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HMVインタビュー: Shapeshifters

Friday, September 11th 2009

無題ドキュメント
Shapeshifters

Shapeshifters インタビュー


Shapeshifters
ザ・シェイプシフターズは、Max Reich(マックス・ライク)とSimon Marlin(サイモン・マーリン)から成るDJデュオで、2005年のナンバー・ワン・ヒット曲「Lola's Theme」によって勢い良くスターダムを駆け上がった。そして現在<Defected>と契約を果たした彼らに、新曲「Chime」やレコード・レーベルを移籍して良かったこと、ナックルズとモラレスとの友情や、なぜ次の『Defected In The House』コンピレーションのミックスを手がけることにとても緊張しているのか、話を聞いてみた。

「"Chime" に関しては、一部の人は神聖な曲を冒涜したと感じているようだけど、当のオービタルが気に入ってくれているから、僕たちにとってはそのことの方が重要だ。」


--- かねてから、あなた方にとってフランキー・ナックルズとデヴィッド・モラレスは大きなインスピレーションだと語っていますが、彼らのキャリアを自分たちの将来の目標にしていますか?    

Simon Marlin  フランキーは最初から僕たちのお手本となって僕たちを助けてくれて、インスピレーションを与えてくれた人だ。僕たちは彼らのやってきたことが大好きだし、二人が成し遂げてきたことを改めて振り返ってみると、本当に驚異的だと思う。彼らほどこのシーンに貢献してきた人はほとんどいないから、そんな彼らと最初から友人関係を築けたことは有り難いし、とても恵まれていたと思うね。

--- 自分たちのレコード・レーベルを持つことの利点は何ですか?    

Max Reich 自分たちのレーベルがあると、そこから何でも好きなものをリリースできるという自由が得られる。全て自分たちの判断で、信じられると思うアーティストと契約できるんだ。

Simon Marlin  可能性を広げるという点では、<Defected>や<Toolroom>、<CR2>のようなレーベルでは全面的なサポート体制が用意されているけれど、僕たちはただ自分たちが聴いてみて好きだった作品を世に出す仕組みが欲しいというだけ。僕たちはシェイプシフターズとしての活動が忙しいし、アーティストでいることの方が好きだから、他のレーベルの規模を考えると、そこまで張り合ってやっていこうという気はないんだ。

--- 最近オービタルの「Chime」のリミックスをしましたが、他にも有名なレイヴ曲はたくさんある中で、なぜこの曲を選んだのですか?    

Simon Marlin  誰でも知っているように、今年でアシッド・ハウスが誕生してから20年になる。それで僕たちもそのことを意識して、その頃のことを思い出していたんだ。僕は、この曲はその全てが凝縮されていると思う。多幸感があって、素晴らしいフックがあって、リミックスするには最適な曲だ。僕らがずっと好きだった曲の一つでもあるから、選択には悩まなかったよ。

Max Reich 出してからというもの、すごい反響をもらっていて、よりたくさんの人たちがこの曲のことを知るようになった。最初の頃は、僕たちがこれをプレイしても普通にいい曲だという程度の反応だったけど、今はかける度にリアクションが大きくなっている。それはきっと、これをプレイしている人が増えたからだと思うんだよね。一部の人は神聖な曲を冒涜したと感じているようだけど、当のオービタルが気に入ってくれているから、僕たちにとってはそのことの方が重要だ。

Shapeshifters


--- 次の『Defected In The House』コンピレーションのミックスを手がけることが決まっていますが、緊張はしていますか?    

Simon Marlin  僕らは、ただいい仕事をしたいと思っているけど、それを言ったらいつだって僕らはベストを尽くそうと思っている。だけど、実際は使える音源によって左右されたり、やれる範囲の中でやらなければいけない。僕らは、今の時点で揃っている素材に満足しているし、今週中に完成させるつもりだ。このコンピレーションは、今現在のシェイプシフターズの音楽性とグルーヴを示すようなものになる。だから、自分でもこのリリースは楽しみにしているよ。

Max Reich CD3枚組になっていて、1枚はアップテンポ、もう一枚はディープなもの、そして3枚目は僕たちが影響を受けてきた曲を紹介する内容だ。

--- コンピレーションの中でも特に注目すべき選曲があるととしたら、どれですか?    

Max Reich ATFCの「Bad Habit」の2008年リミックスというのがあって、これがすごくいいミックスだから収録出来て嬉しかったし、ザ・フェディ・アンド・ファンカーマンのトラックは、ピークタイムにぴったりなダンスフロア・チューン。それに、僕たちが自分たちで「Lola's Theme」をリメイクした「Lola 08」の仕上がりにもとても満足しているよ。

--- CD3では、あなた方のインスピレーションとなった曲を集めるのに苦労したという話を聞きましたが?    

Simon Marlin  入れたかったけれど入れられなかった曲がたくさんあって、それは残念だった。自分がこれまでに影響を受けた大好きな曲を選び始めると、やっぱりたくさんの人に聴いてもらいたいし、どうしてもそのリストは長くなってしまう。インスピレーションを辿ることは、自分の心の窓を覗くようなものだから、例えば僕が生まれて初めて買ったレコードであるマイケル・ジャクソンの「Billy Jean」が入れられなかったのは残念だったけど、それでもたくさんいい曲を入れることができたよ。入れることが出来た、僕の大大大好きなアル・グリーンの「Look What You've Done To Me」は曲から飛び出して来るほどのソウルが詰まっているし、音の完成度も素晴らしい。ティアーズ・フォー・フィアーズの「Head Over Heals」も入っているよ。僕が高校の頃の曲で、あのピアノラインが大好きでね、めちゃくちゃいいんだ。    

Max Reich ライナーノートに特筆すべき曲を挙げるなら、ジョニー・テイラーのオリジナル曲「What About My Love」をEMIがライセンスしてくれなかったことだな。あれは僕らの「Lola's Theme」のベースとなっている曲なのに、それが入れられなかったのはとても残念。たくさんの人が、あの曲がどこから来たのか知りたかったと思うけどね。僕たちが真っ先に入れたいと思った曲なのに、政治的な理由や官僚主義的な体制のせいで、無理らしいんだ。

--- DJをしていて特に印象に残った体験はありますか?    

Simon Marlin  <Global Gathering>のメイン・ステージで1万人くらいの人たちが僕らの前で狂ったように踊っていたときかな、あれはかなり特別な体験だった。

Max Reich クロアチアもいつも満員だしね。

--- シェイプシフターズの未来はどうなりそうですか?    

Simon Marlin  今のところ調子いいよ。苦労していたとき、例えば僕らがEMIを離れて、またゼロからやり直さなければいけないのかと不安を感じていたことを考えると変な気分だけどね。案外スムースな変化だったし、今ではさらにモチベーションが上がっていて、早くスタジオに入って新しいものを作りたいし、未来がどうなるのか見てみたいよ。

文:トニ・タンバリン
対訳:浅沼 優子

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