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『たみおのしあわせ』 岩松了監督インタビュー5

Thursday, July 3rd 2008

無題ドキュメント 『たみおのしあわせ』 岩松了監督インタビュー
 

『たみおのしあわせ』 岩松了監督インタビュー

7・19(土) しあわせってなんだっけ?シネスイッチ銀座、新宿バルト9ほか、全国順次ロードショー!




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第5回 「あの頃はあたしも、意固地だったわ」


---原田芳雄さんとお仕事されてみて、いかがでしたか?

岩松 本当に、素晴らしい方ですね。男らしいですよね。ああいう風に歳を取りたいと思う今日この頃ですわ(笑)。

---これから公開の是枝裕和監督の『歩いても 歩いても』の原田さんは、厳格な父親役で、全くカラーの違う役柄でした。その『歩いても 歩いても』の撮影の山崎裕さんと照明の尾下栄治さんは、『たみおのしあわせ』でもそれぞれ担当されていますね。

岩松 僕はまだ拝見してないんですけど、あの撮影の直後だと思いますね、『たみおのしあわせ』の撮影が始まったのが。しかも、病院のセットがあったりするんでしょ?(笑)。「似てますよねー」って。全て偶然なんですけどね。

山崎さんと僕は、初対面なんですよ。「撮影は誰がいいかなあ」って思ってた時に、彼を紹介してくれた人がいてね。

---上から見下ろすアングルから映画がスタートしましたが、あれがすごく印象的でした。

岩松 ああ、車と横断歩道のところからの・・・ね。ある意味、象徴的かもしれませんね。さっきの"視野の狭さ"ということから考えると。「小っちゃいなあ・・・」っていうのはね。

---小林薫さん、大竹しのぶさん、石田えりさんが演じられているキャラクターがそれぞれとても際立っていて、すごく魅力的だったのですが、このキャスティングは、どうやって決定されていったんですか?

岩松 薫さんは友達で、大竹しのぶさんは、演劇の同じフィールドにいながらも、1度も一緒に仕事したことなかったんで、ある意味挑戦でしたが、出演の返事をくれたんです。

石田えりさんの宗形役は、ゲスト的な感じの見え方で、重みのある人がいいなとは思ってたんです。最後に出てくるからこそ、印象の強い人がいいなって思ってたんで。

---ものすごく存在感がありますよね・・・。

岩松 原田さんに対応できる、重みのある女優さんでないとね。「あの頃はあたしも、意固地だったわ」と、言えるぐらいの関係じゃないと(笑)。


第6回へ続く・・・

 

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 岩松了 プロフィール
1952年長崎県生まれ。劇作家、演出家、俳優と、多岐に渡る才能で活躍。

89年『蒲団と達磨』で第33回岸田國士演劇賞、94年『こわれゆく男』、『鳩を飼う姉妹』で、第28回紀伊國屋演劇賞個人賞受賞。98年『テレビ・デイズ』で、第49回読売文学賞、映画『東京日和』(竹中直人監督)では、第21回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。

近作に『船上のピクニック』(作)、『シェイクスピア・ソナタ』(作・演出・出演)、『死ぬまでの短い時間』(作・演出)、『恋する妊婦』(作・演出)と立て続けに公演をこなす。

TVでは、人気ドラマ『時効警察』『帰ってきた時効警察』に監督及び出演。映画監督作に、89年『バカヤロー!2 幸せになりたい』、93年『お墓と離婚』がある。

映画出演作に、05年『亀は意外と速く泳ぐ』(三木聡監督)、07年『となり町戦争』(渡辺謙作監督)、『図鑑に載ってない虫』(三木聡監督)、『転々』(三木聡監督)など。

2008年7月5日(土)〜27日(日) 東京下北沢・本多劇場にて、『羊と兵隊』の作・演出・出演が控える。

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