Sophie Milman インタビューC
Wednesday, June 25th 2008
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Sophie Milman インタビュー
Sophie エイミーは大好きよ!現在のシンガーで私のお気に入りって言ったら、彼女ぐらいよ。言い方変えると、彼女の解釈が好きなの。ベースはモータウンなんだと思うけど、そこには現代的なテクスチャもあって。とてもエモーショナルに気持ちを入れて歌うじゃない?彼女は、色々と破天荒なことをして騒がれているけれど(笑)、やっぱりとてつもない才能の持ち主よね。この6、7年で一番好きなポップ・シンガーよ。車の中でいっつも大きい音で聴いているわ。 エイミーみたいなシンガーが人気があること自体、とてもハッピーよね。私もモータウン大好きなんだけれど、ああいったモータウン的であったり、オールドスクール・ソウル的な要素をもった音が、また人気が出てきているっていうことは、ジャズやR&Bにとってはとてもいいことだと思うわ。クオリティが高くて情熱的な、そういうグラスルーツ的な音楽に再び焦点があたるということは、本当に意義深いことよ。最近の・・・例えば、ジェシカ・シンプソンみたいな(笑)作りこまれた感じのポップ・ミュージックではなくて、もっとしっかりしたエッジがあり、気持ちが入った音楽がブレイクして、多くの人が耳を傾けるようになったことは、喜ばしいことよね。 エイミーは、そういったものを最も的確に体現しているシンガーで、もちろん彼女以外にも、インディア・アリーのように素晴らしいシンガーもいるしね。 --- モータウンといえば、『Make Someone Happy』でスティーヴィー・ワンダーの「Rocket Love」をカヴァーされていますよね?これまであまり、ジャズ・シンガーでこの曲を取り上げている人っていうのはいなかったという点でも、意表を突いた選曲ですよね? Sophie スティーヴィー・ワンダーは私の一番のアイドルよ。去年の夏は、2回ぐらいスティーヴィーのライヴを観たんだけれど、そこで実際に会うことができたのよ!私とスティーヴィーでハグしている写真があるんだけれど。あれは本当に嬉しかったわ!人生において最高の瞬間よ!スティーヴィーの声は、レコードに残されたものの中で間違いなく史上最高よ! 個人的には、『Journey Through The Secret Life Of Plants』が一番好きなの。日本でしか人気がなくて、アメリカでは当時ほとんど売れなかったんだけれどね。あのアルバムの曲は、本当に素晴らしいわ。一見シンプルなんだけれど、実際ピアノの前で歌おうとすると本当に難しいの。メロディーもコードも複雑で、よく作り込まれているのよ。そういう点でもジャズとの共通点を感じるわ。 --- スティーヴィーとは、トロントのライヴ会場でお会いしたのですか? Sophie いいえ、サン・ディエゴのライヴ会場で、1200人ぐらいの小さい規模のところだったんだけれど。彼氏が、私がライヴをやっていたサン・ディエゴに来て、スティーヴィーのライヴのチケットを2枚とっておいてくれたの!彼も大ファンで、そのチケット2枚とるのと、バックステージ・パスをとるのに3ヶ月かけてくれたのよ(笑)!本当に最高のサプライズだったわ!
Sophie ナ〜イス!素晴らしいわね!それにはいくつか理由があると思うの。北米には、大きなレコード/CD専門店がほとんどないのよね。でも日本にはちゃんとあるわけで。日本の大都市には、ブルーノートのような素晴らしいジャズ・クラブもたくさんあるわよね。リスナーもプレイヤーも育つ環境が整っていると言えるわ。こういったクラブでは、ローカル・アーティストだけではなくて、海外の大物アーティストも呼んで日本のリスナーがちゃんと彼らに接することができるのね。それは素晴らしいことよ。 北米では、グラスルーツ的な音楽はあるけれど、ほとんどメディアには出てこないの。残念ながら、しっかりしたレコード屋さんもなくなってしまっていて・・・カナダにHMVはあるけれど、ラップやR&Bの新譜ぐらいしか置いていないのよ。でも日本のHMVに来ると、ちゃんとジャズのセクションがあって、しっかりとレンジもあるのよね。テレビでもラジオでもジャズを聴くことができるしね。北米では考えられない状況よ。東京のHMVやタワー・レコードでは、レイ・チャールズのDVDは、10タイトルぐらい揃っているけれど、北米ではゼロなのよ!信じられる?エラ・フィッツジェラルドにしたって、3、4枚あるかないか。それと比べると、本当に日本のレコード店は素晴らしいわ。 HMVってシブヤにもあるわよね?一度行ったときに、自分のレコードのディスプレイがあったから感激しちゃって(笑)、その周りでいっぱい写真を撮ったの。お店のスタッフは、「何か変な人が来たな」って思ってたかも知れないけどね(笑)。 --- たしかに日本人は、オールドスクール・ミュージックなど伝統的で歴史の重みを感じさせる音楽に対する敬意や愛情は、人一倍大きいものを持っているかもしれませんね。 Sophie そうなんだと思う。と同時に、最新のポップ・ミュージックもあってね。いいバランスなんだと思うわ。ある音楽が売れたから、別のタイプの音楽がダメになってしまうみたいなことがなくて、様々なタイプの音楽がバランスをとって生きているのよね。一部で海賊盤なんかが出回っているけれども、それ以上に、きちんと音楽やミュージシャンに対して敬意を持っているなって感じるわ。 --- では、最後にHMVオンラインをご覧のファンの方々にメッセージをお願い致します。 Sophie このインタビューを通して分かって頂けたかと思うけれど、本当に日本が大好きなの。ジャズ、そして、私の音楽に対して払ってくれるファンの方々の敬意は、レコード屋のようなところへ行っても感じるの。メインフロアにちゃんとジャズのセクションがあるのを見ると、本当にうれしいわ。ジャズが一般的に広く愛されているっていうのを見れるのは、今では日本ぐらいじゃないかしらって思うぐらい。だから、ブルーノートとのつながり同様に、そういったジャズを大事にしてくれるお店ともしっかりとした関係を作っていきたいと思っているの。そして、もちろんファンの方々には、サポートありがとうと言いたいです。心から感謝しています。
【取材協力:Victor Entertainment / Blue Note Tokyo】
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ソフィー・ミルマン
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1983年、ロシアのウラルに生まれ、イスラエル、カナダと巡ったソフィー・ミルマンは、7歳でクラシック・ピアノを始め、 10代でジャズに開眼。クラブで歌っていたところを、カナダを代表する音楽プロデューサーであるビル・キングにスカウトされた。2004年のデビュー・アルバム『Sophie Milman』がアメリカ、ヨーロッパ、そして日本で、新人としては異例の大ヒットを記録。続く『Make Someone Happy』では、スティーヴィー・ワンダーの「Rocket Love」を取り上げるなど、更にレパートリーの幅を広げ、エンターテイナーとしての成長ぶりを強く印象づけた。ロシア語、ヘブライ語、英語を完璧に操るマルチストぶりと、フレッシュで颯爽とした歌声、そして完成度の高いパフォーマンスで、多くのヴォーカル・ファンを魅了する。
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