エリン・ボーディー インタビュー 2
Monday, October 20th 2008
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エリン・ボーディー 「私」のこと、新作『The Little Garden』のこと
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-----これまでカヴァー曲を多く録音され、その選曲のセンスの素晴らしさが話題になっていたようですが、新作『Little Garden』はほとんどがオリジナル曲です。どういった経緯・思いで今回はオリジナル曲中心になったのでしょうか?
Erin Bode
アルバムを重ねるごとにオリジナル曲を増やす、という考えは持っていません。今回はスタジオ入りする時に自分たち自身の言葉で表現したいことがたまたま多かった、ということです。でもオリジナル曲というものは音楽を通して自分たちを表現する一つの有効な方法ですので、その欲求は続くでしょうね。
----- 今回、唯一のカヴァー曲はポール・サイモンの「Born At The Right Time」だけですが、今回この曲をアルバムに収めた理由は?
Erin Bode
ポール・サイモンの歌をカヴァーしたのは、このレコードのソング・コレクション全体的なモードに合っていたためです。
Erin Bode レコーディングはだいたい10日間ぐらいです。ほぼ終日スタジオで過ごしました。
Erin Bode おっしゃる通り、録音はリラックスした雰囲気で行われました。今回はレコーディング時間が以前よりかなりありましたので、スタジオ入りする前に全てのことを準備するのではなく、スタジオでより多くの決定をくだすことが出来ました。レコーディング現場で時間があるということは、その場のアイディアを反映することが出来るということです。だから今回はかなりフレッシュな感覚を入れられたと思います。
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Erin Bode エリン・ボーディ プロフィール
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アメリカ・ミネソタ生まれ、現在はセントルイスで活動中。 あのレベッカ・マーティンもアルバムを残したマックス・ジャズ・レーベルからすでに2枚アルバムを発表(『Don't Take Your Time』2004、『Over And Over』2006)、2枚とも“アルバムの大半を占めるカヴァー曲の選曲センスが良い”“ジャズというよりもポップス的な歌唱と声質が新鮮”、といずれも輸入盤でありながら話題を集めた。 本作『Little Garden』ではカヴァーはポール・サイモン「Born At The Right Time」のみ、他は殆どが自作。さらにアコースティック・ギターも今まで以上に全面に出て「ジャジーなアコースティック・ポップ」といってもいいサウンド。シンガーから本格的なシンガー・ソングライターへと自然な転身を遂げた。 アメリカではノラ・ジョーンズ、そして特にエヴァ・キャシディあたりと並び評され、今回の現地オリジナル発売レーベルが“Native Language”(サラ・ガザレクの所属レーベル)ということも頷ける。 メロディアスなソングライティングと爽やかでクールな声質、それらが不思議とアメリカの郊外を思わせ、良い意味での中庸さをイメージさせる個性は、今後ますます期待が抱ける存在。
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