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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/01/16
昔、NHKのドキュメンタリー番組で取り上げられた85年ショパンコンクールの優勝者として(ほぼ日本だけで)人気が沸騰し、社会現象とさえなったブーニン。当時18歳で長身の貴公子として崇める女性たちも少なくなかったが、小生には未成年のくせに髭を生やした老成したオッサン顔としか思えなかったが。どうでもいいが懐かしい。20世紀末のピアニストとしては、ミスタッチが多い方だが、キラキラと艶やかなした音色とロマン的で大胆な演奏解釈は今となっては懐かしい。今あらためって聞いてみて、この当時の危うさをはらんだ演奏に、短い青春の光芒の美しさとはかなさを感じる。ベートーヴェンなどを弾くと構成力の弱さが目立ってしまうが、ショパンとは相性がいい。その後、ブーニンの実演や放送を聴く機会もあったが、技術が安定し地に足の着いた代わりにだんだん面白みが薄くなった印象も感じるのだが。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/12/15
度々N響の年末の第9に登場していたので、あの衒いのない重厚で堂々たる演奏を記憶している方も多いだろう。前半は普通よりやや遅め、後半は遅いテンポで、全曲72分程度。渋く地味な印象を持つ向きも多いだろうが、オケやコーラス、独唱ともに安定感があり、聴きごたえのする1枚だ。DENONと現地との共同制作のベートーヴェン交響曲全集の中の1枚だが、豊かな残響と解像度の両立が図られ、音の良さにも定評がある。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/11/30
間抜けなことに長年この音源が売り出されているのに気づいていなかった。練習の鬼ヴァントの薫陶に備え自主練習を重ねたと思われるN響の技術水準の高さがこの名演奏の魅力となっている。すでに朝比奈翁は90年代以降の晩年スタイルを確立し、遅いテンポで往年の巨匠のような風格を漂わせている。思えば朝比奈人気はこのあたりから高くなった感じだ。ヴァントに比べれば、アンサンブルが甘くなるのは多少否めないが、大フィルとの録音や実演にくらべれば、オケの安定感は瞭然だ。コーラスは言葉の表現力は望めないまでも声が若々しくアンサンブルも魅力的だが、独唱陣は力不足な人がいるのは否めない。このメンバーは、ほぼ当時のN響第九の常連で、致し方ないのだろう。指揮者の息遣いまで聴こえるような克明な録音は素晴らしい。 なぜ4月にヴァントが第9を振ろうとしたのか不明だが、キャンセルの結果、このような貴重な音源が残ったことはある意味、禍転じて福となす結果となった。この当時のヴァント(当時はNHKの放送では「ワント」と呼ばれていたし、日本の批評では実力に比して評価はまだ必ずしも高くなかった)なら当然もっと締まった演奏にはなっただろうが、聴衆の感銘度は朝比奈翁の比ではなかっただろう。事実、ヴァントが凄みを増し、巨匠と崇拝されてくるのは、90年代以降だった。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/11/21
ウイーンの洒脱があふれるベートーヴェン。協奏曲は自由闊達なグルダとまじめなシュタイン、芳醇なウィーンフィルといった組み合わせは、よく言われる正統派というよりはいわばセカンドチョイス的な面白い演奏に位置づけるべきように思うのだが、この面白さ故にこの名盤がカタログから消えたことはほとんどない。特に往年のウィーンフィルのサウンドは得難い魅力だ。初めて聴く人には、バックハウスやケンプ、ポリーニ、アシュケナージ、ブレンデルなどを勧めたいが、そのうち飽きてきたら、必ず押さえておきたい名盤だ。昔、アマデオから出ていたソナタも驚異的な値下げで、グルダらしい閃きと自由さとウィーンの香気を湛えた演奏。オルフェオのモノラルライヴとくらべるのも一興だ。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/11/21
70代半ばになったケンプが、異国でソナタから協奏曲まで一気に弾ききったという語り草の偉業の記録。よく散逸せず残されていたもので、10年以上前にFMで放送されたことがあり、一部は聴いたことがあるが、ステレオ録音でないのが惜しいが、音質は臨場感あるものだ。心身の消耗が激しいのか、技巧面での弱さが出て体調?によって技術的なムラが大きいのが難点だが、調子の良い時は例の神々しい瞬間に出会えることもある。会場で実際に聴いていたらミスタッチなど忘れ、忘れえぬ体験になっただろう。個人的には、DGの50年代のモノラルセッション録音が心技体ともバランスが取れ、巨匠の本領が発揮されたものとしてお薦めできるので、ない金を無理に捻出してまで買う必要はないと思うが、ないと後悔するコレクターには必須の品なのかもしれない。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/11/13
少年時代に風邪で高熱を出したとき学校を休んで寝ていたら、FMで流れていたこの演奏が妙に印象に残っていた。ソリストは有名でもないのだが、気が弱っていたせいか、妙に美しい演奏だとは思った。その後、忘れていたのだが、こうして再び邂逅できたのは少し嬉しいことである。すれっからしのリスナーになってしまうと、若き日のようなナイーブさはなくなってしまい、演奏に対する物足りなさも感じるのだが、この若かりし女流奏者のしなやかで力強い演奏は忘れ去られるには惜しい。内容はともかく知名度ではマニア以外には受けない音源だろうが、廉価版として入手しやすく復活したメーカーの英断は称賛に値する。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/11/07
造形こそ端正だが、若々しいしなやかさな響きと歌いまわしは卓越しており、いまでもこの2作品を語るに避けて通れぬ不朽の名作になっている。最近出た国内盤がすぐ売れきれたのもその証左であろう。声楽陣に不満がなきにしも非ずだが、ステレオ初期のデッカの技術の高さは素晴らしく、克明なサウンドを伝える。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/10/26
曲目はマーク氏の十八番。有名なDecca録音よりは繊細さやメランコリーは薄らいだ印象だが、ライヴならではの熱気とドラマ性、円熟したロマンが素晴らしい。都響は昔のLSOよりは劣るが、それでも予想以上に健闘しており、マドリードの録音よりは好ましい印象だ。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/10/17
戦後まもなくのオペラ放送用?録音。モラルト指揮のウィーンフィルは戦争の影を感じさせない典雅な響きを聴かせ、技巧的なシュヴァルツコップら当時のドイツオーストリアの名歌手の自在な歌が楽しめる。録音はひずみが目立つが、この時代のものゆえ致し方ないだろう。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/10/15
あまりにも有名な名盤であるブラームスは、ピアノと指揮者の堅牢な解釈が生み出す堂々たる威容やオーケストラの香り高さは比類なく、現代では二度と聴くことはできまい。モーツアルトはステレオ最初期の録音で古めかしい音だ。いささかあっさりしている演奏だが、その素っ気なさ、さりげなさの中に、そこはかとない寂寥感や陰影が滲み出すのは流石というしかない。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/10/13
試験的ステレオ録音の皇帝は、1945年と知らないと、1954年録音と思うほどの音質のクオリティ。1944年の有名なカラヤンのブル8の一部の録音よりも安定した音だ。音のひずみはあるが、当時のドイツの音響通信技術は先駆的な水準だったことの証左である。ギーゼキングの演奏はフルトヴェングラーやメンゲルベルクとの共演とは打って変わって節度のあるものだが、大戦中でもあり、独特の緊張感や切迫感にに富んでいる。1945年1月といえば、ちょうど、このころ、フルトヴェングラーがベルリンやウィーンでコンサートをこなした後、監視の目を逃れ、スイスに亡命している。ローターの指揮は強い個性はないが、ドイツ的な剛毅さに富み、ただの伴奏にとどまらない力を発揮している。微かに聞こえる爆音のようなものは、空爆や対空射撃の音とははっきりとは知らなかったが、戦後のフルトヴェングラーのライヴに聴かれるソ連のベルリン封鎖に対抗する西側の輸送機の騒音同様、演奏ぶりとともにベルリンという都市の歴史の影の部分をすくい取り、今につたえている。クーベリックとの第一番は、打って変わって、平素聴くギーゼキングらしい演奏ぶりで、指揮者の若々しさが印象に残る。EMIによるモノラル録音だが、これは比較的聴きやすいほうだ。異様な緊張がない分、平和をかみしめて演奏しているのだろうかという印象も受ける。こういうレア物は廃盤になるのも早いが、ネット配信でもいいから、カタログから消さないでほしいと願う。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/10/12
皇帝はピッチが高くて楽しめない。某宇野先生も賞賛するユニークな演奏なのだが。国内盤やAPR、ナクソスあたりの復刻がいいのではないだろうか。ソナタはまともでドイツ流とは違った真摯でけれんみのない演奏ぶりが楽しめる。
1954年に来日し多数の公演をこなしたバックハウスだが、その時の珍しい日本ライブの音源。長旅で疲れたのかバックハウスは、ミスタッチも散見されるが、ほかのライヴ盤同様、いつもの堂々たる風格と外連味のない構成力でCDとあまり変わらない演奏ぶりだ。上田仁の指揮は手堅くバックハウスの解釈に沿ったものだが、オケがいまいちで大きな破綻こそないが、個々の奏者の技量の低さには閉口する部分が少なからずある。ショパンやバッハなどもソロリサイタルで披露したそうだが、この協奏曲以外録音が残っていないようだ。当時、リサイタルを聴けた人が知り合いで、バックハウスがいかに神々しかったかを縷々聞かされたことがあったのを思い出す。ケンプは一層ミスタッチが多く、オケも荒れているが、第一楽章が聞いてみたかったのはないものねだりか。
中古LP市場では、高値の花の常連として珍重されてきた名盤。若い女流ヴィックスの凛とした情念が、遅めの余裕ある歩みの、北欧らしいほの暗い響きのオケと、本場の名匠エールリンクに支えられ、魅力的な演奏になっている。今のリスナーには古臭く映る部分もあろうが素晴らしいものは素晴らしい。もとよりそのままLPを再生するとピッチが妙に高く、このCDもそのまま高いピッチのまま録音されている。聴きすすむと、慣れてくるが、やはり違和感は拭えないのが惜しい。ただ、音自体は適正なリマスターの手が入っているようで、ヴァイオリンの音が従来より艶めいて聴こえるのが新鮮だ。ピッチ問題は韓国EMIなどの復刻CDなども同様で、廃盤となったビダルフのものだけが適正なピッチに修正されている。名盤を後世にきちんと残そうとする姿勢は好ましい。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/09/22
海賊版?のGoldenmelodramから昔出ていたもので、第一幕前奏曲だけはDGのBoxもので特典cdとして出たことがあるが、ORFEOらしく中音域の強調された聴きやすい音になっている。海賊版では微妙に高かったピッチも修正されている。この当時のベームとしては、バイロイトの指輪ライヴに比べれば、テンポの遅めな冷静な演奏だが、熱気やオケの壮麗な響きは魅力的だ。外題役のジェス・トーマスの神々しさ、悪役ルートヴィヒとヴェヒターの静と動など、旬の出演者たちも公演の成功の立役者になっている。残念ながらモノラル録音だが、この決定盤のないオペラの音源の中でも最高の演奏に近い貴重な存在だ。このレーベルは実によい仕事をしている。今度は78年のウィーン国立歌劇場でのグルベローヴァのルチアを商品化してもらいたい。
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