シェリング/ライヴ・イン・パリ〜バッハ、モーツァルト、ポンセ

2023年10月19日 (木) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


フランス国立視聴覚研究所(INA)提供音源
これはすごい! シェリングがノヴェロと共演したドッペル・コンチェルトの初出音源!
シェリングが愛奏したポンセの初出音源も大変貴重!


スペクトラム・サウンド好評シリーズ「ベルアーム」。フランス国立視聴覚研究所(INA)保有音源からの正規初出CD化、期待の新譜は、シェリングがパリで演奏したバッハ&モーツァルト(1971年録音)、ポンセ(1960年録音)の協奏曲です。
 ポーランドに生まれ、1946年にメキシコ市民権を取得、以後世界的に活躍した正統派ヴァイオリニト、ヘンリク・シェリング[1918-1988]。バッハのドッペル・コンチェルトは「Philips」レーベルで1965年、1976年に2度セッション収録していますが、当演奏はちょうど中間にあたる1971年12月のライヴ。モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番とともにシェリング弾き振りでの演奏です。
 ドッペル・コンチェルトの共演は20世紀のメキシコを代表するヴァイオリニスト、指揮者のエルメロ・ノヴェロ[1930-1983]です。幼いころに父を亡くすもヴァイオリンの才能を見出したノヴェロの母が、子供たちとともにメキシコ・シティに移り住んだ苦労人。奨学金を得てニューヨークのジュリアード音楽院で学び、ルイス・パーシンガー[1887-1966]、イヴァン・ガラミアン[1903-1981]ら高名なヴァイオリン教育者たちに師事。また指揮をセルジウ・チェリビダッケ[1912-1996]、レオン・バルザン[1900-1999]に師事しています。自由に歌うノヴェロのヴァイオリン。時にテンポを揺らしながらシェリングとのバッハを楽しみながら奏でています。
 モーツァルトの第3番は1969年に「Philips」レーベルにセッション収録しておりますが、その2年後の演奏が当ライヴです。69年同様サム・フランコ作のカデンツァを演奏。正確無比にして気品があるモーツァルトは流石シェリングといえます。
 そして、シェリングに献呈されたマヌエル・ポンセ[1882-1948]のヴァイオリン協奏曲。「Philips」「Mercury」「DG」には録音はしなかったものの、生涯演奏してきたシェリングの愛奏曲にしてポンセの代表作。ポンセはイタリア、ドイツに遊学、フランスではポール・デュカス[1865-1935]に師事し、近代フランス音楽の影響を受けながら独自のスタイルを確立しました。シマノフスキを思わせる、E線の高音域と重音を多用したヴァイオリン独奏と、色彩豊かなオーケストラとの掛け合いが実に魅力的。メキシコの名指揮者カルロス・チャベスの好サポートを得て堂々たる演奏を聴かせてくれます。ライヴ演奏こそシェリングの凄みが伝わってくる熱演です!
※日本語帯・解説は付きません。(輸入元情報)

【収録情報】
1. J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV.1043
2. モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216
(カデンツァ:サム・フランコ)

 ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン、指揮)
 エルメロ・ノヴェロ(第2ヴァイオリン:1)
 フランス国立放送室内管弦楽団

 録音時期:1971年12月24日
 録音場所:パリ、メゾン・ド・ラジオ・フランス、104スタジオ内大ホール
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

3. ポンセ:ヴァイオリン協奏曲

 ヘンリク・シェリング
(ヴァイオリン)
 フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団
 カルロス・チャベス
(指揮)

 録音時期:1960年10月4日
 録音場所:パリ、シャンゼリゼ劇場
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

 音源:フランス国立視聴覚研究所提供
 24bit/192KHz digital restoration and remastering from the original master tapes
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