「アフガン ドキュメント」穴沢健郎&村山達哉インタビュー
Friday, February 8th 2008
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「アフガン ドキュメント」
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「一歩足を踏み出せば世界に近づける」(2/2) (…続き)
村山 いろいろお話させて頂けたので、なんとなくお伝えできたかなとは思うんですが、国際貢献って、命がけでやらなくてもやれる方法があるんじゃないか。我々だったら映画を作ったりとか。 穴沢 僕の方からは、この映画に携わった井上春生監督や村山さんは、日本のエンターテインメントの中で表現している人達でもあるのに、彼らが無償でこの作品をやっているということからも、NPOの価値というか、この活動に対する態度を汲み取って頂けるのかなと思います。 村山 今作っている合作映画の音楽を実は、大沢伸一くんに頼んでるんですよ。で、大沢くんもこれに関して、全く無償なのは申し訳ないので、実費だけでもお支払いしたいと思ってるんですが、彼も、我々の主旨に賛同してくれて。主旨というかやっぱり、好奇心だと思うんですよね。関われることとかに関して。 --- NPOの活動でですと特に、非営利で活動するわけですから、お金の話ではなくなってきますよね。その時に何があるってやっぱり、気持ち、好奇心しかないと思います。作り手の熱がもっと原点に帰って、そういう作品がどんどん出て、広がればいいなあって思います。 村山 絶対にそうしたいというか、そうして見せる、とまで言うといろいろ問題があるんですけど(笑)、そうしようと思ってます。 --- そんな熱が、むかしの方が強いかもしれないですよね。わたしも本が好きなので、むかしの本を読んでたりすると、誌面から伝わってくる温度も全然違うなあって思うんですよね。どんどんむかしに戻ってるんですけど。それを今、自分の言葉として出す時に、自分はどうやって出したいかなって考えるとやっぱり、YESかNOで判断して、「これがやりたい」っていうものに対しては、努力したいなって思うんですけど。気持ちのあるものを共有させて頂ければなってすごく思ってます。 穴沢 そういうことがNPOですよね。無償でもやりたいってことですから。無償でやりたいことに関わっていく。もちろん生活があるので、それはおさえていかなきゃいけないっていうのはあると思いますけどね。僕の会社で、少年野球のコーチをやってる奴がいるんですけど、子供たちから「コーチ!」って呼ばれると、すごいうれしいらしいんです(笑)。それが彼の無償の喜びらしいんですよ。 --- どんなに大変でも、その一言で(笑)。 穴沢 そうそう。純真な目で、「コーチ」って言われると、「たまんないよね」って(笑)。 --- でも、そういうお話が聞けて、すごく元気が出ました。私も、もっと努力しないとなあって。伝えたいことと被ってしまうかもしれませんが、HMVなので、ユーザーの方へ一言ずつメッセージをお願いします。 穴沢 :40代のこういう人間の無償の表現というか、アウトプットされたものを観て頂きたいなって思いますね。40代の同じくらいの年代の人に特に、観てもらいたいし、読んでもらいたいですね。 --- 残尿感って言葉が本の中にありましたけど、そういうのを年々残しながら、「なんかなあ」って、もやもやしたまま生活されてる方って、たぶん、歳を取れば取るほど身動きが取れなくなってきて、そういう状況だと思うので、よりその方たちがもっと元気になると、私くらいの世代も発奮するというか・・・。みんなが元気になって、たのしく人生を送れればそれは本当に素晴らしいことですよね。何でもいいから、自分のやりたいことを大事にしながら、追求していって欲しいって思います。 村山 よく言われるのは、40代は本も買わないし、映画も観ないし、そのさっきの40代のドキュメンタリー映画の話とかでも、「そんな、一番映画観ない連中に対して映画作ってどうするの」って言われるんですよ。
「おいおい」って思いますよね。そんなこと在り得ないだろ・・・って。 --- 気持ちがあれば、人間はいくらでも、何歳になってからでも可能性があるんですよね。 穴沢 かと言って、いきなりアフガニスタンに行かなくていいんですけどね(笑)。 村山 本当に、いきなり行っちゃうとえらいことになっちゃうので(笑)。 --- (笑)。ありがとうございました。 村山&穴沢 ありがとうございました。 (終わり)
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