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HMVインタビュー: Blank Blue

Thursday, May 15th 2008

無題ドキュメント
Blank Blue
Blank Blue インタビュー


「僕らの音楽的テイストはよく似ていると思うよ」


--- まずは二人の出会いから教えてください。    

Nobody ロングビーチのレコード店で働き始めた頃に彼女と出 会ったんだ。

Niki Randa  最初は音楽の話よりも、友達として仲良くなった の。私がシンガーだということも話してなかったし。
それでエルヴィン(ノーバディ)がバスドライヴァーのアルバムを完成させた時、“新曲を作ったから聴いてみ て、歌を試してほしい”と言われたのよ。彼の家であるトラックを聴かされて、 エルヴィンがメロディをハミングしたの。その場でレコーディングしようとい うことになって、彼がハミングしたメロディに合わせて、私は5つか6つのパー ツのハーモニーを作ったの。私が頭の中でボーカルのアイデアを考えるときは、 必ず一つのソロ・ボーカルじゃなくて、ハーモニーが聞こえてくる。そのときに 作った曲が、アルバムの"Sonic What?!"という曲になったわ。

Nobody  試しにニッキーに歌ってもらったら、素晴らしいサウンドだったから、起用 することにしたんだ。僕は既に別のバンドで有名になったシンガーは使いたくな かった。今回はゼロからアルバムを作り上げたかったんだ。

Blank Blue


--- それぞれの音楽的なバックグラウンドについて訊かせてください。    

Nobody  フリースタイル・フェローシップのセカンド『Inner City Griots』から、ア ンダーグラウンド・ヒップホップにのめり込んだんだ。本当に衝撃を受けたし、 ヒップホップというのは、どんな形をとることもできると確信したんだ。フリー スタイル・フェローシップはかなりハマって、高校生の友達二人とラップ・グ ループをやってたよ。

Niki Randa  家族が音楽好きで、家には楽器やレコードがたくさんあったの。8歳の頃か ら母の薦めで合唱団に入って、そこで初めて音楽理論を学んだわ。合唱団は 高校まで続けて、コンクールによく出場したり、ファースト・ソプラノとしての 訓練を受けたわ。長年歌の勉強をすることで、ブランク・ブルーのアルバムでやっ ているようなボーカル・アレンジメントをできるようになったの。アルバムで は、私が一人で5つか6つのボーカル・トラックを歌っているんだけど、それは いつも合唱団で歌っていたからなのよ。

--- 対照的なバックグラウンドの二人ですが共通点は?    

Niki Randa  でも、私もフリースタイル・フェローシップが好きだったわ。(笑)それ に、私の友人もヒップホップが好きだった。シンコペーションの効いたビートが 強い音楽が好きなの。私の兄弟がみんなドラムを叩いていたからかもしれない。

Nobody  僕らの音楽的テイストはよく似ていると思うよ。

Niki Randa  同じレコード店で働いているから、色々なタイプの音楽を受け入れることは 共通しているのかも。ビートが好きな音楽もあれば、ベースを参考にする音楽、 ギターを参考にする音楽、ボーカルを参考にする音楽と、色々な理由で音楽を聴 くのよ。不協和音が入った音楽とか、普通の人が聴かないような音楽に惹かれる わ。どこか不完全なところがある音楽が好きなの。カンみたいなバンドも好きだ し、最近だとブルックリンのYeasayerというバンドが好き。ボーカリストでは、 サンディー・デニーやミニー・リパートンなども好きね。

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Nobody プロフィール
ノーバディことエルヴィン・エステラは、ロサンジェルス出身。当初は、フリースタイル・フェローシップをはじめとしたLAのコアなヒップホップ・アーティストたちにトラックを提供して頭角を現し、00年にリリースしたアルバム『Soulmates』でソロ・アーティストとしてデビュー。ヒップホップをベースにしたファットなビートと、ジャズからロックまで幅広いサンプルを用いたメランコリックで独創的な世界観が、ポスト・DJシャドウの筆頭として注目を集めた。その後はヒップホップの枠だけに留まらない幅広い音楽性を見せ、リリース毎にジャンルを横断したファンを獲得。2006年にはミスティック・コーズ・オブ・メモリーとのコラボ・アルバム『Tree Colored See』をリリースし、ボーカル、ロック・サウンドとの融合でも斬新なアプローチに成功した。
そして今作 、女性ボーカルのニッキー・ランダとの新ユニット、ブランク・ブルー名義作品では、ボーカルと生楽器を含むポップ・ソング作りに成功。DJ/ビート・メイカーの世界に新たな希望と可能性をもたらす作品の完成となった。

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