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リニー・ロスネス、新作とジョー・ヘンを語る

Monday, September 8th 2008

無題ドキュメント
Renee Rosnes
リニー・ロスネス・インタビュー




--- 新作は3年ぶりという事ですが、まずは最近の活動等近況を教えていただけますでしょうか?

リニー・ロスネス(以下、RR)  はい、このアルバム『黒水仙』は、2005年のA Time For Love以来のトリオ・レコーディングになりますね。それまではオールスター・オクテットSF Jazz Collectiveの活動などでとても忙しかったので。SF Jazz Collectiveのアルバムも近いうちリリースされます。メンバーのオリジナル曲とウェイン・ショーターの曲が収録されています。そのうち「フットプリンツ」と「ダイアナ」のアレンジを担当しました。そして最近ピアニストのビル・チャーラップと結婚し3人の子持ちになったのでそれだけでも忙しい毎日です。ビルと私は2台のピアノ・アルバムを作る構想があって来年あたり実現したいと思っています。

--- 前作に続き、ピーター・ワシントン(b)、ルイス・ナッシュ(ds)との録音ですが、このトリオでの最大の魅力についてお聞かせ下さい。

RR  ベースのピーター・ワシントンとドラマーのルイス・ナッシュは、両方ともジョー・ヘンダーソンと演奏していたので彼の音楽についてもよく知っていますし、また彼らは、世界一流のミュージシャンというだけでなく、私のとても仲の良い友人でもあります。もう20年以上いろいろな編成や状況の中で一緒に演奏して来ましたので家族のような親密さが音楽の化学反応を引き起こしたと思ってます。2人ともいつでもベストなものを提供してくれるので、一緒に音楽を創れることは本当に喜びなんです。

--- 新作はどのようなテーマを持って臨んだのでしょうか?

RR  1987年にNYに若手ピアニストの私を雇ってくれた最初のマスター・ミュージシャンが偉大なサックス奏者ジョー・ヘンダーソンでした。
彼は私をインターナショナルなステージに上げてくれて、一番高いゴールに向かう勇気を与えてくれました。 幸運なことに、彼のバンドに入るということは、同時にラリー・グラナディア、ジョージ・ムラーツ、アル・フォスター、チャーリー・ヘイデン、ジョー・チェンバースやルーファス・リード等とも演奏することでもありました。
80年代後半にジョー・ヘンダーソンとMt. Fuji Jazz Festivalに出演したことをよく覚えています。ベースがマーリーン・ローゼンバーグ、ドラムはシンディ・ブラックマンでした。ずっとジョーへのトリビュート・アルバムを作りたかったのです。そしてついに『黒水仙』という作品が実現しました。

--- あなたは、「ジョー・ヘンダーソンの秘蔵っ子」と言われていますが、実際に共演し、ジョー・ヘンダーソンの素晴らしさを肌で感じていると思います。彼との素晴らしいエピソードがあればお聞かせ下さい。また、ジョー・ヘンダーソンの作品でお気に入りのものがあれば教えてください。

RR  ジョーと一緒に演奏していた時期の私は、彼のマスター・ミュージシャン振りにいつも圧倒されていました。毎晩、毎セット彼は首尾一貫して「オン」の状態でした。彼は一緒に演奏するミュージシャンにそのインスピレーションを与えるのです。私はその偉大さをいまだに感じています。
彼はきれいにソフトに吹く時もエネルギーいっぱいにドライブして吹く時もいつも完璧なテイストで演奏しました。彼のボキャブラリーは特徴的で、ヴォイスは並外れたものを持っていました。
人生で最高の幸運の一つは、彼と演奏できたことです。
一個人としての彼は、とても知性溢れる男性でした。本と言葉を愛し7カ国語で話が出来ました。彼の音楽は彼の知性と精神を表現していたと思います。

私の好きなジョー・ヘンダーソンの作品です。

リーダー・アルバムとしては:


IN’N OUT (1964, Blue Note)
With Kenny Dorham, McCoy Tyner, Richard Davis & Elvin Jones


INNER URGE (1964, Blue Note)
with McCoy Tyner, Bob Cranshaw & Elvin Jones


MODE FOR JOE (1966, Blue Note)
with Lee Morgan, Curtis Fuller, Bobby Hutcherson, Cedar Walton, Ron Carter & Joe Chambers


POWER TO THE PEOPLE (1969, Milestone)
With Mike Lawrence, Herbie Hancock, Ron Carter & Jack DeJohnette


THE STATE OF THE TENOR, Live At The Village Vanguard Volumes 1 & 2 (1985 Blue Note)
with Ron Carter & Al Foster


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リニー・ロスネス プロフィール
カナダ生まれ。3歳からピアノを始め高校でジャズに目覚める。 1987年、ジョー・ヘンダーソンのカルテットに参加後、ウェイン・ショーター、JJジョ ンソン、ガレスピー・オールスター・トリビュート・バンドに在籍する。1990年から ブルー・ノートにアルバム9作残し、数々の賞を受賞。現在自己のグループの他、ジェー ムス・ムーディー、ボビー・ハッチャーソンのグループ、サンフランシスコ・ジャズ・ コレクティブ等でも活躍中。

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