カルミニョーラ/ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集(3CD)

2023年07月26日 (水) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


初録音あり! ヴィヴァルディの本領に名手カルミニョーラが正面から向き合う

水の都ヴェネツィアで聖職につきながら礼拝には加わらず、むしろ他の追従を許さないヴァイオリン演奏の妙技や作曲、オペラ興行手配などで名声を博した「赤毛の司祭」ヴィヴァルディ。その膨大な作品群は今や数々のオペラや声楽曲、珍しい室内楽曲に至るまで無数の名盤に刻まれていますが、その本領はやはり独奏協奏曲、とりわけ当人が名演奏家だったヴァイオリン協奏曲の数々にあったと言ってよいでしょう。
 名手ジュリアーノ・カルミニョーラはこれまでも数々の録音でこの作曲家と向き合ってきましたが、同じイタリアの最前線をゆく古楽器楽団アッカデーミア・デラヌンチアータと満を持して3枚組で世に問う今回のアルバムは、そんなヴィヴァルディの活動歴を、初期から後年まで全てヴァイオリン協奏曲だけで辿ってゆく意欲作。CD1枚ごと春(最初の躍進期)、夏(全盛期)、秋(名声安定期)と作曲年代で作品を集め、変則調弦(スコルダトゥーラ)の活用やスリリングな超絶技巧、オペラにも通じる歌心、細やかな音響表現の妙と、多岐にわたるヴィヴァルディ語法の魅力を隅々まで徹底分解してゆきます。カルミニョーラならではの圧巻のソロは今回もダイナミックでありながら気品に満ち、弦楽と通奏低音だけの編成にもかかわらず作品の機微をよく読み解き、驚くほど多彩な響きを繰り出してゆくアッカデーミア・デラヌンチアータの才人たちと味わい深くも興奮を誘う対話を続けてゆきます。
 世界初録音も含むプログラム構成は、ヴィヴァルディ研究の最前線で見過ごしがたい実績をみせている音楽学者オリヴィエ・フレが全面協力、ライナーノートも執筆しています(英・仏・伊語)。(輸入元情報)

【収録情報】
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集


Disc1:春(最初の躍進期)
1. ヴァイオリン協奏曲イ長調 RV.343『さまざまに異なる調弦のヴァイオリンを集めて』〜アンナ・マリアのための協奏曲
2. ヴァイオリン協奏曲ニ短調 RV.240
3. ヴァイオリン協奏曲ニ長調 RV.230(協奏曲集『調和の霊感』 Op.3-9)
4. ヴァイオリン協奏曲ト短調 RV.332(協奏曲集『和声と創意の試み』 Op.8-8)
5. ヴァイオリン協奏曲ホ長調 RV.265(協奏曲集『調和の霊感』 Op.3-12)
6. ヴァイオリン協奏曲ニ長調 RV.210(協奏曲集『和声と創意の試み』 Op.8-11)

Disc2:夏(全盛期)
7. ヴァイオリン協奏曲ハ長調 RV.189〜神聖ローマ皇帝カール6世の依頼による
8. ヴァイオリン協奏曲ト短調 RV.333
9. ヴァイオリン協奏曲ヘ長調 RV.289
10. ヴァイオリン協奏曲ハ短調 RV.197
11. ヴァイオリン協奏曲ト短調 RV.330
12. ヴァイオリン協奏曲変ロ長調 RV.380

Disc3:秋(名声安定期)
13. ヴァイオリン協奏曲ハ短調 RV.201
14. ヴァイオリン協奏曲変ロ長調 RV.371
15. ヴァイオリン協奏曲イ長調 RV.353
16. ヴァイオリン協奏曲変ロ長調 RV.367
17. ヴァイオリン協奏曲ト短調 RV.327
18. ヴァイオリン協奏曲ロ短調 RV.390

 ジュリアーノ・カルミニョーラ(ヴァイオリン/ピエトロ・グヮルネリ1733年製作のオリジナル楽器)
 アッカデーミア・デラヌンチアータ(古楽器使用)
 リッカルド・ドーニ(チェンバロ、ポジティフオルガン、指揮)

 録音時期:2023年1月13-16日、2月1-4日、3月13-16日
 録音場所:イタリア北部ロンバルディア州ミラノ県アッビアーテグラッソ、サン・ベルナルディーノ教会
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 世界初録音(9)
 初期稿による世界初録音(16)

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