unkie interview
Tuesday, November 4th 2008
text : HORITA (HMV)
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青木裕(以下青木):ありがとうございます。そうですね、完成してるんですけど、その熱量はいまだ止まらずというか、完成したものはその過程ですね、だからまあ…、つまらない私達ですが、これからも要チェックということで…終わっちゃったりして(笑)。 TOKIE:締め?(笑) 城戸紘志 (以下城戸):終了〜(笑) 青木:さあ打ち上げ!(笑) ---もうちょっとお願いします!(笑)完パケたのっていつぐらいだったんですか? TOKIE:完パケたのは…、マスタリングがあがったのが1ヶ月ちょい前ぐらい。 青木:そうだね、マスタリングまでに時間がかかったからね。レコーディング自体はものすごい勢いで終わってしまったので、3日という数字で。そこでね、ちょっとした区切りというか完成したという感じはありましたね。 ---それがいつぐらいだったんですか? 城戸:7月の中旬に、シカゴでね。 青木:シカゴでの作業はすごい楽しかったし。 ---今回はスティーヴ・アルビニをエンジニアとして起用していますが、どうだったでしょうか? 青木:いや、もうそれは素晴らしい!スティーヴ・アルビニもテーマの一貫として、選択肢の一つとして。 ---それはもうアルバムを作る前に、アルビニでいこうと決めてたんですか? 青木:もちろん。それがキーポイントだった。 ---ちょっと話が戻りますが、前作の1stアルバムが出てから割りと短いスパンでの発売ですが、それはもう次を作るっていうのは完全に決めてたんですか? TOKIE:う〜んでも短いとも思わないし、いいペースかなって。 ---というのもですね、1stが出たときに、unkieはパーマネントな活動であるとは公言されてましたが、こちら側としては、本当にやってくれんのかな?(笑)っていうのがすごいあったんですね、リスナー方はそう思ってる人のほうが多かったと思うんです。 unkie:(笑) TOKIE:やっぱり3人ともすごい忙しくて、スケジュールが合わなくて、本当に限られた時間の中で集中していたので、こういうタイミングで2枚目も作れたのかなって思ってます。 ---制作の構想自体はいつぐらいから始まっていたんですか? 青木:今年に入りお話を頂いた時点で、じゃあ2ndアルバムに着手しようかということで青写真をつくるわけですけど、まずスティーヴへのオファーから始まったんです。作曲そっちのけで(笑)。そして忘れもしない今年3月10日、彼からOKのメールが(笑)。じゃあ、がっつりやろうかということで、曲作りに着手したと。 ---ではアルビニありきで…?。 青木:ありきです。今回の制作にはテーマがあって…なんて言うんでしょうね…閃きをパッケージするというか、そこにはエディット作業を前提にしない、演奏そのものを完全に封じ込めてくれるエンジニアの方が必要だったんですよね。 ---タイトルが『too many secrets』なんですけど、コレにこめられた意味を教えてもらえますか? 青木:意味を理解するというより、架空のサウンドトラックに付けられたタイトルと思っていただければ。曲のタイトルも含めて聴き手側の想像力を刺激するキーワードになればと思いますね。 ---1曲目の「blink」。これがすごいインパクトがあって、アルバムのオープニングっていう感じがスゴイするんですけど、これはアルバムの1曲目用としてつくったんですか? 青木:そうです。次の曲もそうです(笑)。 TOKIE:割とどれも1曲目っていう勢いで(笑) 城戸:これ1曲目じゃない!?っていうのがつねにありました。それっていいことだと思うんですよね。 青木:今回オープニングは特に強力なものにしたかったんです。それを生み出すには膨大なエネルギーを使うし、ときには気持ちも殺伐としたりと色々ありましたけど(笑)、到達点を想定して挑みました。 TOKIE:1stの時も、みんなその曲その曲を1曲目の気分で作ることが多いので、後でアルバムの曲順を決める時に苦労するんですけど(笑)。 青木:バンドのカラーだよね。でも素敵なことだと思うんですよね(笑)。 TOKIE:曲出来るたびに、これ一曲目だよねなんて言って(笑)。 青木:3人でにやけてね(笑)。 ---曲作りってどういう形で進められてるんですか? 青木:一つのアイディアが出たら熱が冷める前に曲にするんです。軌道が逸れることのないよう、アイディアを連鎖反応の如く積み上げるんですよ。高揚感も加速したまま渡米したって感じです。 ---初期衝動をそのまま封じ込めたって感じですかね? 青木:そうそう、じっくり育て上げるっていう制作方法を今回は排除しました。 TOKIE:前回は結構この3人でどんな音が出せるんだろう?っていうことでジャムをやったりとか、音を出すことを楽しんで、あーだこーだやってる時間というのが多かったんですけど、今回は例えば一個あるモチーフに対して、それを曲に完成させる作業、全員が同じ方を向いて構築する作業が多かったので。 ---もう全員がブレてないんですね。 青木:ブレてない!(笑) TOKIE:曲に対する構築の方法に違いはあるんですけど。 青木:それは魅力となるからね。 TOKIE:核となるモチーフに対して、どういう曲に仕上げるかっていうところに向かって3人で作っていったので。 青木:一人の解釈に全員が沿って作ってしまうとね、つまんないものになるんじゃないかなと。 ---逆に苦労した点ていうのはありますか? 青木:そこでしょやっぱり(笑)!解釈の違い。 城戸:お互いを尊敬してやってるから、手癖はやめようとかいう話を、どういう言葉で伝えようかなとか…。 青木:結局それって、もういままで確立されたアイデンティティ―の崩壊ですよね(笑)掲げたテーマを貫くため自分らしさを封印し合うことも多々ありました。 ---もう個人個人を追い込んでますね(笑)。 青木:そうそれも短い時間でね(笑)。 TOKIE:お互いが、お互いを追い詰めていく(笑)。 城戸:常に凄いテンションでいるから、それをキープしていくっていうのが一番大変だったんじゃないですかね。 TOKIE:2枚目となるとお互い音に対しての遠慮がなくなってくるんで。 青木:うんうん。 TOKIE:曲に対してこうしたほうがいいっていうのを誰も遠慮しないで言うから、本当に喧嘩をいっぱいしました。 青木:ちょっとしたターニングポイントみたいのを今迎えたか!って感じでしたね。もうこの時期で!?っていう、早かったな〜って(笑)。 ---5曲目の、これが読み方が分からないんですけど。。。 城戸:ペルフタです。 青木:15世紀のチェコスロバキアに実在したといわれる女性の名前なんです。政略結婚のもとに不遇な人生を送った死後、その怨念がいまだに古城を徘徊してるらしいですよ。 城戸:そういうイメージで聴くとすごい合うと思いますよ。 青木:さまよう彼女は手袋をしてるんですが、目撃した人によって色が違うんですって。それが白ならその人にとって良い暗示。黒だと間逆(笑)。それがなんか神秘的で面白いなと思って。仮タイトルで付けてたんですけど。 TOKIE:仮タイトルがインパクトが強すぎて(笑)。 青木:そうそう、超えらんなくて(笑)。 城戸:亡霊が徘徊してる感じですよ(笑)。 青木:確かにね(笑)。ちょっと悲しさもあるしね。 ---これは壮大な感じがして…、意図してるか分からないんですが、アルバム全体がA面、B面と分かれてる気がして、アナログで聞いた場合のA面の最後の曲って感じがしました。 青木:うん。確かにアナログレコードってそうでしたよね。二度おいしいというか。 城戸:そうですね、そういうのも考えてましたね。 ---「rat race」で雰囲気が変わって、音も違う気がします。 青木:演奏したそのままの音が収められてますよ。迫力を出すためのサウンドプロセッシングというのは無いです。 TOKIE:今回アナログレコーディングなので、そういうのが音にもダイレクトに現れてくるんです。印象がかわると音も違ったふうに録れてると思うんですよ。 城戸:飽きずに聴けるようにと考えていたら、自然とそうなったっていうのもあります。 青木:ライブを観ても分かると思うんですけど、そういった違いっていうのは、俺達がだしてるものです。 ---演奏ありき!ですね。 青木:そう、嘘偽りが無いです!修正も無いです! ---ちょっと話が変わりますが、みなさん忙しいと思うんですけど、もっとunkieをやりたい!っていうフラストレーションはあったりしないですか? 城戸:あぁ、確かに。これだけで食っていけたらそれはもう素晴らしいでしょうね(笑)。 TOKIE:ライブはもっとやりたいね。 青木:うん、やりたいね。 ---はい、観たいです! 青木:そういう声に応えたい、っていう気持ちはバッチリありますよ! TOKIE:だけど逆に、これだけ時間が無い中で、2枚もアルバム出せたのは本当にまわりのみんなのお力添えがあったからだと思うし。 青木:そうだね。 城戸:このバランスが実は一番いいのかもしれない。これだけで集中してやってたらまた違うかもしれない。 青木、TOKIE:確かに! TOKIE:なんか、飲んで仲がよくてっていう感じでゆる〜りとはやってないので、それが逆にプラスになってるのかなって。 ---何かしらの緊張感というか、他のバンドとは出発点が違いますもんね。 青木:そうそう、時間の制約がクオリティに繋がることもあるんですよね、今回みたいな。 城戸:ダラダラできないですよね。 青木:ダラダラできない、そしてそういう気持ちで聴いて欲しくない!(笑)だから、だらけさせないためにもこっちも苦労するし。 ---そして一回のライブがかなり貴重ですよね(笑) 青木:そうそう(笑) ---いまのところライブはこの後2本だけですか?青木:そうだね〜。まあ増やしていきたいですよね〜。 城戸:色んなイベント呼んでくれたら(笑)。 青木:さりげないお願い(笑)。メディアを通じての(笑) 城戸:えっ呼んでいいの?みたいなね(笑) 青木:行きますよ〜!(笑) ---今回のアルバムのモチーフになってるっていうものは何かありますか? 青木:サウンドはもちろんですが核となるイメージを3人が共有するということが大切だったんです。インストをメリットとして捉えるのであれば、歌詞という制約がないぶん、今作を通じてイマジネーションが広がってくれればなっていうのがあって。タイトルもそういう言葉遊びだったり。 城戸:そこを“これがイメージなんです”とは言いたくないですね。 ---アートワークもそうですよね。 青木:アートワークもこういうなんか、ヨーロッパの中世美術を現代の書体デザインありきでコラージュしてみたり、時代性を限定しないものにしたかったんだよね。 ---青木さんが描かれてるんですよね。 青木:そうなんです、スイマセン(笑)。 ---アルバムのイメージですか? 青木:いや、そういうわけではないんですけど…。実は1stで実現できなかったアイディアだったんです(笑)。 ---音楽的なもので影響とかはどうでしょう?例えば今の音楽シーンであったり。 城戸:アルバムを作るにあたって、こういうバンドいいねとか言ってたのは、PORTISHEADの『3rd』とか、JUSTICEの『CROSS』とか、N.E.R.D.の『SEEING SOUNDS』とか…でももっとヒップホップのトラックとか、色々ね。スティーヴ・アルビニのSHELLACとかね。 青木:うんうん。やっぱり解釈が絶対同じなわけじゃないので、こういうイメージでって、返ってくるものが違うことが逆に刺激的だったりすることも多々あって、それってバンドだなって魅力を再確認したこともありますね。 城戸:今一番新しいなと思う音にアンテナ張っていって、プロトゥールスとかでエディットして再構築していく音が主流になっていくなかで、それに対する提示でもあるんですよね、生々しくて、その場で演奏してるような、修正も無くてここには本当に嘘が無いんじゃないかなって。だから答えがどう返ってくるか興味深いです。 青木:さっき言ってたJUSTICEに限らず、クラブミュージックもすごく好きなんです。でもプログラミングと生演奏という制作方法こそ違えど作り手としてのエネルギーの熱量というのは変わらないと思うんですよね。今回unkieにとって最大限の力を出し切る方法が一発録りだったんです。 ---アルビニ無しではいられないじゃないですか(笑)。 青木:いや、今回はね(笑) TOKIE:うん、今回は。次は分からないですよ(笑) 城戸:もしかすると次はエディットで構築していくかもしれないし。 青木:そこはカテゴライズされない、僕らの利点というか方針というかね。 ---それも聴いてみたいですもんね。 城戸:(笑)そうだね、クリエイティブなもの、姿勢には貪欲でいたい。 ---それでは最後にこのインタビューを読んでくださった方に一言お願いします! 青木:はい。等身大の僕達がつまった一枚なので、ぜひ聴いてね(笑)。そしてライブ来てねと。どっちもチェックしてね(笑)。 TOKIE:すごくいいものが出来たと思っているので、本当に早く聴いてもらいたいなってこっちもワクワクしてるので、ぜひ聴いてください! 城戸:このアルバムにはたくさんの秘密がこめられているので、その答えがわかった人はunkieのホームページからメール下さい(笑)。 一同:(笑) ---ありがとうございました! 最後まで読んでくれた方にunkieからプレゼントが! 【HMV ONLINEプレゼント企画!】
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