Sophie Milman インタビュー

2008年6月25日 (水)

無題ドキュメント
Sophie Milman interview

Sophie Milman インタビュー


父のレコード・コレクションがジャズへの「誘い」だったの。
そこで音楽的な教育を色々と受けたわ


--- 今回が3度目の来日公演となるわけですが、日本、そして、日本のジャズ・ファンの印象はいかがでしょうか?

Sophie  日本に来るのは実は5回目で、プロモーションで2度、ツアーとして3度、2年間で5回も日本を訪れているのよ(笑)。

日本のオーディエンスは、洗練された感じで、ジャズに対する知識も豊富に持っているわ。他の国のジャズ・ファンよりもジャズに対する理解力が高いのだと思う。だから、新しいことを見せることができるの。聴いているときの感情をストレートに出してくれるしね。歌詞をちゃんと理解してくれているところもすごいわ。私の歌を聴きながら、歌ってくれているのは本当に嬉しいことなの。

--- 昨日までは、名古屋公演だったのですよね?名古屋で美味しいものは召し上がりましたか?

Sophie  そうよ。名古屋はもう3回目なんだけれど・・・いつも疲れている時なのよね(笑)。ツアーの初日がいつも名古屋っていうこともあって、時差ボケがひどいのよ(笑)。チャーハンを少し食べたぐらいなのよね(笑)。

--- そうなんですね。名古屋のご飯は美味しいので、是非トライしてみてくださいね。

Sophie     そうね。次回は是非!でも、東京のご飯も美味しいわよ。お寿司が大好きで、地元のトロントでも週に3回は食べに行ってるぐらいよ(笑)。日本食が大好きなの。


Sophie Milman


--- では、プロフィール的なお話にうつさせていただきます。ロシアから10代の頃に移り住んだイスラエルでは、ミュージカルにもご出演されていたそうですね?

Sophie     ちょっとしたミュージカル的なことをやったのだけれど、それが実はすごくイヤで(笑)。お客さんがたくさんいる中、照明を当てられてパフォーマンスするっていうのが。周りはほとんどがイスラエルの子供たちで。イスラエルの子たちって、すごく元気いっぱいで、その中でちょっとおとなしめなよその子がいるって感じでね(笑)。

     16の時にカナダに移ったのだけれど、そこで初めてパフォーマンスの面白さに目覚めたの。ゴスペルとかジャズとか、私の大好きな音楽がとても人気があったから、すごく運命的な結びつきを感じたの。私のキャリアの基礎は、そこから始まったって言ってもいいわ。

--- 元々のご出身はどちらになるのでしょうか?

Sophie  私も、両親もロシアの出身よ。

--- お父様が大のジャズ・ファンだったそうですね?

Sophie  そうね。父は、本当にジャズが大好きだったの。イスラエルに移った時はCDプレイヤーがなくて、レコード・プレイヤーで聴いていたんだけれど。父のレコード・コレクションは、本当に素晴らしかったわ。私にとっては、そのコレクションがジャズという世界への「誘い」だったのね。そこで音楽的な教育を色々と受けたわ。父が持っていたレコードに関しては、全てを聴き込んで 、覚えてしまっているぐらいよ。その後カナダに移ってから、自分の手でジャズを掘り下げていくことのなったの。そうなると今度は逆に、私が父に新しいジャズを教えてあげたりするようになったのよ。

--- お父様のレコード・コレクションの中で、特にお気に入りだったものは?

Sophie  たくさんあったけど・・・マヘリア・ジャクソン、ナット・キング・コール、エラ・フィッツジェラルド、ルイ・アームストロング、マイルス・デイヴィス・・・こういった有名なアーティストのものは全部ね。もちろんジャズだけじゃなかったわ。プラターズや、大好きなスティーヴィー・ワンダー、ビートルズもたくさんあったし。イスラエルには住んでいたけれど、いつも好んで聴いていたのは、こういった西洋の音楽だったの。そういった音楽や本などから英語をマスターしたのよ。

文化的な面からすると、カナダに移ってきたときには、やっと故郷に戻ってきたような気分になったわ。それまで聴いたり読んだりしていたものが英語だったから、やっと、しっくりきたって感じだったのね。


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ソフィー・ミルマン
1983年、ロシアのウラルに生まれ、イスラエル、カナダと巡ったソフィー・ミルマンは、7歳でクラシック・ピアノを始め、 10代でジャズに開眼。クラブで歌っていたところを、カナダを代表する音楽プロデューサーであるビル・キングにスカウトされた。2004年のデビュー・アルバム『Sophie Milman』がアメリカ、ヨーロッパ、そして日本で、新人としては異例の大ヒットを記録。続く『Make Someone Happy』では、スティーヴィー・ワンダーの「Rocket Love」を取り上げるなど、更にレパートリーの幅を広げ、エンターテイナーとしての成長ぶりを強く印象づけた。ロシア語、ヘブライ語、英語を完璧に操るマルチストぶりと、フレッシュで颯爽とした歌声、そして完成度の高いパフォーマンスで、多くのヴォーカル・ファンを魅了する。

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