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テス・ギャラガー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784105900670
ISBN 10 : 4105900676
フォーマット
出版社
発行年月
2008年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,255p

内容詳細

夫レイモンド・カーヴァー亡きあとに綴られた、人生の機微とその不思議を伝える傑作短篇集。カーヴァーの「大聖堂」と対を成す「キャンプファイヤーに降る雨」ほか、静けさと明るさを湛えた全10篇とエッセイ2篇。

【著者紹介】
テス・ギャラガー : 1943年、アメリカ・ワシントン州ポート・アンジェルス生まれ。ワシントン大学、アイオワ大学創作科に学ぶ。在学中から詩作を開始。74年、詩集Stepping Outside刊行。詩人として名を馳せる。79年、作家レイモンド・カーヴァーとともに暮らしはじめ、88年、入籍。86年、第一短篇集『馬を愛した男』刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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「雁首」とか「今日日」といった単語を使っ...

投稿日:2011/07/07 (木)

「雁首」とか「今日日」といった単語を使って訳してたり、「あたりきしゃりき車引き」、「くわばらくわばら」といった感じで翻訳している部分あるが、翻訳者は落語が好きで洒落でこのように訳しているのだろうか? どうも違和感を感じた。 逆に古臭くというか日本の地方性のようなもの感じてしまう。 原文の雰囲気はどんな感じなのだろうか? また女性作家の作品だが、男性が主人公になっている作品ではまるでわざと男っぽい表現で訳しているように思える所もあった。 ただそういった訳の仕方も始めのうちの2、3作品ぐらいで残りの作品は違和感は感じなかった。 『My Gun』という作品はアメリカ社会だからこそ生まれたんだなとしみじみ感じた。 作品のなかでモチーフは変われど、最愛の人を失いそれを埋めることの出来ない静かで深い悲しみをメイン・テーマとしている。 庭をめぐるテスと彼女の母との対談を含むエッセイ「聖なる場所」が特に素晴らしい。

ユローヂィヴィ さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 遥かなる想い さん

    夫レイモンド・カーヴァー亡き後に綴られた短編集である。 どの作品にも 喪失の痛みが 込められているようで、胸にしみる。 大切な人を喪った後、残された人間の心情を 丹念に描く。 手紙が どの作品でも 重みを持つのが 印象的な、叙情的な作品群だった。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    レイモンド・カーヴァー氏の最後の妻が描いた短編集。カーヴァー作品は読んだことがないので比較できないのだが、生活の中での心の揺れや喪失感が静かに迫ってくる。「石の箱」の一時的に子供を捨てたドリーの子を育ててドリーに奪われたアレイン夫妻がたった一度、訪れた、許せる機会を失ってしまう場面や「祈る女」の夫の不倫相手の不幸を願った後で罪を薄めるために人々の幸福を祈る痛々しさは心情的にヒシヒシと伝わってきました。「仏のまなざし」は最近、そういう見方を忘れていたなと自分自身、反省する、優しい作品でした。

  • キムチ27 さん

    カーヴァー夫人であるだけに、作風、匂いが同じ。襟を立てて消え去る漢の後ろ姿が合うような。。この作品も成熟されたシニア女性の香り。セリーヌディオンのCDを聞いているようなニュアンス。アメリカ人的といえばそれまでだけれど、過ぎ去ったことは拘泥しないという場面、呟きが随処に有る・・そしてそれは宇宙の摂理・・なんて一人ごちてる。声高に泣き叫ぶ、周りにダダこねる、愚痴るなんてのはほぼ皆無。お風呂に入って、ゆっくり読んでいったこともあって、なぁんか心がゆったりした♬。

  • 愛玉子 さん

    人生でうまくいかないことがある、誰かに傷つけられる、そんなことはいくらでもあるけれど、それを怒ったり恨んだりして逆に囚われてしまわぬようにと祈るように日々を送る人たちを、あたたかい視線で描いている。亡き夫(レイモンド・カーヴァー)と共に印象的な出来事に遭遇し、二人ともそれを小説にしたのだが、夫のほうが先に作品を発表してしまった、となると、私などは火サス的展開を予想してしまうのだが、彼女の場合夫への愛はそんなことで揺らいだりはせず、とてもあたたかくて切ない。優しい人柄が伝わってくる作品集。

  • ぱせり さん

    屈託なく幸福そうに見える人が、人知れず大きな悩みを抱えて苦しんでいることもあるように、逆に、誰が見ても孤独で不幸にしか見えない人が、(たぶん実際苦しいだろうけど)思いがけず訪れた芳醇な一瞬を、一粒一粒、首飾りのようにつなぎとめていることもあるのかもしれない。せつないけど・・・。

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テス・ギャラガー

1943年、アメリカ・ワシントン州ポート・アンジェルス生まれ。ワシントン大学、アイオワ大学創作科に学ぶ。在学中から詩作を開始。74年、詩集Stepping Outside刊行。詩人として名を馳せる。79年、作家レイモンド・カーヴァーとともに暮らしはじめ、88年、入籍。86年、第一短篇集『馬を愛した男

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