで、古楽だけにとらわれることなく、民俗楽器アンサンブルなどとも共演したりしているので、今回もどのような響きが出てくるか非常に興味深いところです。(HMV)

【収録情報】
ブラームス
・ピアノ協奏曲第1番ニ短調 Op.15
・間奏曲 Op.119‐1

 ハーディ・リットナー(ピアノ)
 ラルテ・デル・モンド
 ヴェルナー・エールハルト(指揮)

 録音時期:2011年2月11〜12日
 録音場所:レヴァークーゼン
 録音方式:デジタル

収録曲   

  • 01. Piano Concerto No. 1 in D minor, Op. 15: Maestoso
  • 02. Piano Concerto No. 1 in D minor, Op. 15: Adagio
  • 03. Piano Concerto No. 1 in D minor, Op. 15: Rondo. Allegro Non Troppo
  • 04. Intermezzo for Piano in B minor, Op. 119/1

総合評価

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歩み出るや軽々と舞い上がり天宙を翔けて行...

投稿日:2016/11/26 (土)

歩み出るや軽々と舞い上がり天宙を翔けて行ったペガサス それがブラームスだったと思い知る演奏だ 飛び立つ時蹴った地に湧き出た清浄な水は今も泉となって澄み渡り世界を潤している ピリオド・ピアノを要してブラームスを引き続けるリットナーの協奏曲は待ちに待った逸品となった 第2協奏曲の出現は今か今かと気が急いてしまう 19世紀一世を風靡したエラール・ピアノの特徴は「木」の反響音と言ってしまうと 20世紀「鋼」の音響と較べて弱く響かないから表現力に劣ると即断しがちだが然にあらず 反響が反響を生む重いサウンドが好みの耳には不満でも 颯爽と駆け生きとし生けるものに命を吹き込んで行く天馬の息遣いを感じる時 世界は輝くサウンドに包まれる このピアノの高音の美しさには比べるものがない リットナーがエラールを選んだ事由はこれなのではないか ブラームスもコンチェルトも苦手なわたしがしばしば耳傾けることになると思う 衷心より一聴をお奨めする 

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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バーンスタインからアバド、アーノンクール...

投稿日:2012/02/24 (金)

バーンスタインからアバド、アーノンクールと、志向の異なる指揮者の下でも、著名オケの奏でるこの曲の、常に大音響がコンサートホールの天井に当たって跳ね返ってくる様が、まるでマンハッタンを思い起こさせるところが、今思えばこの曲を好きになったきっかけだったように思います。ウィーンに3年暮らした後でもです。この演奏を聞いてはっと気付かされたのは、ウィーンの建物はシュテファン寺院を除いてマンハッタン級の高層建築は今日でも未だにないこと。ブラームスがイメージしていた高さとは何だったのか、改めてブラームスがどれだけの高みを切望したかを、等身大で表現しようと敢えて試みたら想像以上に音になった。そんな演奏で、評価は極めて高いです。チャレンジはいつの時代も常に必要かつ成功は報われるべき。真っ直ぐな取組みを真摯に評価したい。

Ibsatoshi さん | 東京都 | 不明

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重厚一辺倒なブラームスの時代は終わった!ブラー...

投稿日:2011/12/25 (日)

重厚一辺倒なブラームスの時代は終わった!ブラームスの、それもピアノ協奏曲第1番といえば、冒頭のドラムロールからして重々しくやるのが当然のように思われてきた。ギレリス盤然り、カーゾン盤然り、ポリーニ盤然り、フルオーケストラをバックに、大音響轟く豪傑な演奏が、すなわち最もブラームス的であるといわれ続けてきた。しかし、ブラームスの時代のオケやピアノのありようは、現在のそれと似て非なるものであった。ピアノの構造自体違うし、楽器も古楽器が主体で、なおかつ編成もコンパクトだったはずである。現代オケのような轟音など、ブラームスは想像すら出来なかったはずなのに、何故それが正統派だと言い切れるのだろうか。本盤は、そうした旧態然とした風潮に対するアンチテーゼであり、ゆくゆくは真の正統派となるべくして生まれたものだと言える。綿密な歴史考証に基づき、ピアノはエラールを使用。オケも古楽器で、弦は勿論ノン・ヴィブラートだ。今まで重厚の名のもとに埋もれてしまっていた微細な音まで、くっきりと浮かび上がる。エラールの丸みのある音も上品だ。騒がない、喚かない、それでいて心の奥へ染み入るような独特の世界がここにある。こんなブラームスが、かつてあっただろうか。

遊悠音詩人 さん | 埼玉県 | 不明

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人物・団体紹介

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ブラームス(1833-1897)

1833年:北ドイツのハンブルクでヨハネス・ブラームス誕生。 1843年:演奏会にピアニストとして出演。作曲家、ピアニストのマルクスゼンに師事。 1852年:ピアノ・ソナタ第2番が完成。 1853年:ピアノ・ソナタ第1番、ピアノ・ソナタ第3番が完成。 1854年:ピアノ三重奏曲第1番、シューマンの主題による変奏曲が完成。

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