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リニー・ロスネス・インタビュー-2

Monday, September 8th 2008

無題ドキュメント
Renee Rosnes
リニー・ロスネス・インタビュー




(前ページからの続き)

リニー・ロスネス(以下、RR)  サイドメンとして参加した作品では、

Joe Henderson as a sideman:
LARRY YOUNG “Unity” (Blue Note)
with Larry Young, Joe Henderson, Woody Shaw and Elvin Jones


McCOY TYNER “The Real McCoy” (Blue Note)
with McCoy Tyner, Joe Henderson, Ron Carter & Elvin Jones


HERBIE HANCOCK “The Prisoner” (Blue Note)
with Herbie Hancock, Jerome Richardson, Joe Henderson, Romeo Penque, Johnny Coles, Garnett Brown, Jack DeJohnette, Buster Williams, Albert “Tootie” Heath


MULGREW MILLER “The Countdown (Landmark)
with Mulgrew Miller, Joe Henderson, Ron Carter, Tony Williams


DONALD BROWN “Cause and Effect” (Muse)
With Donald Brown, James Spaulding, Joe Henderson, Steve Nelson, Ron Carter, Carl Allen, Kenny Washington, Rudy Bird, Donald Eaton


--- 今回収録した楽曲の選曲についてと、各曲の聴き所、ポイントをお聞かせ下さい。

RR  『黒水仙』に収録の選曲は、全て私がジョー・ヘンダーソン・カルテット時代に演奏していたものです。
スタンダードの「ナイト・アンド・デイ」、「ホワッツ・ニュー」、「ウィズアウト・ア・ソング」、「チェルシー・ブリッジ」はジョーが過去に録音している曲です。今回は彼のアレンジをトリオ用に少し変更してみました。


「ユー・ノウ・アイ・ケア」は美しいバラードで、ジョーが『インナー・アージ』の中に収録しています。作曲家、アレンジャーでもある多才なピアニスト、デューク・ピアソンの作曲です。


「ベアトリース」は、サムリバースの作品でジョーは『ステイト・オブ・ザ・テンダー』の中に収録しています。そこではスローなテンポで演奏されていますが、年々ジョーはテンポを早く演奏するようになり、ついにはハイ・エナジー・バージョンが登場したわけです。私は今回用にまた違ったアレンジを施しました。


「黒水仙」は、ジョーの最も優しく美しいメロディーを持った曲で私のお気に入りです。「リコーダ・ミー」はおそらくジョーのオリジナル曲の中で一番有名な曲ではないでしょうか。興味深いのはそれが彼の初期の作品だということです。ジョーと演奏したコンサートで「リコーダ・ミー」を演奏しなかった日はなかったと思います。


「アイソトープ」は、12小節のブルースでそのメロディーはおどけたダンスのようです。トリオがスタジオで見つけ出したアイデアはファンキーなフィーリングのアレンジです。


「セレニティ」はジョーのアルバム『In ‘N Out』に入っている彼の最も特徴的なメロディーでできている曲です。

--- これまでに日本からリリースされた作品も多く、日本との関係も深いと思いますが、日本のジャズ・リスナー、そして日本のジャズ・ミュージシャンについて感じることがありましたらお聞かせ下さい。

RR  日本のジャズ・ファンの情熱にはいつも驚かされます。
音楽の歴史についての深い知識とミュージシャンへの愛情はまさに本物です。
私が初めて日本へ行ったのは、1987年のMt. Fuji Jazz Festivalにブルーノート・バンドのOTBとして出演した時です。多くの日本のミュージシャンと出会い楽しかったことを覚えています。そして夏の美しい山中湖の風景は忘れられません。その後何回となく日本には来ています。一番最近はSF Jazz Collectiveとして2007年に来ました。


日本にはいつでも来たいと思っています。できればすぐにまた私のトリオで来日し、このアルバム『黒水仙』の音楽を皆さんの前で演奏したいと願っています。

--- 今、ジャズは多様化が進み、ジャンルの垣根も徐々になくなってきています。リニー・ロスネスさんが目指すジャズの方向性、未来はいかなるカタチでしょうか?

RR  ジャズはますますグローバル化していくと思います。世界中のあらゆる音楽、リズムの影響を受けてきましたし、これからもそうだと思います。

この音楽的アイデアのるつぼは、偉大なインパクトを作曲家と即興演奏家に与えて来ました。私のアルバム『ライフ・オン・アース』 (Blue Note 2002)ではワールド・リズムとの実験を試みました。Zakir Hussain(India), Duduka Da Fonseca(Brazil), Mor Thiam(Senegal)という素晴らしいミュージシャン達とのコラボレーションはとても楽しかったですし、Balinese Monkey Chant(Indonesia)からもらった私の曲「ハヌマン」でのインスピレーションはとても素晴らしいものでした。


デューク・エリントンはかつて言いました。「音楽には2通りしかない。良い音楽か、そうでないものか」。私はミュージシャンになれたことをとても幸せに思っています。そして世界各国を演奏して回る楽しさを今後も続けていきたいと思います。

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リニー・ロスネス プロフィール
カナダ生まれ。3歳からピアノを始め高校でジャズに目覚める。 1987年、ジョー・ヘンダーソンのカルテットに参加後、ウェイン・ショーター、JJジョ ンソン、ガレスピー・オールスター・トリビュート・バンドに在籍する。1990年から ブルー・ノートにアルバム9作残し、数々の賞を受賞。現在自己のグループの他、ジェー ムス・ムーディー、ボビー・ハッチャーソンのグループ、サンフランシスコ・ジャズ・ コレクティブ等でも活躍中。

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