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ブラームス(1833-1897)

Hi Quality CD 【中古:盤質AB】 交響曲全集 ラトル&ベルリン・フィル(3CD+2DVD)HQCD仕様

【中古:盤質AB】 交響曲全集 ラトル&ベルリン・フィル(3CD+2DVD)HQCD仕様

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検索結果:48件中1件から15件まで表示

  • ★★★★★ 

    Gene Tryp  |  東京都  |  不明  |  2009年09月02日

    hossyさんが、ラトルがどんな「ウケを狙い」どういう意味で「背伸びし過ぎ」と言っているのかわからないが、たしかに折衷的な演奏ではあり、あえて否定的に言えば「中途半端」というのもわかる。ラトルは、特にベートーヴェンやブルックナーやシューベルトといった、昔から多くの「巨匠」たちに演奏されてきてイメージの確立してしまっている作品については、ピリオド・アプローチも取り入れつつ従来のイメージとあまりにもかけ離れてしまわないように配慮したかのような折衷的演奏をすることが多い。この演奏もその一つだ。だから、従来の「ドイツ的」(いつの時代の「ドイツ」を想定しているのか疑問だが―まさかブラームスより後の第二次大戦時の白黒ニュース映像で見るナチスの行進のイメージじゃないよね?)な「巨匠風」の演奏を良しとする人からは「軽い」だの「空虚」だの言われるだろうし、逆にピリオド演奏に心酔している人からは「新鮮味が足りない」と思われるだろう、というのは容易に想像がつく。 だが、「自然にあるがままに音楽が流れ」るとはどういうことだろう?我々がカラオケで十八番を歌うときも、何度も歌っているうちに独特のクセがついて元の曲とは違う歌い方をしてしまっていることがよくある。それを聴いて初めてその歌を知った人にとっては、その歌はそういう歌なのだと刷り込まれて、それこそが「自然」に聞こえることになるだろう。「何も労さず手を加えなくとも美しい」というのなら、コントラバスを半分に減らすなど作曲当時の編成で、もっと音量の小さな当時の楽器を当時の奏法で演奏すればよい。それは「ハイティンク・サバリッシュ・ヨッフム」の演奏とはだいぶ違うだろう。 結局、このラトル盤は、時代考証やスコアの見直しが進みピリオド・アプローチを無視できなくなった現代において、大編成のモダン・オケがいかにブラームスを演奏するか、という問題に対する一つの答なのだ。あとは、聴き手の側の先入観の強さや偏狭さが試されるということだろう。私は様々なタイプの演奏にそれぞれの魅力を感じて楽しんでいるので、この演奏はこの演奏として十分魅力的だと思う。

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  • ★★★★★ 

    happy-amy  |  神奈川県  |  不明  |  2009年07月24日

    まだ、発売されていませんがiTunes storeで1番だけ買えます。久しぶりにBPOの音源(つまりラトルが就任してから)買いました。はじめの頃はEMIから続々と発売されるCD購入していたのですがどれも、え!これがBPO。カラヤン、アバド時代の豊潤で濃厚なサウンドはどこへ?それともEMIのこもった透明感のない録音のせい?いろんなことを考えましたがやはりこの指揮者ではBPOはドライブできないのだろうと思っていました。今回もあまり期待してはいませんでしたが大曲の全集です、何となく買ったのですが先日来何度も何度も聞いています。何でこれまでも彼はこんな演奏ができなかったのだろうと思うくらい非常に緻密でどこまでも美しい弦、非常に上手い管そして適度に緊張感を保ったテンポ、それらのシナジー効果で非常に濃厚なブラームスです。もうすでに予約しましたが3番、4番を聞くのが非常に楽しみです。また今回はEMIも非常に優秀です。何でSACDではないのかそれだけが残念です。ようやくラトルもカラヤン、アバド等と比較できる音源ができました。1番だけの私個人の評価としてはアバド、ラトル、カラヤンの順です。「何だ、ヤレバ出来るじゃん」というのが感想です。

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  • ★★☆☆☆ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2009年09月12日

    BPO音楽監督はどうしてもブラームスをやらねばならないのか。苦手なものからは逃げるというのも、寿命の限られた人生においては大事な処世術ではないかな。ブラームスしか能のない指揮者じゃあるまいし、今のラトルにとってブラームスに関わるのは才能の浪費、時間の無駄でしかないように思える。散発的に彼ならではの譜読みが見られる箇所もあるとはいえ、指揮者はほとんど「借りてきた猫」状態。イメージとして一番近いのはバルビローリとVPOの全集だが、またコピー演奏か。まだ「巨匠」になる年ではないのに(実は私と同い年)、巨匠風演奏をつくろわなければならないラトルにはむしろ痛々しさを感ずる。それでも3番だけは悪くないかなと思ったので、マゼールとBPOの1959年録音(ほとんど評価されないが、LP時代から大好きな演奏)を引っ張りだして聴き比べてみた。昔のBPOが技術的にはずいぶん下手だったことが分かったが、曲の解釈としてはマゼールの完勝。

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  • ★★★★★ 

    sakon  |  埼玉県  |  不明  |  2009年11月10日

    ブラームスはお好き? ラトル・ベルリン・ブラームス交響曲全集  私がブラームスに目覚め、ブラームス好きになったのは、バーグマン、モン タン、パーキンス主演の映画「さよならをもう一度」とルイ・マルの「恋人た ち」がきっかけでした。「さよならをもう一度」では交響曲三番の第三楽章、 「恋人たち」の方は弦楽六重奏一番が使われていました。どちらも大変甘美な メロディーを持ったロマンチックな曲で、ブラームスの肖像画からはとても想 像が出来ませんでした。  私が子供の頃はカラヤン全盛の頃で、ラジオから流れて来るのは、カラヤン のベートーベンとワグナーばかりだったような記憶が有ります。絶賛される批 評とは裏腹に物足りなさを覚えていた私はすっかりカラヤン嫌いになりまし た。そんな時に出会ったブラームスにすっかり夢中になりました。  ブラームスの音楽の特徴が良く現れているのがピアノ協奏曲一番だと、私は 思います。オーケストラの長く壮大な前奏の後でピアノが静かに入って来ま す。そのピアノの最初の音が演奏の全てを左右します。若者の人生に立ちはだ かる、重く英雄的でも有る人生。ためらい、怯えながらも、若者はその第一歩 を踏み出すのです。 お薦め演奏。 ギレリス・ヨッフム・ベルリン。 ポリーニ・ベーム・ウイーン バレンボイム・ラトル・ベルリン (アテネでのライブ、DVD) などですが、私が一番好きなのは永遠のリリシスト、ラドゥ・ルプーです。ピ アノの入りが絶妙なんです、もう輸入盤でしか手に入らないと思いますが、見 つけたら是非聞いてみて下さい。  さよならをもう一度のテーマはあまりにも有名ですよね、その為かどうか分 かりませんが、三番の名演奏に出会った記憶が有りません。第三楽章があまり にも優美過ぎ、あまりにも甘美なので、或いは余りにも有名なので、全体のバ ランスが悪くなってしまうのかも知れません。  三番に比べて四番は色々な名演に出会いました。最高なのはクライバー、ウ イーンですが、印象的だったのは、室内的な演奏に徹していた、シューリスト のコンサートササエティ盤でした。  さて、やっと本題です。  ラトルとベルリンフィルのブラームス交響曲全集を聞きました。バレンボイ ムとのピアノ協奏曲一番とピアノ四重奏曲の管弦楽版が素晴らしかったので、 期待に胸をドキドキさせて聞きました。余り期待するとろくな事は無いのです が、期待を決して裏切らない名演でしてた。 ○ 一番。  フルート・パユ。オーボエ・マイヤー。第一コンマス・安永徹。と、全曲中 一番の布陣です。ビオラの清水直子も参加しています。  最近見慣れた、第一、第二、チェロ、ビオラという、第一バイオリンとビオ ラを対極とした配置ではなく、第一と第二バイオリンを対極としていました。  パユとマイヤーのコンビは相変わらず絶妙ですね。パユが他の曲(マイヤー は一番だけでした)では少し神経質になっていましたが、マイヤーとコンビを 組んだ一番では伸び伸びと演奏していたのが印象的でした。  安永徹さんは大活躍でした、すでに退団してしまい、残念ですね。後任に内 定した樫本大進さんに期待しましょう。2009年のヴァルトビューネサマーコン サートに参加していたそうですよ。  この一番は素晴らしい名演でした。特に終楽章の次第に白熱していくアンサ ンブルは見事でした。悲劇的などという安易な表現は当てはまりません。  この曲が作曲されたのがワーグナーのトリスタンとイゾルデより十年も後だ とラトル氏がインタビューで言っていました。私もその事に初めて気が付いて 驚いています。 ○ 二番。  ビオラの清水直子さん、相変わらず姿勢がいいでいね。ボーイングも美しい ですね。  ラトル氏は一番だと言っていますが、二番がいちばん演奏が難しいと、私は 思います。ともすれば平易になりがちなこの曲を、テンポを揺らしたりしなが ら熱演へと導いています。結構好きですね、このアプローチ。  管楽奏者の名手が揃うベルリンフィルならではの名演!  ○ 三番。  ブラームスの音楽は良く森に喩えられますが、北欧の森林に喩えるならブル ックナーの方が相応しいし、ワグナーのオペラの原点は北欧神話なのですか ら、ブラームスよりも遙かに神秘の森の香りがしますよね。  ブラームスの音楽はライバルのワーグナーより叙情的で青春の息吹に溢れて います。森に喩えられるのは、ブラームスの管弦楽曲は壮大な弦楽合奏の上に 管楽器が漂うからです。  この三番もまた、勇壮な弦楽群のさなかで管楽器のメロディーが仄かに漂 い、当にブラームスそのものです。  問題の第三楽章は、驚くほど淡々と演奏されて行きます、それでいて充分過 ぎるほど美しく優美なんです。歌いすぎない事で、見事なまでに四つの楽章が 交響曲としてのバランスを保っています。 ○ 四番  全集中の白眉! 好きだなあ、この演奏。クライバー、ウイーン以来の名演 だと思いますよ。  ただ、余りの熱演に辟易すると思う人がいるかも知れません。 ブラームスはお好き?            2009.11.11   立花左近 

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  • ★★★☆☆ 

    AntiJASRAC  |  長野県  |  不明  |  2009年09月11日

    EMIの録音の悪さが目立つ。いくつかラトルになってからのEMIはDG時代の繊細なBPOの音をとらえていないよう。ラトルになってからフィルハーモニーでライブは聴いていないですが、アバド時代の繊細なPPPがBPOになくなってしまったのかしら?と思うくらい雑に聞こえます。DVD見ると時間がたつとスタンディングが増えるフィルハーモニーの聴衆がいまいち冷めているように見えます。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2009年08月23日

    ベルリン・フィルは、フルトヴェングラーやカラヤンの時代にあった重心の低い重厚な音色がアバド時代に影をひそめ、明るく軽い音色に変質しつつあった。そのようなベルリン・フィルを受け継いだラトルも、当初は、独自色を出そうにも空回りすることが多く、軽妙浮薄なベルリン・フィルの音色と相まって浅薄な凡演が目立っていた。シューベルトの第9、ブルックナーの第4、R・シュトラウスの英雄の生涯など凡打の数々・・。しかし、昨年のマーラーの第9あたりから、ベルリン・フィルの重厚な音色が復活し、ラトルも小賢しい技巧に走るのではなく、堂々たる正統派の演奏を行うようになった。今般のブラームスの交響曲全集も、そうしたラトルの新しい演奏スタイルに沿った演奏であり、一言で言えば、ベルリン・フィルの重厚かつ重量感溢れる演奏をベースにした、ドイツ音楽の伝統に根ざした堂々たる正統派の名演ということになろう。もちろん、各楽章の描き分けも見事で、ブラームスならではの枯れた抒情の描出にも抜かりはない。第4の第2楽章のように、いささか表現過多な箇所も見られるが、ラトルはまだ50代。前途洋洋たる更なる将来性に期待したい。

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  • ★★★☆☆ 

    カラヤン英雄  |  岩手県  |  不明  |  2009年08月08日

    ラトルやベルリン・フィルの演奏シーンに惑わされることがないよう、CDから聴き始めて一気に1番から4番まで聴き終えた。率直な感想からいえば、ラトルの演奏は表面的な音の姿にとらわれ過ぎて、心に響いて人を感動させる情熱がみじんも感じられない!もし、まだお金に余裕があってブラームスの交響曲全集を、CDであれDVDであれ集めて音楽に感動したいと思う方は、DGより発売されているカラヤンのCDやDVDを購入する事をお薦めします。CDは’80年代に録音したもの,DVDは’70年代に収録したライヴ演奏です。いずれも国内盤がHMVより購入出来るはずなのでショッピング・サイトを検索してみて下さい。

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  • ★★★★★ 

    安曇野のカラヤン  |  長野県  |  不明  |  2009年08月06日

     このセットはやはりDVDでしょう。CDを全部聴いてからDVDを試聴しましたが、映像があるとやはり面白く、ラトルのオーケストラを尊重した指揮ぶりや、1番の安永さんのソロとか非常に見ごたえがあります。また、セカンドバイオリンが対抗位置にいるようですね。CDですと拍手はカットですが、DVDでは聴衆の反応も見ることができます。ラトルの指揮は2番などで強弱をつけてみたり多少は冒険?をしますが、基本的には安全運転の演奏。でも逆にベルリンフィルの弦セクションの響きの素晴らしさや、マイヤーのオーボエ、パユのフルートなど、木管楽器のアンサンブルの良さ、そして金管楽器の迫力も、現代のベルリンフィルという感じがします。過去のカラヤンやアバドのブラームスと違いますが(どちらかというとアバドに近い感じ)、これはこれでスタンダードなブラームスかと思います。国内版でDVD付きでこの値段ならお買い得ですが、是非序曲なども余白に入れて欲しかった。このコンビなら「ハイドンの主題による変奏曲」など聴きごたえあったでしょう。

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  • ★★★☆☆ 

    メルロ  |  兵庫県  |  不明  |  2009年07月21日

    CDとDVDは別売りにしてほしい。

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  • ★★★★★ 

    うーつん  |  東京都  |  不明  |  2013年01月25日

    ラトル自身も満を持してのチャレンジなのであろう。ブラームスを世に問う格好の楽器を手にしてやっと取り組んだのだろうか? 数々の名演を記録してきた名うての楽団をドライブして過去の全集と比べても特筆できる作品となった。  スリムな線の細い演奏を予想していたが、見事に裏切られた。テンポも思ったよりスロー(チャカチャカ早いわけではないという意味でのスロー)カラヤン時代の戦車のような重厚さには及ばないがどのパートも鳴らしまくっており、聴いていても心地いい。個々のパートがここぞというところで主張するが全体を通すと嫌味にならない。古色蒼然のブラームスとは少し違う、でも斬新ギラギラなブラームスではないので安心。4曲の中では第3番が一番気に入っている。第1楽章からとても伸びやかで堂々としている。歌うところはしっかり歌う。第3楽章のPoco Allegrettoも「泣ける」演奏ではないがちょっぴり憂愁を含ませて上品。   特典でDVD(こちらも見応えがあるおまけ。全集を2セット買ったようなお得感がある。特筆すべきは安永さんが第1番のコンマスで第2楽章のソロも担当。退任前の素晴らしい仕事に拍手。)がついているのにつられて発売直後に購入したが今でも聴くたびにベルリン・フィルのメンバーによるソロはもちろん、合奏時にも垣間見える主張から「あ、この音の塊の中に、こんな音が含まれていたんだ」と嬉しい発見をすることがある。今後もじっくり付き合っていきたい・・・。

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  • ★★★★★ 

    Seiru  |  千葉県  |  不明  |  2011年12月11日

    SACDで再購入しました。録音に関しては今更何も言うことはないと思います。SACDになって非常に奥行きが広がるようになりました。それにしてもツィメルマンとの「ピアノ協奏曲第一番」でも垣間見えましたが、ラトルとベルリン・フィルのコンビは本当にブラームスと相性が良い。奇矯な解釈ではありませんが、インテンポ気味の縦型演奏が多いブラームスへの見方に一石を投じる様なテンポ変動を以て、ブラームスの本来重々しかった交響曲に躍動感、生命力を与えています。それでいて縦の線も一切崩れないのはラトル、ベルリン・フィルも手腕もさながら、やはり相思相愛であるからか、と感じさせてくれるほどオケが献身的。そして自重もなく鳴り響く金管。あれ、ブラームスってこんなにかっこよかったっけ?と自分に問うてしまうような名演です。面白いです。

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  • ★★★★★ 

    ∀ラスカル  |  新潟県  |  不明  |  2010年12月15日

    ブラームスの交響曲演奏というと、和音重視の『縦型』の演奏とメロディ重視の『横型』の演奏に大別できるが、前者の『縦型』の演奏だと過度に音楽が重厚になり過ぎブラームスの音楽が持つ特有の素朴さが欠如してしまい、後者の『横型』の演奏だとブラームスが楽譜に仕掛けた独特の和声の妙をあまり味わうことが出来ないというジレンマに陥る。 しかし、この演奏はそれらの両方を味わうことの出来る、極めて希有なものに仕上がっている。 各楽曲とも素晴らしいのだが、特に印象に残ったのが第2交響曲の第4楽章。 以前、バーミンガム市立管弦楽団をを率いて来日した際に同曲を聴いたのだが、その時と同様、曲に内在するエネルギーと指揮者のある種の狂気が化学反応を起こして、極めて熱狂的な音楽になっている。 ラトルの最大の魅力は、彼特有のコントロールされた狂気にあると考えるが、録音には入りにくいその魅力を、少なくとも現役盤では最大限に収録したものと思われる。

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  • ★★★★★ 

    I amSterdam  |  東京都  |  不明  |  2009年08月28日

    ラトルらしい光彩に満ちた名演です。考え抜かれたアーティキュレーション、呼吸と一体化したフレージング、完璧なバランス感覚に加え、サウンドを磨くことにも手抜かりがありません。とりわけ内声部への行き届いた目配りには、ブラームスに臨んでスコアを精読したであろうその姿勢に畏敬の念さえ覚えます。ラトルのこうした天性とたゆまぬ努力、そしてベルリン・フィルとの邂逅が、ドイツの伝統的演奏スタイルとは一線を画した、極めてアグレッシブでヴィヴィトなブラームス像として結実したことだけは疑いようのないところでありましょう。これこそ、わたくしたちが待ち望んでいた21世紀における新しくも理想的なブラームス演奏なのではありますまいか。

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  • ★★★★★ 

    生で聴かなければ  |  大阪府  |  不明  |  2009年08月18日

    やっとカラヤンを凌駕しうる演奏が出てきたという印象。 ハンスリックの指摘にあるように、ブラームスの作品は表題音楽ではない ので、この位に感情に左右されずに纏め上げた演奏が理想的なのかも。 非常に模範的な演奏なので、初めてブラームスの交響曲に接するには 一番良い演奏ではないでしょうか? (フルトヴェングラーやカルロス・クライバー等の演奏は、別の意味で良い演奏だとは思いますけど)。 現在のラトル&ベルリン・フィルに、これ以上の演奏を要求するのは 酷かも知れません。 その位、高水準の演奏であるのは事実だと思います。 DVDまでついてこの値段なのですから、買って後悔はしないと思いますよ。

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  • ★★★★★ 

    音楽ばか。  |  北海道  |  不明  |  2013年02月13日

    この演奏は素晴らしい。工夫は凝らしてあるけれど基本的にストレートで真っ当に聴こえるようにしている。万人の描くブラームスのイメージから離れていることが無い。この全集が特に良いのが、4曲ともそれぞれ個性的な交響曲だと改めて分かったこと。やっぱりラトルは曲の書き分けが上手い。前世紀の巨匠の演奏もいいけど、指揮者の個性のせいで4曲とも同じように聞こえることが多かったから、EMIとは思えないほどの録音の良さも手伝って人にファーストチョイスとして勧められる演奏だと思う。 4曲ともに個性的なことはいいけれど、1番が少し感銘度?が落ちる。やっぱり1番は他の3曲と決定的に違う要素が含まれている。何せこの曲だけブラームスの作曲の期間もメチャメチャ長いし、さすがのラトルも柔軟に対応するのが難しかったか?それにこの曲だけはホルンが正直あまり良いと思えなかった。奏者が他と違うのだろう。ちょっと文句は言ったけど、4曲全てがこんなに高レベルの全集はなかなか無い!

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