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HMVインタビュー: DJ WADA

Wednesday, June 25th 2008

無題ドキュメント photo by Wataru Umehara (contrapost)
Dj Wada

DJ WADAインタビュー

「パーツ単位で新たに組み立てちゃおう、っていう次元の話にまで行っちゃって…。」


--- まずは今回のリリースに至った経緯を教えてください。何かきっかけなどがあったんでしょうか?

DJ WADA  最初は、CO-FUSIONの楽曲だけを使ってのMIX CDを作るという予定でこのプロジェクト自体スタートしたんですが、やってみたら自分的にあまり面白いと思えるものができなくて。
なので、時間をかけて少しづつ曲の構成とかをいろいろ崩していったりしていたら、もうパーツ単位で新たに組み立てちゃおう、っていう次元の話にまで行っちゃって…。それがきっかけです。

---今作はCo-Fusionの楽曲を解体/再加工と、かなり緻密なエディットが施されていますが、その作業はどのように進められたのでしょう?出来れば具体的な機材(PCソフト)なども教えて頂けますか?

DJ WADA  主に「Protools」でパーツをエディットしました。いろいろやってたんですけど、例えばあるものに関しては音をループさせたものをいったんCD-Rに落として、CDJで鳴らして重ねてみたり、ミキサー側でエフェクトをかけてみたりして、それを録音してさらにまたPC上で編集する、みたいな感じです。

--- 制作期間はどのくらいかかりました?

DJ WADA  さっき言った内容と一緒になるんですが、最初からこの作品を作るという感じではなかったし、途中でしばらく作るのを休んでたりしたので、結果的には1年ぐらいかかっています。

---制作過程において苦労された点やエピソードがありましたらお願いします 。

DJ WADA  制作過程においては特に苦労はないのですが、途中で遊びというか、実験し始めちゃったので、作品としての完成がなかなか見えなかった、ということは苦労したことかもしれないです。

Dj Wada


---今作の全体的な印象として、Co-Fusionのブレイク・ビーツと最新(またはそのルーツにある)クリック/ミニマル・サウンドとの融合を感じたのですが、その辺りはご自身ではどう思われますか?

DJ WADA  おそらく、その通りですね。。。Co-Fusionで自分たちなりに解釈してやっていたようなブレイク・ビーツ的なニュアンスもそうだし、もちろんクリックにも影響は受けているのでそういうことなんですけど、いわゆるクリックよりはもっと昔からあるミニマル・ミュージックとかのほうが僕のルーツとしてあると思うんで、そのへんの部分は素直に作品にも出ていると思ってます。

---今作の音源素材としても使用されているCo-Fusionの未発表曲の数々を、デジタル配信のみでリリースされるそうですが、それは何故でしょう?また、今後CDでのリリースは予定されていますか?

DJ WADA  実は、しばらく前に体調を崩していたので、Co-Fusionとしてのアルバム制作はなかなかできなかったという事情があったんです。でも全く作れてなかったというわけではなく、これはここ1〜2年でアナログでリリースしたシングルや、ライブ用に作ったトラックを中心にまとめたという内容です。CDでのリリースは、まだわからないです。

---日本のクラブ黎明期よりDJとして活躍されてきたワダさんからみて、現在の日本のクラブ・シーンはどう思われますか?タイムリーなところで「Yellow」の閉店という残念な出来事もありましたが。。

DJ WADA  時間は常に流れていく中、閉店という事実は仕方のない事だと思います。DJを長くやっていると、無くならなくて良いはずのいろんな良いクラブが終わっていく姿を見ることもあります。。。それは寂しいですけど、でもこれからもまた、新しく名前が残っていく素晴らしいクラブは出てくると思います。

---最近注目しているジャンルやシーンがあれば教えてください。また可能でしたらその代表的な作品を3つ程あげて頂けますでしょうか?

DJ WADA  基本ミニマルハウス、テクノあたり。あとダブ処理したものやサンプルコラージュしたものが好きですね。

Foly B-Schnitte Robag Wruhme Remix / Dop (Milnormodern Records)
Wilderness EP Part1 Caves / The Cheapers (Upon You Records)
Petits Djinns Sous L'Arbre / Guillaume, The Coutu Dumonts (Circus Company)

---今後の活動予定を教えてください。

DJ WADA  発売日以降、年末くらいまでゆるくツアーをやりたいと思っています。地方にも話があればどんどん行きたいです。

6/26(木) DJ SHOW @ SHIBUYA FM(78.4MHz)
6/27(金) CO-FUSION DJ SET @ Club Asia(渋谷)
6/28(土) "ignite" @ Module (渋谷)
7/5(土) "moments" @ Colors Studio (西麻布)
7/12(土) "moments" @ Colors Studio(西麻布)
7/13(日) "moments afterhours" @ Rockwest (渋谷)
7/19(土) "Just Do It!" @ 秩父・浅見キャンプ場
7/20(日) "in Spirit" @ Level 5 (桐生)
7/26(土) "ignite" @ Module(渋谷)
8/2(土) "missile" @ Doggy-Bar(鹿児島)
8/10(日) CO-FUSION DJ SET @ Maniac Beach 2008(鎌倉・由比ヶ浜ビーチ)
8/30(土) WIRE 08 @ 横浜アリーナ

---最後にこちらのページをご覧の方にメッセージをお願いします。

DJ WADA  楽しんで聴いて下さい!

---どうもありがとうございました!

DJ WADA プロフィール
10代の頃はロックバンドのギタリストとして活動していたが、80年代初頭よりDJとしてのキャリアをスタート。約30年近くになろうかというそのキャリアが培った抜群のセンスとテクニックは筋金入りのクラブ・フリークや同業者である多くのDJ達からも絶大な支持を得ている。また、DJ/サウンド・エンジニアとしても名高いHeigo Taniとのユニット「Co-Fusion」「Atom」などの名義でアーティスト活動も行い、今までにCo-Fusion名義で3枚、Atom名義で1枚のアルバムをリリース。今回はそのCo-Fusion名義作品をパーツごとに解体、そして再構築した、現段階におけるDJ WADAの最新レポートである。

Dj Wada (Co-fusion) リリース作品はこちら!



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