アラルコン/アラルコン編:歌劇『シチリアの恋』

2024年03月28日 (木) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


バロック期の作品を厳選、
精彩に富んだ全く新しいオペラとして組み直したアラルコンの新境地


オペラや宗教曲などバロック期の声楽作品、とりわけイタリアやスペインの17世紀音楽に抜群の適性を示してきた古楽指揮者レオナルド・ガルシア・アラルコンが新たに臨んだのは、17〜18世紀の作曲家たちが残した知られざる声楽曲を再構成して一編のオペラに仕立て上げるという新作パスティッチョの試み。スペインやオスマン帝国など大国に翻弄されてきた南イタリアやマルタに手稿譜などで残る楽曲を入念に並べ直し、昔日のシチリアを舞台に繰り広げられる起伏豊かな恋と裏切りの物語を織り上げます。
 アリアや重唱などがレチタティーヴォを交えて進行する展開は、さながら17世紀に実際に書かれた2幕物のオペラのような自然さ。地中海のパッションを感じさせるスペインやナポリ王国の作曲家たちの音楽は、アラルコンと深い信頼で結ばれたフローレス、レイテ、コタルドら名古楽歌手たちの美声と敏腕古楽器奏者たちによって、鮮明かつ生々しい息吹で蘇ります。器楽陣もアルゼンチン・タンゴと古楽の融合を実現した異才キート・ガート(撥弦&打楽器)、アラルコンとの共演も多い多芸なバロック・ヴァイオリン奏者ド・ファイーらをはじめ強者揃い。ダイナミズムにも細やかさにも事欠かないアラルコン随一のバロック解釈をじっくりお楽しみください。(輸入元情報)

【収録情報】
● アラルコン編:歌劇『シチリアの恋』全曲

『第1幕』
・第1場

1. アルフォンソ・デ・リグオーリ[1696-1787]:マリアの歌に、天も調和の響きを奏でるのをやめ〜ヴィンチェンツォ・トッツィ[1612-1679]:その歌声とは
・第2場
2. トンマーゾ・カラペッラ[1665-1736]:わたしの勝ちだ、恋の神よ(『わたしの勝ちだ、恋の神よ』より)
3. 作者不詳:泣け、さあ泣け
4. カラペッラ:痛みを受けることの甘美さよ(『わたしの勝ちだ、恋の神よ』より)
5. カタルド・アモデイ[1650-1695]:誰が抗えようか、恋の神の力に(『さあ、わたしに何をしたのだ』より)
6. カラペッラ:嵐に打たれた小舟は(『わたしの勝ちだ、恋の神よ』より)
7. 作者不詳:三人姉妹がおりまして(『チェチーリアの歌』より)
・第3場
8. アモデイ:さあ、わたしに何をしたのだ(『さあ、わたしに何をしたのだ』より)
9. シジスモンド・ディンディア[1582-1629]:憐みを! とわたしは泣きながら叫んだ
・第4場
10. パスクヮーレ・カルロッツァ(生歿年不詳、17世紀頃に活躍):シンフォニア(『この上なく愛しきイエス』より)
11. アモデイ:寂しい岸辺で(『寂しい岸辺で』より)
12. アモデイ:キューピッドの矢が(『寂しい岸辺で』より)
・第5場
13. 作者不詳:聞いてくれ、麗しのチェチーリアよ
14. コルラード・ボンフィリオ(生歿年不詳、17世紀頃に活躍):いとしき恋人、お慕いするあなた
15. ホセ・マリン[1618-1699]:おれを蔑むその両目

『第2幕』
・第1場

16. ディンディア:情けはあれど容赦なく
17. アモデイ:運命の女神
・第2場
18. アモデイ:美女の冷酷さ
19. 作者不詳:しかし夜半にかけて(『チェチーリアの歌』より)
20. 作者不詳:ツバメの歌
・第3場
21. サンティアゴ・デ・ムルシア[1673-1739]:スペインのタランテッラ
22. 作者不詳:胸に悲嘆を宿して(『チェチーリアの歌』より)
23. アレッサンドロ・スカルラッティ[1660-1725]:もう死ぬ、とあなたは言うが(『もう死ぬ、とあなたは言うが』より)
24. ディンディア:わが泣くを見て涙するは
25. レオナルド・ガルシア・アラルコン[1976-]:『チェチーリアの歌』による5声のフーガ
26. A. スカルラッティ:この優しき言葉で(『もう死ぬ、とあなたは言うが』より)
27. 作者不詳:それで、わたしの墓前で(『チェチーリアの歌』より)

 チェチーリア/アナ・ヴィエイラ・レイテ(ソプラノ)
 ドンナ・イザベッラ/マリアナ・フローレス(ソプラノ)
 サンティーノ/レオ・フェルニク(カウンターテナー)
 ドン・リディオ/ヴァレリオ・コタルド(テノール)
 ジュゼッペ/マッテオ・ベロット(バス)

 カペラ・メディテラネア(古楽器使用)
  ステファニー・ド・ファイー(ヴァイオリン)
  ホドリーゴ・カウヴェイラ(リコーダー、コルネット)
  メラニー・フラオー(ドゥルツィアン)
  マルゴ―・ブランシャール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  エリック・マトート(コントラバス)
  ガブリエル・リニョル(アーチリュート)
  キート・ガート(テオルボ、打楽器)
  マリー・ブルニジアン(バロックハープ)
 レオナルド・ガルシア・アラルコン(オルガン、スピネット、指揮)

 録音時期:2022年10月
 録音場所:ベルギー、ナミュール、グラン・マネージュ
 録音方式:ステレオ(デジタル)
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