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トップ > My ページ > ユローヂィヴィ さんのレビュー一覧
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/07/10
人間の弱さ、人生の敗北、諦め、無関心、出口のない苦しみ、アルコール依存症、不倫・・・。 『ささやかだけれど、役にたつこと』でパン屋が語る次の言葉にカーヴァーの登場人物たちに共通する性格が集約されている。 「あたしは邪悪な人間じゃありません。つまるところ、あたしは人間としてのまっとうな生き方というのがわからなくなっちまったんです。」 魔が差した・・・という言い方があるが、カーヴァーの作品の多くはある日のある事件やちょっとしたきっかけで魔が差して生活が壊れて行くという恐ろしい場面をたんたんと描写していく。 読んでいてつらく重い気持ちになることもあるが心の深いところまで響いてくる素晴らしい文学だ。 アメリカが抱える(現代日本も変わらない。)影を描いた素晴らしい短篇集。 ここに回答はないかもしれないが、悲しみをしっかりと見つめ、深く味わうことが大切なのかもしれない。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/07/09
始めの方(1/4)は素晴らしい出来で、これまで読んだ小説の中でも特に印象の強いものだった。その後から少し求心力というか方向性がぶれているように感じた。 彼女の作品は実験的だとの評価があるが、この作品の始めの部分などはとても芸術性が高いと思う。 彼女の言葉に対する感覚の鋭さにひかれた。 ありきたりのなんともない日常の言葉でもその前後の関係の中でこんなに多様な意味を持つのかと感心した。 もちろん訳が素晴らしいのだと思う。(神輿哲也訳)
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/07/09
インド系女性作家ジュンパ・ラヒリの短編集。 アメリカでいろんな賞を受賞したということで前から気になっていた。 ラヒリは自身、幼い時にアメリカに渡った移民であるためにアウトサイダーの視点でアメリカ社会の移民生活を描いたり、両親ともインド系でありながらイギリスやアメリカで育ち、生活をしているので自分のルーツである母国(インド)においても海外で生まれたことからくる母国の言葉も状況も知らないという居場所のなさ、アイデンティティーの喪失を描き、一抹のさびしさをテーマにしている。 ストーリー・テラーとしての才能は素晴らしいが、個人的な感想としてはもっと具体的にもっとこまかく場面の描写をして欲しいと感じた。 つめが若干あまくて、現実味を欠くところがあるというか。 その点「セン夫人の家」は随分描写が具体的でこまかかった。 インド系移民からみたアメリカ社会という視点が新鮮だった。
冒頭から小説の世界にぐいぐいと引き込まれた。 いくつかの事件が起こるものの作品全体は明るい。 この作品そのままを映画にできそうだ。 ただ読者にサービス(悪く言えば媚びる?)をしすぎるように感じられる所もあった。 ラグーティンのくだりがあっさりと終わってしまったのが残念だ。
まるで近代フランスの作曲家による作品のような優雅さを持った美しいヴァイオリン・ソナタも素晴らしいが、代表作『響紋』には音楽を通して日本の歴史や人生について、いろいろ考えさせられるものが詰まっている。 『響紋』の初演と再演の聴き比べも興味深い。
出演する歌手たちによりヴェルディの生涯と作品の解説が朗読され、そのあとで歌が楽しめる。 フリットリの「勝ちて帰れ」は聴いていて涙が浮かんで来た。素晴らしい。 トロヴァトーレの第一幕三重唱でメータはテンポに変化をつけて聴いていて面白いがドラマとしてはどうなのだろう? 声の競演としては面白い。 このDVDに収録されているのがこの時のプログラムの全てなのだろうか? 序曲が一曲も演奏されていないのが不思議だ。 また、合唱曲が後ろにいるのだから『イル・トロヴァトーレ』の合唱曲か『アイーダ』の他に合唱とからむ曲を聴きたかった。 アリアなどの歌詞の訳がとてもいい。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/07/08
コンサートが素晴らしいのはもちろん、インタビューがとても興味深い。 ニーナ夫人がスヴェトラーノフを指揮しているという話から、指揮をするようになったきっかけ、歌劇『金鷄』のこと、愛用の赤い小さな扇風機や譜面台、指揮台の映像も・・・。 ソヴィエト時代の政治と芸術家の関係など深刻な問題についても触れられ、資本主義が芸術にもたらした弊害(オーケストラのスポンサー・維持、海外への才能流失)などについても語られている。 ただ、音声がふき替えになっていて、スヴェトラーノフの肉声が聴きとれないのが残念だ。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/07/07
「雁首」とか「今日日」といった単語を使って訳してたり、「あたりきしゃりき車引き」、「くわばらくわばら」といった感じで翻訳している部分あるが、翻訳者は落語が好きで洒落でこのように訳しているのだろうか? どうも違和感を感じた。 逆に古臭くというか日本の地方性のようなもの感じてしまう。 原文の雰囲気はどんな感じなのだろうか? また女性作家の作品だが、男性が主人公になっている作品ではまるでわざと男っぽい表現で訳しているように思える所もあった。 ただそういった訳の仕方も始めのうちの2、3作品ぐらいで残りの作品は違和感は感じなかった。 『My Gun』という作品はアメリカ社会だからこそ生まれたんだなとしみじみ感じた。 作品のなかでモチーフは変われど、最愛の人を失いそれを埋めることの出来ない静かで深い悲しみをメイン・テーマとしている。 庭をめぐるテスと彼女の母との対談を含むエッセイ「聖なる場所」が特に素晴らしい。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/07/07
彼独特の文体に読み慣れるまで時間がかかったが、ツルゲーネフやネクラーソフ、ゴンチャロフとの関係や当時の文壇の話なども興味深い。 ツィプキンがいだくドストエフスキイへの戸惑いと深い愛を感じた。
チェーホフ入門にもってこいだ。 チェーホフ独特の洒落の強さをあまり真面目に受け止めてしまい、ギョッとするような、ひいた冷たい視点に共感できないところが以前はあったが、この短編集を読んで初めてチェーホフの良さが分かったように思う。 「アドリアナ」という作品はまるでツルゲーネフのような語り口の作品で、ロシア文学の王道を行くような作品だが、こんな作品も残していたのかと幅広さも感じた。
シチェドリンの音楽も悪くないし、プリセツカヤの踊りにしても悪いはずないのだが、チェーホフのこの作品を選んでいてそれとの関連性が無いに等しい。 なんでわざわざチェーホフの有名作品を用いたのか意味が分からない。 話題を呼ぶために単に名前だけでもってきただけではないのか? この作品はプリセツカヤ60歳の誕生日に初演され、この映像は翌年の製作になる。 60歳だけに派手な振付はないものの(映画版と実際の舞台は違うと思うが。)やはりプリセツカヤはすごい。 ただ映画版の内容に関してはかなり疑問だ。
リャプノフの作品はあまり知られていないが、「船歌」、「グルジアの主題による変奏曲」やロシア民謡が引用されている「降誕祭」など美しい作品を残している。
石井の作品は打楽器の使用が特徴的だが、「尺八と二十絃筝のための作品」という彼の邦楽のための作品を今回初めて聴いてとても新鮮だった。 石井は尺八とピアノのための作品も作曲しているとのことだが、この「尺八と二十絃筝のための作品」は二十絃筝の書法がハープやピアノなど、どちらかといえば西洋音楽的な印象を感じる。(西洋音楽の作曲技法にもとずくとでも言おうか。)
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/07/06
音は良くないが熱演だ。 素晴らしい。
音はわりと良い。 ショルティの指揮がとにかく素晴らしい。 これしかないというような絶妙なテンポをつくりだしている。 ただお客さんの拍手の間を与えずに続きの曲にかかっているところが気になった。(ほんの一部。) コヴェント・ガーデンのオケも合唱団もとてもいい。 第一幕のミカエラとホセの二重唱が美しい。 キリ・テ・カナワのミカエラがとても感動的だ。 録音を聴いているだけだが、セリフまわしや舞台上の音楽以外の音から演劇性の高い舞台であったことが想像できる。 ライブでこれだけの質の高さがあるのは名演奏家が揃っているからだろう。
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